スキルや経験が乏しい第二新卒なら、必然的に「やる気」のアピールに頼ることになります。
もちろんそれは間違っていません。実際、面接官もどれぐらいやる気、仕事への意気込みがあるかを見ています。
しかし意地の悪い面接官は、そんな応募者に「先ほどからやる気ばかりアピールしていますが、やる気があるのは当たり前ですよ」という痛烈な言葉を浴びせることがあります。
では、こんな時、どう対処したらいいのでしょうか。
面接官は「やる気」以外のアピールを知りたい
面接官が「やる気があるのは当たり前ですよ」といった圧迫質問をする理由は、「やる気」以外のアピールポイントを知りたいからです。
多くの応募者は必ずといっていい程、やる気をアピールするので、そのパターンに飽き飽きしているのです。しかし、このような一歩踏み込んだ質問をされるということは、面接官が興味を持っていることになります。
毅然とした切り返しで面接官をうならせましょう。
「おっしゃる通りです」とまずは譲歩する
「やる気があるのは当たり前ですよ」と言われたら、まずは次の例のように譲歩しましょう。
「確かにおっしゃる通りですね。御社に入社いたい意欲が強く、つい『やる気』ばかりアピールしてしまいました」
「おっしゃる通りです。社会人経験が浅く、「やる気」くらいしかアピールできることがないため、ついやる気ばかりアピールしてしまいました」
逆に、「いえ、そんなことはありません」と食ってかかるしゃべり出しは印象がよくありません。また、「やる気だけは誰にも負けません」と、やる気の押し売りもよくありません。
「やる気」以外の売り、もしくはポテンシャルをアピールする
面接官の発言を譲歩した上で、これまで語ってきたものとは違う、「やる気」以外の売りをアピールしましょう。
また売りがない場合は、入社後の活躍が期待できるようなポテンシャルを感じ取ってもらえる自己PR、つまり「この人は伸びそうだ」と思ってもらえる自己PRをしましょう。
回答例
しかし、社会人経験が浅く、アピールできるようなスキルや、経験がないため、つい「やる気」を全面的にアピールしてしまいました。大変失礼いたしました。
「やる気」以外にアピールできることがあります。例えば、学生時代、テニス部で鍛えられた精神力があります。どんなにプレッシャーがかかる場面であっても、冷静になり、やるべきことやれる自信があります。
「やる気があるのは当たり前ですよ」と言われたら、まずは「おっしゃる通りです」と譲歩しましょう。