
「資格さえあれば自分の市場価値は高くなる」というイメージがあるかもしれませんが、資格があるからといって転職で有利になるとは限りません。
あまり資格に頼りすぎると転職で失敗する場合があります。
資格が転職に役立たない理由とは?

資格は成果を出せることの証明にならないから
中途採用において企業が専門性として評価するのは、どのような経験を積んできたのか、つまり実務経験・業務経験です。
たしかに資格はその分野の知識を持っていることの証明になります。
しかし、知識があるからといって、成果を出せるとは限りません。
成果を出すためには、知識だけでなく仕事を円滑に進める経験・スキル・能力も必要です。
つまり資格が採用の決め手になるということにはならないのです。
面接官が知りたいのは、あくまで「資格取得によって得た知識は活用して成果を出すことができるのか?」ということ。
資格を生かして、どう成果を出すのか、企業の利益に貢献するのかも説明できるように準備しておきましょう。
ビジョンがないまま取得した資格は役に立たないから
持っている資格が自分の現状と、これからのビジョンと一致していない場合、資格を持っていたところで転職には役立ちません。
むしろマイナスの評価を受ける可能性もあります。
たとえば英語関連の資格。
「英語を使うことで仕事の幅を広げたい」
「色々な価値観、文化の人を交流して活躍の幅を広げたい」
といったビジョンがあるなら問題ないでしょう。
しかし、「英語の資格があれば転職で有利になるだろう」という理由の場合は、その資格はあまり評価してもらえません。
むしろ、「明確なビジョンもないまま無駄な投資をする人」だといったようにネガティブな評価を受ける場合も。
資格をアピールするときは、ビジョンもセットで語れる資格をアピールすべきです。
何となく取得した資格、転職で役に立つと思って取得した資格は無理にアピールしないほうがいいでしょう。
資格がなくても転職はできる

「資格がないと転職できない」と考えてしまっている方もいると思います。
しかし前述の通り、資格は転職に役立つものではありません。
また、企業が採用において重視するのは資格の有無ではなく、業務経験やスキル、実績などです。
スキルや経験をアピールできれば、資格がまったくなくても転職は可能なのです。(弁護士や医師、税理士など資格必須の仕事は別)
資格にこだわりすぎて仕事選びの幅を狭めないように注意する

これまで説明してきたように、実績や経験がなければ資格を持っていても転職には役立ちません。
さらに注意しなければいけないのは資格に頼りすぎてしまうことです。
資格を取るのは時間とお金が掛かります。
そのため「せっかく取得したこの資格を何とか活かせないものか」といったように資格にこだわりすぎてしまい、仕事選びの幅を狭めてしまう恐れがあるのです。
資格とは関係ない分野で特性があるかもしれないのに、資格が足かせになってしまっては転職で失敗するでしょう。
過度に、資格にこだわるのではなく、割り切ることも大切です。
資格を取るのであれば現状とビジョンに一致したもの

資格を取得するのであれば、まず自分がこれから進みたい方向、つまりビジョンを明確にしましょう。
その次に、自分の専門性の裏付けとなる経験、スキル、能力を理解し、その専門性とビジョンに合った資格を取得しましょう。
例えば、WEBディレクターが戦略マーケティングを勉強し、自分のWEB構築スキルと合わせることができれば自分の市場価値を上げることができます。
これは現状と目的・ビジョンが一致している例です。
ただし、転職において重視されるのはやはり実務経験であり、むしろ資格がなくてもキャリア・スキルがあれば大丈夫です。
転職・退職について誰かに相談したいなら転職エージェントを使う
転職について不安や疑問があるなら転職エージェントを使うことをおすすめします。
転職エージェントを使えば、プロのキャリアアドバイザーに転職や退職について何でも相談可能です。
しかも転職エージェントはどれだけ利用しても無料です。また転職の目途が立っていない、相談だけでもしたいという方でも利用できるので、積極的に活用するようにしましょう。
【おすすめエージェント】
doda 大手パーソルキャリアが運営。求人の多さが特徴
マイナビエージェント 大手マイナビが運営。20代におすすめ
第二新卒AGENTneo 第二新卒や既卒などの若手に特化したエージェント
エージェントのサービス内容や利用のメリット、デメリットは以下のページで紹介しています。