異業種でも通用するスキルを重点的にアピールする
業界を変える場合、当然、転職先業界の知識や経験は乏しい状態です。しかし、自分がその業界、企業で活躍できることをアピールしなければ、採用してもらえません。
そこでアピールするべきなのが、スキルです。
業界が変わっても通用するスキルはたくさんあります。これまで仕事で培ってきたスキルを、転職先業界・企業でどのように生かせるのか、どのように利益に貢献できるのかをアピールするのです。
面接官が「業界は違うけど、そのスキルは存分に生かせそうだ」と感じてくれれば、面接は勝ちです。
スキルをアピールするためにも、これまで得たスキルをしっかり棚卸ししておくようにしましょう。また、そのスキルを転職先でどう生かせるのか、ということを具体的に説明できるようにしておきましょう。
志望理由は生かせるスキル・経験をベースに語る
企業が求めているのは、業界、企業を一緒に盛り上げてくれる人です。自分のスキル・経験をどのように生かせるのか、をベースにした志望動機を語るようにしましょう。
例えば、「前職と業界は異なり、商材も異なりますが、私の提案営業のスキルも生かせると思います。御社が業界でトップを目指す一助となれればと思い、志望しました」といったように。
志望動機はあくまで、その企業を志望する理由です。同じ業界の他の企業でも通用する志望動機を語っても無意味です。
「将来性のある業界で働きたい」という志望動機はNG
転職で業界を変える人は、「前の業界は○○で、御社は○○で」と業界について言及しがちです。
しかし、「○○業界に将来性を感じるから」という志望動機は、業界を志望した理由であって、企業を志望した理由ではありません。これでは、面接官は採用する必然性を感じることはできません。また、「調子の良い業界で良い思いをしたいだけの人」「業界の波にのって楽(らく)したいだけの人」と判断されてしまいます。
やはり、志望動機では、「業界、企業を自分のスキル、経験を生かして盛り上げたい、成長に貢献したい」という流れで語るのが無難です。
退職理由には「困難から逃げてきた」と判断されないような回答する
例えば、「今の業界には将来性がない」といる退職理由を答えてしまうと、「困難があると逃げる人」という印象を与えてしまいます。
また、たとえ入社したとしても「業界の先行きが怪しくなってきたら、また転職するだろう」と判断されます。
いずれにせよ、前職の業界の将来性について言及する時は注意が必要です。
「業界に興味が持てなかった」「やりがいを感じられなかった」なども同様です。
「今の業界には将来性がない」と答える場合は、困難に対していかに努力したかについても回答するようにしましょう。
例えば、「業績を立て直そうと努力したけどどうにもなかなかった。だからこの業界には将来性がないと感じ」という流れであれば、面接官も納得してくれるはずです。
職務内容がどれぐらい変わるか質問しておく
業界は変わっても、同じ職種に応募する方がほとんどでしょう。業界が変われば、同じ職種でも仕事内容が若干変わる場合もあります。そして、求められるスキルも変わります。
例えば、同じ営業でも、商材の値段、ターゲットの違いがあり、提案の仕方が変わってきます。
転職先で、自分のスキルをしっかり生かすためにも、事前にこれらの違いを質問しておくことも大切です。
「今の会社では、付き合いのあるお客様を中心に営業をしているのですが、御社の営業も同じでしょうか? また業界特有のルールなどがあれば教えていただけないでしょうか?」
このように、業界、企業による違いをしっかり確認しておきましょう。
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