履歴書の資格欄。
どんな資格を書けばアピールになるのか?
逆に、どんな資格を書いてしまうとマイナス評価になるのか?
履歴書に記載する資格について色々と悩む点があると思います。
そこでここでは履歴書の資格におけるあらゆる疑問についてすべて解説します。
履歴書に書くべき資格
履歴書に書くべき資格は以下の通り。
- 業務に関連のある資格
- 英検・TOEICなどの英語系の資格(レベルが高いものに限る)
- 普通自動車免許
- 業務に関連のある資格で勉強中・取得見込みのもの
業務に関連のある資格は必ず記載する
業務に関係のある資格は、重要なアピール材料になるので、記載するべきです。
特に業務経験が浅い場合、業務関連の資格があることで、業務に関する知識を持っていることや業務に対する熱意をアピールできます。
オフィス系ソフト、PC系の資格は書いておく
MOS( Microsoft Office Specialist)やITパスポートなど、PC系の資格は記載しておきましょう。
PCほとんどの業務で使用するものであり、使えるに越したことはありません。
また最近では、スマートフォンの普及で「Word、Excelが使えない」「パソコンの使い方が分からない」という若者が増えていることが話題になることがあります。
そのため、PC系の資格は「PCを問題なく使える」「オフィス系のソフトを一通り使える」ことのアピールとしてはとても有効です。
特に20代や第二新卒の方は、PC系の資格があるならしっかり記載するようにしましょう。
語学系の資格(レベルが高いものに限る)
英検・TOEICなどの英語系の資格は、どの職種・業種でもアピール材料となりますので、記載しておくといいでしょう。
ただしレベルが高いもの・スコアが高いものに限ります。
- 英検:2級以上
- TOEIC:600点以上、外資系企業なら700点以上(2、3年以内に取得したものに限る)
普通自動車免許は記載しておく
車を運転する機会がない仕事でも、自動車の免許はとりあえず記載しておきましょう。
記載したところで、何か質問を受けることは基本的にありません。
記載する際は、「普通自動車第一種運転免許」といったように正式名称で記載します。
勉強中・取得見込みの資格も記入する
業務に関係のある資格で、現在勉強中のものがあれば記載しましょう。
応募業種に対して強みなる資格であれば、「勉強中」や「取得見込み」でも書いておく。
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取得に向けて勉強中であることを記載すれば、業務に対する意欲をアピールできます。
記載する際は
「現在、不動産鑑定士資格取得を目指し勉強中」
「○○月に取得見込み」
といったように資格欄に記載すれば問題ありません。
履歴書に書くべきではない資格
- 業務に関係のない資格
- レベルの低い資格
- 取得からかなり時間が経っている資格
業務に関係ない資格は書かない
業務に関係のない資格を書くべきではありません。
たとえばエンジニアの求人に応募する際、「介護士」の資格が記載されていたとしたら
「他にやりたい仕事があるのではないか?」
「冷やかしで応募したのではないか?」
などと採用側は疑問を持つでしょう。
面接に呼んでもらえれば資格を取得した経緯を説明できますが、書類選考の時点で不採用になることも。
余計な疑問を持たれてマイナスになる可能性があるので、業務に関係ない資格を記載しないのが無難です。
レベルの低い資格・何年も前に取得した資格は書かない
書く資格がないからといって、レベルの低い資格や何年も前に取得した資格を羅列するのは、厳禁です。
そういった資格をずらずら並べると
「それ以来、級を上げる努力を怠っている」
「知識レベルの更新を怠っている」
などとネガティブな判断されてしまいます。
また、業務に関係のない資格が並んでいると「目的もなく資格を取得する人」「他にやりたい仕事があるに違いない」と疑われる場合も。
レベルの低い資格や意味のない資格を並べるくらいであれば、「普通自動車免許」とだけ記載する方がまだましです。余計な疑念を持たれずに済みます。
スポーツ系の資格もNG
スキー検定、柔道、空手など、スポーツ関係の資格は業務にまったく関係がありません。
「スポーツ系の資格が自己PRには絶対に欠かせない」というのであれば話は別ですが、履歴書を飾るのが目的なら、書くべきではありません。
余計なことを書くくらいであれば、何も書かない方がいいでしょう。
履歴書の資格欄の書き方・書く際の注意点
資格・免許の名称は略さない
資格・免許の名称は略さず正式名称で記載するようにしましょう。
- 自動車免許:普通自動車第一種運転免許
- 大型免許:大型自動車免許
- 英検:実用英語技能検定○級
- 漢検:日本漢字能力検定
- 数検:実用数学技能検定
- 宅建:宅地建物取引士
- 日商簿記:日商簿記検定試験○級、日本商工会議所簿記検定試験○級
- FP:○級ファイナンシャル・プランニング技能士
- MOS:Microsoft Office Specialist
- ITパスポート:情報処理技術者試験(ITパスポート)
- 秘書検定:秘書技能検定
- CCNA:CCNA (Cisco Certified Network Associate )
資格は取得順に記入する
資格を記入する順番ですが、基本的に取得した順番、つまり時系列順で記入するようにしましょう。
資格の取得日は西暦・元号を統一する(履歴書全体と)
資格の取得日の西暦・元号は、履歴書全体と統一させます。
たとえば、学歴や生年月日を「西暦」で書いたのであれば、資格取得日も「西暦」で記載します。
嘘を書くのはNG
持っていない資格を記載する、まったく勉強していない資格を取得予定と書く、など嘘を書くのは絶対にNGです。
採用された後に嘘が発覚した場合、経歴詐称で解雇になったり、損害賠償を請求される可能性もゼロではありません。
書く資格がないのであれば潔く何も書かないこと。そしてスキルや経験、実績をアピールするようにしましょう。
書く資格がない場合は「特になし」
記載する資格がない場合は、資格欄に「特になし」と記載します。
前述していますが、レベルの低い資格を並べても評価されません。また嘘を書くのは厳禁です。
資格と転職について知っておきたい事実
資格が転職で有利になるとは限らない
弁護士や税理士など、資格が必須の業務は別ですが、それ以外の資格がなくても従事できる仕事の場合、資格があれば有利になるとは限りません。
以下は採用において資格がどれくらい重視されているのかを表したものです。

※パーソルキャリア「ホンネの転職白書」より引用
資格はそれほど重視されていません。
たしかに資格はその分野の知識を持っていることの証明になります。しかし知識があるからといって、成果を出せるとは限りません。
企業が欲しいのは資格を持っている人ではなく、利益を出せる人。
大切なのは資格を生かしてどう成果を出すのか、どう企業の利益に貢献するのかということです。
その点のアピールをできるようにする準備が大切です。
また、職務経歴で経験した業務や持っているスキル、これまでの実績もしっかり記載することも忘れないようにしましょう。
応募に必須の資格を持っていなくても勉強中であれば応募してみる
「応募したい企業がある。でも応募条件の資格を持っていない」
といったように応募条件として、「○○の資格を持っている方」といったように、資格を持っていることを条件にしている求人があります。
この場合、資格を勉強中、資格取得見込みという状態であれば応募しておくべきです。
もちろん採用される可能性は高いとはいえません。
しかし現在、資格がなくても、資格を取れる可能性があったり、経験やポテンシャルが評価されて面接に呼んでくれる可能性があります。
面接次第では、採用となる可能性も充分にあります。
履歴書の疑問は転職エージェントに相談する
業種や職種が違えば記載する内容や記載すべき資格もことなります。
採用担当者の目にとまる履歴書を作成するためには、応募する職種や業種、企業によってアピールすべきポイントを見定めることが大切。
しかし、自力で履歴書を作成すると、書くべきではないことを書いてマイナス評価を受けたり、書くべきことを書きもらしてしまったりする場合も。
履歴書に不安がある場合は転職エージェントを使って、専門のコンサルタントに添削してもらうようにしましょう。
第三者に添削してもらうことで自分では気づけない改善点がみつかります。
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