
「転職市場での価値」「自分の市場価値」といった言葉を耳にすることがあります。
そうはいっても、
市場価値とは具体的に何なのか?
何をもって市場価値が高いというのか?
わからない部分がありますよね。
そこでここではあなたの市場価値を探るための3つの要素を解説します。
自分の市場価値を決める3つの要素
- 人脈(人的資産)
- 専門性・経験(技術的な資産)
- 業界の生産性
市場価値は上記3つの掛け算で決まります。
つまり、どれか一つだけあればいいというわけではありません。
1:人脈(人的資本)
人脈とは知り合いの多さ、名刺の多さではありません。
人柄・人当たりの良さで仕事を獲得したり、人を動かくことができたりする資質です。
たとえば経験も知識もないのに人当たりの良さだけで商品を売ってしまったり、上司に気に入られて仕事を任されたり、
商品やスキルは関係なく、「その人だから」という理由で仕事がまわることがあります。
これを人脈、または人的資本というものです。
人脈は20代、30代のときはなくても困ることはありませんが、40代になると、重要になります。
というのも40代になると、大きな仕事を任せてもらうときや、人に動いてもらうときなどに「あの人になら」「あの人のためなら」といったように人脈が重視される場面が増えるからです。
20代の方は、社内はもちろんのこと、社外にも人脈を作れるように動き、意識していくことが大切です。
2:専門性・経験
専門性と経験、この2つをあわせて技術資産と呼ばれることもあります。
法人営業、Webディレクター、プログラミング、コーディング、Webデザインなど職種における知識・スキルのこと。
マネジメント経験、人材教育の経験、進捗管理の経験など職種が変わっても流用できる経験。ただし他の会社で役に立たない経験は、技術資産とはいえない。
この経験と専門性を合わせて技術資産といいます。
3:業界の生産性
業界の生産性とは、その業界にいる人間が1人あたりどれくらい価値を生み出しているか、ということです。
たとえば、総合商社で働く人は30代で年収1000万円を稼ぐ人がいます。一方、飲食業界では、30代でも年収400万程度です。
他にも金融や不動産は平均年収が高い一方で、サービス業や福祉関係の業界は平均年収が低くなっています。
なぜこのような平均年収の違いが生じるのか?
それは業界によって、1人あたりの粗利が違うことから。
つまり金融業界や総合商社は1人あたりの稼ぐ額が大きいが、サービス業や飲食業は1人あたりの稼ぐ額が小さいということなのです。
そして、1人あたりの稼ぐ額が大きい業界を、業界の生産性が高いといいます。
業界の生産性は市場価値を高める上でもっとも重要
市場価値を高める上で、この業界の生産性はもっとも重要。
市場価値は業界の生産性にもっとも左右されます。
なぜならいくらスキルや経験が豊富でも、生産性の低いなら、給料は低くなるからです。また生産性の低い業界でのスキルや経験は、転職市場での需要も低くなります。
逆にいうとスキルや経験、人脈がなくても、生産性の高い業界で働くだけで給料は高くなります。
業界の生産性は時代によって変化する
ただし、業界の生産性は時代に上下する可能性があります。
たとえば今は生産性が低い業界で、今後伸びていく可能性がある業界、その逆もまたあるということです。
転職を考えるなら、まずは今の自分が生産性の高い業界にいるのか、それとも低い業界にいるのか、といったこと。
また業界を選ぶときは、生産性の高低で業界を見極めることが大切です。
求められる人材になりたいなら自分の市場価値を意識して働く

先に紹介した3つの要素の合計が高ければ高いほど、市場価値が高いということになります。
市場価値が高いということは、あなたを求める会社はたくさんあるということ。
つまり今の会社が潰れても困らない、仕事に困らない人生を送れるということです。
市場価値を身につければ自由になれる
市場価値を身につけることは自由になることです。
たとえば市場価値が低いと、転職できないので、会社にしがみつかないといけません。嫌な仕事・上司がいても我慢して働き続ける必要があります。
しかし市場価値が高ければ、いつでもあなたを採用してくれる会社があります。今の会社にしがみつかずにすぐに転職できる。
いつ転職するかも、どこに転職するかも自由に決められるのです。
「ゆくゆくは転職を」と考えている方は、日ごろから市場価値を意識して仕事に取り組むようにしましょう。
自分の市場価値を手っ取り早く知る方法とは?
「ミイダス」という転職サイトを使うと、経歴、スキル、年齢などのプロフィール情報を入力するだけで、自分の市場価値を調べることができます。

上記のように、どれくらいの年収で転職できるのか、どれくらいの企業が自分を必要としてくれるのかが一目でわかります。
また面接確約オファーが届く場合もあるので、実際に転職するときも重宝するサイトです。