既卒として就活を始める場合、リクナビのような求人広告だけが載っている自主応募型の就職サイト(求人広告)はおすすめできません。
既卒ならば、プロのキャリアアドバイザーが既卒向けに就活対策をしてくれる就活支援サービス、いわゆる人材紹介(エージェント)を利用できるからです。
的確に就活対策を行い、失敗しない就活を実現したのなら、絶対に人材紹介サービスを利用するべきです。
求人広告はノイズだらけ
リクナビやマイナビといった就職情報サイトは何百、何千という企業の情報を好みの条件から抽出することができるとても便利なサイトです。
既卒者であればリクナビダイレクト、Re就活といった就職情報サイトがそれに当たります。
掲載されるのはポジティブな情報だけ
求人広告には基本的にその企業のポジティブな情報しか掲載されません。
また「ワークライブバランスを重視しています」「夢を実現できる企業です」といったように曖昧な情報しか掲載されていないため、平均残業時間や休日出勤数など、具体的な情報を知ることはできません。
そのため、限られた情報の中から企業の本当の姿を憶測するしかないのですが、憶測できるのも限界があります。
また、求人広告はブラック企業であってもお金を出せば掲載できます。
そのため必然的にブラック企業に応募してしまうリスクが生じるのです。
送られてくる大量の煽(あお)りメール
このようなサイトは、googleのように調べたい時だけ利用するような形で主体的に利用できるのならいいのですが、それだけでは済みません。
リクナビやマイナビに登録した方なら分かると思いますが、就職情報サイトに登録すると
「あなたと同じ志向を持った人はこんな企業の情報を閲覧しています」
「間もなく、○○株式会社の会社セミナーが開催されます」
「あなたに興味を持った企業からメッセージが届いています」
「内定獲得者は10社以上応募しています」
といったようなメールが毎日何通も送られてきます。
しかもこれらのメールは就職を目指す求職者のため送っているわけではありません。
就職情報サイト運営企業がクライアント企業(採用希望企業)に、より早く、より多くの応募を届けるために、就職情報サイト側が送っているにすぎません。
もちろん求職者の志向を加味した上で送っているメールもありますが、全く自分の希望に関係ないメールもシステムによって送られてきます。
「この企業もエントリーしとけ」
「あと10社エントリーしろ」
「あの企業の説明会に参加しろ」
といったように、求職者を煽(あお)っているだけなのです。
企業選びの軸が明確でないと振り回される
業種、職種、企業規模、社風、などあらゆる企業選びの軸が明確に決まっているのであれ、これらの煽(あお)りメールに振り回されることなく就活を進めることができるかもしれません。
しかし、まだ業種しか決まっていない、何となくやりたいことが見えた、といった状態で就職情報サイトからのメールの雨を浴びれば、
「同じ志向の人も応募しているらしいから自分も応募してみよう」
「企業からメッセージが届いたから応募してみよう」
「何となく面白そうだから応募してみよう」
といった理由で企業選びを始めてしまい、結局、本当に自分がやりたいことが何だったのかが見えなくなる恐れがあります。
就職情報サイトを利用すると内定から遠ざかる
現代人はTVCMや街中の広告を毎日のように浴び、本当に欲しいもの、自分にとって大切なものが分からなくなっている、といわれることがあります。
それと同じように、就職情報サイトから送られる大量の広告メールを浴びれば、自分が本当に就職したい企業が見えなくなる恐れがあるのです。
企業選びの軸が曖昧なまま選考を受けても当然、内定はもらえません。
新卒の時の内定をもらえなくて既卒になってしまった方は、大学生の時と同じ失敗を繰り返すことになるのです。
既卒なら人材紹介サービスを利用するべき
新卒として就活をするのであればこれまで説明してきたような就職情報サイト、いわゆる就活サイトしか利用することはできませんでした。
しかし既卒であれば、人材紹介サービスというものを利用することができます。
たとえば
が既卒専門の人材サービスです。
本当に受けるべき企業を紹介してくれる
人材紹介サービスは、就職情報サイトのように求職者がすべての求人を閲覧できるわけではありません。
キャリアアドバイザーが求職者と面談をし、求職者の希望と適性に合った企業の求人を紹介してもらう、という形になります。
紹介してもらった企業にエントリーするかどうかはもちろん本人の自由です。
的確に就活を進められる
コンサルタントとの面談の際に、求職者がどんな企業選びの軸を持っているのか、その軸は具体的なのか、といったことをしっかりと確認してくれます。
軸が具体的でなければ、具体的になるまでサポートしてくれます。
企業選びの軸を明確にし、その条件に合った企業を狙って一直線に就活を進めることができるというわけです。
大量の求人広告やシステムから送られてくる大量のメールから、何となく希望にあった企業に片っ端から応募していく、就職情報サイトとは違い、的確に、最短距離で就活を進めることができるのです。
優良求人だけを紹介してくれる
人材紹介サービスで紹介してもらえる求人は、多く場合、キャリアアドバイザーが実際にその企業に足を運びまともな企業かどうか確かめ企業の求人です。
すべてがそうであるというわけではありませんが、人材紹介会社は基本的に人がすぐに辞めるような企業は紹介していません。
というのも、就職を成功させても、その人がすぐに辞めてしまっては、人材紹介会社は企業から報酬を受け取ることができないからです。
そのため人材紹介では、就職した人が長く務められるような、まともな企業を厳選して紹介しています。
つまり、就職情報サイトを利用するのに比べて、ブラック企業にひっかかるリスクが格段に低い、もしくはほとんどないのです。
就活のすべてをサポート
優良求人紹介やカウンセリングだけが、人材紹介サービスの特徴ではありません。
その他にも履歴書・職務経歴書の添削、就活相談、面接対策、内定後のフォローなど様々なサポートを行ってくれるのです。
既卒として就活をする場合、新卒とは異なる対策が必要になります。
自主応募型の就職支援サイトだけで、自力で就職活動を進めるのは効率的ではありません。
人材紹介サービスを利用してプロのキャリアアドバイザーのサポートしっかりと受けることがおすすめします。
[就職エージェントの一例]