「どうしても仕事に行きたくない」
「もう限界……」
と心の底から思うなら、あなたの心身は限界に達している可能性があります。
そのまま仕事に向かうのは危険。何かしらの対策を打つべきです。
ではいったいどうやって対処すればいいのか?
ここでは「本当に仕事に行きたくない」と思った時に対処法を5つ紹介します。
1:仕事を休む(今日、明日、来週に)

どうしても仕事に行きたくないなら、仕事を休んでもいいのです。
風邪でも身内の不幸でも何でもいいので、強引に休む。心身を休めて「仕事に行きたくない」という苦しみにとにかく対処する。
今日だけ頑張って明日休んでもいい。とりあえず今週は頑張って、来週の月曜日を休みにして3連休にしてもいい。
「仕事に行きたくない。もう限界……」という状態なら無理をせず今日、仕事を休んでもいい。
無理をしてでも休みを取らないと、あなたの心身は限界を迎えます。限界を超えても仕事を続ければ、あなたは壊れてしまいます。
「いっそ倒れてしまえば休める」と思うこともあるかもしれませんが、今の仕事にあなたの心身をかけるほどの価値はあるでしょうか。
休むのは労働者の権利です。今日からだって、明日からだって会社は休んでもいいのです。大切な自分の身体をわざわざ壊す必要なんてまったくありません。
あなたがいなくても会社は回る
「休めるものなら休んでいる」というのが正直なところでしょう。
しかし本当に休めないのでしょうか?
実際、会社はあなた1人が休んでもいつも通りです。
あなたの部下も上司も、取引先もいつも通り仕事をして、いつも通り帰宅します。昼休み前にはあなたが休んだことすら忘れているでしょう。
そもそも会社というものは、誰かが休んでも仕事が回るように仕組化されています。
マニュアル、メールの共有、進捗状況の共有、タスクの共有などは、誰かが欠けても誰かがカバーできるようにするためのもの。
逆に、社員が1人休んだら回らくなってしまうような会社は問題ありです。急な用事で社員が休むことなど、誰でも想定できること。その当たり前のことができないような会社に価値はありません。
そんな会社は休んでしまい、英気を養いましょう。
「他のみんな頑張っている」などと考えなくていい
「他のみんなはもっと頑張っている」
「周りの社員は自分より多くの仕事をこなしている」
「だから自分ももっと頑張らなければ」と考えて、重い身体を引きずって会社に行こうとしていませんか?
他の人がどうこうは関係ありません。
そもそも人には個体差があります。
ストレスに強い人、そうでない人がいます。同じ仕事を同じようにやっても、まったく疲れない人と、疲れてしまう人がいます。
ストレスに弱いからといって、それが悪いわけではありません。それは単なる個体差。身長が高い人と低い人がいるのと同じ。
だから「他のみんなはもっと頑張っている、だから自分も…」などと考える必要はありません。
限界ならあなたが今、限界を感じているなら、今日、もしくは明日仕事を休んでもいいのです。
最悪バックレてもいい
「もう限界……。このままだと電車に飛び込んでしまいそう……」という状況なら、もう会社に連絡なんてする必要もない。スマートフォンの電源を切って、バックレてしまってもいいのです。
そのまま気が済むまで電車にのっていてもいい。公園でボーっとしてもいい。ネットカフェで昼寝をしてもいい。
もちろん正論をいえばバックレなんて極力するべきではありません。できることなら会社に連絡をすべきです。
しかし「休む連絡なんてとてもできない」という場合や、あれこれ考えている余裕がないという場合もあります。
一番大切なのは、あなた自身です。心身を病むくらいなら、命を落とすくらいなら仕事なんてバックレてしまいましょう。
その後のことはその時に考えればいいのです。
2:会社を辞める・「辞めます」と上司に伝える
「仕事にいきたくない」という思いが限界に達しているなら思い切って会社を辞めるのも1つの対処法。
今日でも、明日でも来週でもいいので、とにかく「会社を辞めます」と上司に伝えるのです。
会社を辞めることが確実となれば。今の仕事に終わりが見えれば、精神的にもかなり楽なるはず。「仕事にいきたくない」という苦痛も少し薄れるでしょう。
次の仕事の心配は辞めてからでいい
その際、転職先の心配はとりあえず置いておきましょう。まずは退職を確定させて、心身にゆとりを持つことを優先すべき。
次の会社に心配は、会社を辞めて落ち着いてからでもいいのです。
幸い、最近ではプロのコンサルタントが転職活動をサポートしてくれる「転職エージェント」というサービスがたくさん存在しています。
転職エージェントを使えば、あなたに合った企業を紹介してくれたり、転職を成功させるためのアドバイスをくれるので、転職活動がぐっと楽になります。
とりあえず会社を辞める。
心身が落ち着いたら転職活動をはじめる。
転職エージェントを使って、転職活動を丸投げする。
このような解決方法もあるのです。
※転職エージェントの一例
[おすすめ転職エージェント3つ]
3:転職活動をはじめて別の仕事・会社に注意を向ける
実際に転職するかどうか分からないけど、とりあえず転職活動をはじめる。
たとえば転職サイトに登録したり、求人に応募したり。
転職活動をはじめることで、今の仕事、会社から注意をそらすことができ、「仕事に行きたくない」という苦しさを軽減できる可能性があります。
いつでも転職できると思うと余裕が出てくる
試しに転職活動をして他の企業を調べたり、応募したり、面接に参加してみると、他にも自分の居場所がある、他の仕事があるということを実感できます。
また他の会社に比べたら、まだまだ自分の会社はマシかもしれないと実感できる場合も。
いずれにせよ今の会社・仕事のツラさ、つまらなさから注意をそらすことができます。
※ためしに転職でおすすめのサイト
王道的転職サイト。全体の求人が豊富であり、職種、業界も豊富。とりあえず転職活動をするにはピッタリの転職サイト。 | |
転職活動をはじめた場合、どれくらい数の企業が自分を必要としてくれるのか? どれくらいの年収で転職できるのか? といった自分の市場価値を診断できる。また企業から面接オファーをもらえる | |
転職エージェントではあるが、ために転職活動をするなら利用しておいて損なない。全体で4万件という豊富な求人があり、さらに転職サポートも受けられる。どんな会社に転職できるのか? についても教えてもらえるので、ために転職活動をするならおすすめしたいサイト。 |
4:問題解決のために動く(上司、会社に意見するなど)

体力と精神力が求められる対処法なのであまりおすすめできませんが、紹介します。
たとえば「仕事に行きたくない」原因が上司からのパワハラである場合、その原因解決のために上司の上司に意見を申し出る。
「上司のパワハラを受けている、どうにかしてくれ」と。
また社員から嫌がらせやいじめを受けている場合、その社員にやめるように意見をする。
残業や休日出勤が多い、仕事が忙しいなどが原因の場合は、労働環境を改善するよう、上司や人事に意見をする。
このように「仕事に行きたくない」という問題を解決するために自分から積極的に動くのです。うまくいけば問題を解決できます。
ただしかなり難易度が高い対処法なので、あまりおすすめできません。
転職や会社を休むといった対処法は、自分1人でどうにかできます。
一方で、問題解決のために上司や会社に意見する場合は、会社の制度を変えたり、上司やその他の社員の行動を変えさせたりする必要があります。
手間や時間がかかるのはもちろんのこと、精神的負担もかかるので覚悟が必要です。
5:相手の考えていることを理解してあげる(人間関係が原因の場合)

人間関係が原因で「仕事に行きたくない」という状態になっている場合、考えかたを変えるだけで解決できることも。
たとえば、上司に毎日怒られるのが嫌で「仕事に行きたくない」という場合、上司があなたを怒るのは、あなたに期待しているからかもしれません。
もしくは上層部からプレッシャーや家庭がうまくいっていないことが原因で、心に余裕がなくなっているのかもしれません。
そういった相手が抱えている事情を理解してあげると、対象の相手に対する苦手意識、恐怖や怒りが軽減されることも。
先輩や同期の社員に会いたくないという場合も、同じように考えてみましょう。「何か事情があるのかもしれない」と。
自分を責めない
「上司にも事情があるのに、それを理解してあげられないのは自分の性格が悪いからだ」
「自分のためを思って怒ってくれているのに、それを理解できないのは自分が未熟だから」
このように、自分を責めてしまうのは絶対にNG。
怒る必要がないのに勝手に怒っているのは上司です。嫌がらせをする必要がないのに嫌がらせをしてくるのは相手です。
もちろん自分が悪い、すべて自己責任だと考えれば解決できる問題もあります。しかしさらに自分を追い込んでしまっては元も子もありません。
自分を責めていては「仕事に行きたくない」という悩みはいつまでも解決できません。
さいごに:逃げてもいい・逃げるのは悪いことではない

会社を休んだり、辞めたりすることを「逃げ」だと考えて、躊躇してしまう人がいます。
逃げるのは悪いことではありません。
逃げることは自分の身を守るために大切なこと。
逃げることはよりよい人生を見つけるための第一歩。
「逃げちゃダメだ」そんなアニメの名ゼリフは気にしなくていいのです。
この世で一番大切なのは、自分。自分の人生です。仕事でも上司でも会社でも世間の誰かでもありません。
だから逃げたくなったら。「このままだとヤバい」「もう限界かもしれない」と思ったら、一目散に逃げてもいいのです。