
本記事では、この疑問を解決します。
就活や転職情報、ビジネスニュースなどを見ていれば、「コミュニケーション能力」という言葉は耳にタコができるほど聞きます。
経団連の調査によると、実に8割の企業が、選考でコミュニケーションを重視すると回答しているほど。
コミュニケーション能力が大事なのはわかります。当然、ないよりはあったほうがいいでしょう。
しかし「コミュニケーション能力」という言葉は、ものすごくふわっとしています。
ふわっとしすぎで具体的にどんな能力のことなのかまったくわかりません。
いったいどんな能力があれば「コミュニケーション能力がある」といえるのか?
その答えは、 以下の著書でわかりやすく解説されていました。
本記事は上記の本を参考に、「コミュニケーション力が高い人とはいったいどんな人なのか?」について、その答えを提供できればと思います。
コミュニケーション能力が高い人とはどんな人なのか?
気が利く人

コミュニケーションとはいったい何なのか?
「仕事で必要な「本当のコミュニケーション能力」はどう身につければいいのか?」こちらの本によると、
コミュニケーション能力とは、いってしまえば、「気が利くかどうか」
出典:仕事で必要な「本当のコミュニケーション能力」はどう身につければいいのか?
だというのです。
どういうことか?
たとえばWeb制作の仕事で、上司から、「クライアントのホームページのデザインを良くしてくれ」という依頼を受けたとします。
「クライアントのホームページのデザインを良くしてくれ」というのは、かなり曖昧な指示。あなたならどうするでしょうか。
ここで、「何をどうすればいいんですか?」と、質問してしまうのはコミュニケーション能力がない人だそうです。(そもそも大雑把な依頼をする上司のほうがコミュニケーション力不足なのですが)
一方で、コミュニケーション能力がある人は、
「なぜホームページのデザインを良くしたいのか?」
「今のページで使いにくいところはどこか?」
「サンプルになるページはあるか?」
といったように具体的な質問をするというのです。
つまり、コミュニケーション能力がある人は、その仕事の目的や、相手の意図を知ろうとする人なのです。
最初の引用でいうならば、「気が利く人」です。
自分の成果物を誰かに利用してもらうための力を持っている人

コミュニケーション能力について、もう少し解説します。
「一緒に仕事をして成果が出る」ための「コミュニケーション能力」、すなわち企業が必要としている「コミュニケーション能力」とは具体的にいえば何か。
それは、「自分のアウトプットを誰かに利用してもらうための力」だ。
出典:仕事で必要な「本当のコミュニケーション能力」はどう身につければいいのか?
たとえばアップルの創業者 故スティーブ・ジョブズは、まさにコミュニケーション能力が高い人です。
ジョブズが開発した「iPhone」。まだスマートフォンがない時代にいきなりこれを渡されたら、何がなんだかまったくわかりません。
精密機械なのはわかるけど、何ができるのか? 生活にどう役立つのか? まったくわかりません。
しかしスティーブ・ジョブズは、「iPhone」の魅力を最強のプレゼンで、全人類の誰よりもわかりやすく説明しました。 「だからお前はiPhoneを手にするべきなんだよ」といわんばかりに。
ジョブズは自分がつくった優れた成果物を、誰もが楽しく、便利に使ってもらえるように説明した。
まさに、「自分のアウトプットを誰かに利用してもらうための力」です。
コミュニケーション力がある人は、このように自分の成果物を誰かに利用してもらうための力を持っている人です。
ジョブズと同等のコミュニケーション力を身につけるのは不可能かもしれませんが、「自分の成果物をどうすれば多くの人に使ってもらえるのか?」この視点を持っているだけで、その他大勢より、確実に一歩抜きん出ることができるはず。
人に影響を与える力を持っている人

コミュニケーション能力が高い人の要件をもう1つ。
コミュニケーション能力の本質は、人のつながりをつくり、影響を与える力だよ。コミュニケーション能力の高い人は他者のへの影響力が大きい人、ということになる
出典:仕事で必要な「本当のコミュニケーション能力」はどう身につければいいのか?
最近では、個人で活躍するクリエイターが増えています。
Twitterで10万人のフォロワーを抱える人、1万人以上の登録者数を抱えるYoutuberなど。
そういった人たちは、メッセージ性の強い言葉を使えたり、人を動かしたり、影響力がある人たちで、コミュニケーション能力が高い人といえます。
何の役にもたたないし、面白くもない情報を発信していても、フォロワーは増えません。
フォロワーが多いということは、皆が面白いと思うネタ、役にたつと思う情報を把握し、それをわかりやすく伝える能力があるということ。
これはつまり、相手のニーズを汲む力があるということになります。「気が利く」ともいえますね。
どうすればコミュニケーション力が身につくのか?
まずは「自分はコミュニケーション能力が高くはない」と自認する

まずは認めること。それだけでもコミュニケーション能力は飛躍すると思っています。
話がつまらない人、わかりにくい人は、自分のコミュニケーション能力が低いなんて思ってもいません。だからコミュニケーション能力を向上させようなんて微塵も思わない。いつまでたっても話がつまらないしわかりにくいままなのです。
自認できる人は、どんどん勉強する
逆に、「コミュニケーション能力は低い」と認められる人はどうでしょう。
「どうすればわかりやすく伝えられるのか?」「どうやったらコミュニケーション能力は向上するのか?」と常に考えます。
人と会話するとき、わかりやすく伝えようと必死になります。
またコミュニケーション能力について勉強します。
「コミュニケーション能力は低い」と自認できる人は、どんどん学びどんどんコミュニケーション能力を向上させていくのです。
目的・結論から話す

目的、結論から話す。これを意識するだけでもコミュニケーション能力はグッと向上します。
ビジネスの場では、オチを最後に持ってくる必要はありません。
簡潔に伝えたいことが伝わるようにオチを最初に持ってくる、つまり目的、結論から話すのです。
「〇〇についての話です」「〇〇の相談です」「〇〇について許可をいただきたいです」といったように、それが相談なのか、提案なのか、報告なのかが先にわかるように、目的・結論から話すこと。
これを意識するだけでも、かなりコミュニケーション能力は向上するはず。
相手が求めていることを常に考える

先に、「コミュニケーション能力が高い人とは気が利く人だ」と解説しました。
つまり、コミュニケーション能力を向上させるには、気が利く人になればいいのです。
では、気が利く人になるにはどうすればいいのか? 一朝一夕にできることではありませんが、やはり常に「相手が何を求めているのか?」を考えることが大切。
どんな回答を求めているのか? どんな情報を求めているのか? といったことを考えて常に先回りして行動すること。
これを常に意識していれば、自然と気が利く人になれます。
この本を読めばコミュニケーション能力のすべてが学べる
この本では「コミュニケーション能力はどうやって獲得すればいいのか?」が紹介されています。
具体的には、
- コミュニケーション能力の正体について?
- なぜ企業がコミュニケーション能力を求めるのか?
- どうすればコミュニケーション能力は身につくのか?
といったビジネスにおけるコミュニケーション能力のすべてが解説されています。
読むだけでもコミュニケーション能力が身につく
真のコミュニケーション能力を身につけるにはある程度の訓練が必要です。
しかしこの本を読み、コミュニケーション能力についての知識を得るだけでも、十分コミュニケーション能力は身につきます。
世の中にはコミュニケーション能力を勘違いしている人がやまほどいます。
どうでもいい自慢話を延々としている人。
相手の意見を否定しないと気がすまない人。
聞いてもいないのにアドバイスばかりしてくる人。
あなたの周りにもたくさんいるはずです。
そういった人たちは、「自分にコミュニケーション能力が不足している」などとは考えていません。一度でも 「自分にコミュニケーション能力が不足している」 と考えたことがあるなら、相手や周りの反応を見て、しゃべるはずです。
相手、周りに配慮できないということは、自分にコミュニケーション能力があると勘違いしているということです。
そんな人がコミュニケーション能力について勉強するはずがありません。コミュニケーション能力が乏しいまま、生きていくことになるのです。
一方で、この本(仕事で必要な「本当のコミュニケーション能力」はどう身につければいいのか?)
を読んで、コミュニケーション能力について勉強する人はどうでしょう。
周りはコミュニケーション能力が乏しい人ばかり。本当にコミュニケーション能力ある人と、コミュニケーション能力がない人の違いがわかります。
コミュニケーション能力がない人がやりがちな振る舞いがわかります。それらがわかるだけでも、十分優秀な人です。
「知識への投資は常に最高の利息がついてくる」
雷が電気であることを解明したベンジャミン・フランクリンの言葉です。
冒頭で説明したように、コミュニケーション能力は多くの企業で必要とされている能力です。
そのコミュニケーション能力を知る、そして身につけるということは、大きな利息を期待できる投資といえます。