3年経過したから、周りが転職していくから、といった“何となく”の理由で転職しても後悔するだけです。
時間とお金と精神力を削って転職活動をするのですから、どうせなら後悔なんて絶対にしたくないはずです。
では転職で後悔しないためにはどうしたらいいのか?
ここで紹介する5つのことを実践しましょう。
転職の目的を明確にする
自分に合った働き方ができる企業に転職するためには、今の仕事・企業で解決した問題を明確にし、それを解決できる企業に転職する必要があります。そのためには解決したい問題を明確にしなければいけません。
今の仕事、企業に抱いている最も解決したい問題は何か?
給料なのか、労働時間なのか、人間関係なのか。
「この問題を絶対に解決したい!」というものを明確にしましょう。
最も解決したい問題を見つける際は、今感じている不満・問題をできる限り書き出していき、それに優先順位をつけ、一番になったものが最も解決したい問題ということになります。
解決したい問題が明確なら、その問題を解決できる企業に転職すれば、後悔することはありません。
例えば、「給料が低い」が最も解決したい問題であるなら、給料が高い企業に転職できれば、労働条件や仕事内容などの他の条件が少し悪くなっても後悔することはないのです。
会社に求めるものを明確にする
高給を求めるのか、スキルの習得を求めるのか、それともやりがいを求めるのか?
転職先企業に何を求めるのかを、明確にし、転職先を選ぶことも大切です。
会社に求めるものを明確にすることで、面接での自分の価値観に一貫性を持たせることができます。準備していない質問を投げかけられた時でも、根本的な部分が明確であれば、他の回答と矛盾することはありません。
絶対に解決したい問題と併せて、会社に求めるものについても明確にしておきましょう。
自分の根源的な欲望を明確にする
「お金持ちになりたい」「異性にもてたい」「楽な仕事に就きたい」「権力が欲しい」など、様々な欲望があると思います。
このような自分が持つ欲望に対して、優先順位をつけ、根源的な欲望を明確にすることも大切です。
一番になった欲望はつまり、「これさえあれば自分は頑張れる」というものです。その欲望を満たせる仕事に就ければ、他の条件がどうであっても仕事に対するモチベーションを保てます。
例えば、「お金持ちになりたい」という欲望が一番の欲望であるなら、お金さえもらえれば、少しくらい忙しくても、人間関係が悪くても仕事を頑張れます。
また、欲望を考える時は自分に正直になりましょう。「こうあるべきだ」「金目的は良くない」などという下らないことは考えなくて良いのです。お金が欲しい、異性にもてたいなどどんな欲望でもいいので、自分の根源的なものを明確にしておきましょう。
今の仕事で失ったら困るものを明確にする
転職して残業は少なくなったけど給料は下がった、やりがいを感じなくなった。
転職して通勤時間が短くなったが、休日出勤が増えた。
といったように転職によって得るものもあれば、失うものもあります。転職して初めて前の職場の良い面に気づき、後悔する人もいます。
転職によって失うものは、失っても問題ないのか、それとも失ったら困るものなのか?
これを明確にしておきましょう。失ったら困るものを明確にしておけば、会社を選ぶ際の判断基準になります。会社を選ぶ際に悩む必要がなくなります。
転職を考えている人は、今の会社に対する不満だけに目がいき、今の会社の良い面を見落としがちです。辞める会社の良い面も理解し、それを失うことを覚悟した上で転職すれば、「前の会社の方が良かった」と転職後に後悔するも防げるでしょう。
今の会社で問題を解決できないか一考する
今の会社・仕事で最も解決したい問題が明確になった時に、その問題が今の会社で解決できないかどうかも考えてみましょう。
たとえば人間関係の問題なら異動願を出すことで解決できるかもしれません。労働時間が問題なら上司に相談することで、社員増員、仕事の削減などの対応をしてもらえるかもしれません。
転職すれば、今の会社で覚えた仕事の進め方や社内で築いた人間関係がリセットされます。また履歴書に転職歴がついてしまい、ネガティブな評価を受ける場合もあります。今の会社で問題を解決できるのであれば、わざわざ時間をかけて転職する必要はありません。
また一度でも解決のために奮闘した形跡があれば、転職面接の際に、退職理由について納得してもらいやすくなります。逆に解決のために何もしなかった場合、「嫌なことがあるとすぐに辞める人だ」と判断されてしまうこともあります。
今の会社で解決できないかを考え、解決策がありそうなら実践をするようにしましょう。