転職に不安がつきものです。
特に、第二新卒という特殊な条件を背負って転職活動を始める場合、職務経歴書の作成や退職理由を考えることなど、初めて経験することも多いでしょう。
ここではそんな不安を1つでも解決するべく、不安の事例別に解決法や解決するための考え方を解説します。
転職先が決まるか不安……
転職先がなかなか決まらず路頭に迷うのではないか? そんな不安も抱えている方もいると思います。
しかし、結論から言うなら、どれだけスキル、経験がない第二新卒であっても会社を選ばなければ、転職することはできます。
人手不足の企業は山ほどありますし、第二新卒のような若手を採用したい企業も山ほどあります。
つまり、最悪、失職することはないのです。
なかなか転職先が決まらない場合であっても、条件を下げて企業を選んだり、不採用になる原因を追及し改善したりし、地道に転職活動を続けていけば転職先は見つかります。
どうしてもやりたい仕事がある、譲れない条件があるがなかなか転職先が決まらない、という状況になったら、失業保険をもらいながら転職活動をしたり、アルバイトをしながら転職活動をするもいいでしょう。
いずれにしても20代であれば、失職する失敗をする必要はなく、採用してくれる会社はたくさんあります。
※参考記事

転職エージェントを使えばプロにサポートしてもらえる
転職エージェントをという転職支援サービスを使うと、プロのアドバイザーが転職をサポートしてくれます。
あなたの希望に合った求人を紹介してくれたり、面接アドバイスや履歴書・職務経歴書の添削をしてくれたり、内定をもらためのサポートを無料で受けられます。
たとえば、リクルートエージェントのようなサービスが転職エージェントです。
「本当に転職できるのかプロに相談したい」「転職成功のコツを教えてほしい」という方は、一度相談してみるべきです。
以下のページでは、転職エージェントのサービス内容やおすすめの転職エージェントを紹介してしています。参考にしたいただければと思います。

退職理由をどう説明すればいいのか分からない……
仕事がつまらない、やりたいことではなかった、人間関係が嫌、もっと楽な仕事をしたい。
転職理由は様々でしょう。
しかしほとんどの退職理由は、面接で正直に話すとネガティブな印象を持たれてしまいます。特に、短期で退職している第二新卒の人がネガティブな退職理由を話したならば「どうせすぐに辞める」と判断され、採用してもらえません。
「御社には、私が退職する理由は存在しない」と伝える
退職理由を説明する時に大切なのは、次の2つです。
- ポジティブに聞こえるように話すこと
- 「御社には、私が退職する理由は存在しない」と伝えること
例えば「人間関係が嫌」が退職理由であるなら、
「周囲としっかりコミュニケーションを取りながら仕事を進めていきたいと思っています。」といったようにある程度、ポジティブに聞こえる退職理由を伝えます。その上で、御社ならこの不満を解決できる、と伝えるのです。
つまるところ採用側は「長く働いてくれそうだ」という確信が欲しいのです。
その確信を与えるために、退職理由を伝えると同時に、「私が退職を決意した理由は、御社には存在しません」という趣旨のことを伝えればいいのです。

職務経験が浅くて何をアピールすればいいのか分からない
第二新卒の採用で重視されるのは、入社意欲、ポテンシャル、社会人基礎力(ビジネスマナーなど)です。
一般的な中途採用でもっとも重要視される職務経験やスキルの有無は、第二新卒の採用においてそれほど見られていません。
そもそも募集をかける企業側も、第二新卒に職務経験やスキルが乏しいことを把握しており、自社で育てることを考えています。
入社意欲・ポテンシャル・社会人基礎力をアピールできればいい
第二新卒の採用で企業が見ているのは、入社意欲・ポテンシャル・社会人基礎力です。職務経験とスキルはなくても問題ありません。
各要素のアピールのし方については以下にまとめて紹介します。
応募者の入社意欲がどれだけ高いかは、志望動機から判断されます。どの企業でも通用するような志望動機ではなく、「御社でなければいけない理由」を志望動機として伝えることが効果的な入社意欲のアピール方法です。
入社後にどれぐらい伸びてくれるか、という要素がポテンシャルです。求める人物像は企業ごとに異なります。
つまり、どんな要素を見てポテンシャルを判断するのかは、企業によって異なるということです。そのため、ポテンシャルのアピールを考える際は応募する企業の、求める人物像を把握しておくことが大切です。
ちなみに多くの企業では、「業務をコツコツこなす姿勢」「責任能力の高さ」「謙虚さ」「素直さ」といった素養があるかどうかでポテンシャルを判断します。求める人物像を調べる時間がない場合は、これらの素養があることをアピールしましょう。
社会人として最低限のマナーが身についているかどうか、ということです。
新入社員研修を受けた経験、営業などで外部の人とやりとりをしていた経験、日常的に電話に出ていた経験があるなら、それらをアピールしましょう。社会人基礎力が備わっていることをアピールできます。
ブラック企業に転職しないか不安……
転職して、前職・現職よりも状況が悪化したらどうしよう……。ブラック企業に転職してしまったらどうしよう……。
このような不安も当然あると思います。
ブラック企業を避ける方法として第一に挙げられるのが、企業研究をしっかり行うことです。
求人ページは会社のホームページだけで済ませるのではなく、
転職者向け口コミサイトを利用したり、同業の知り合いからその企業の評判を聞いたり、時間をかけて企業研究を行えば、
応募企業がホワイトなのか、ブラックなのかを判断できるでしょう。
※ブラック企業に転職したいための方法は以下のページで解説しています。

ブラック企業を避ける手っ取り早い方法
ブラック企業を避ける方法はもう一つ存在します。
企業しっかりと調査している転職エージェントを利用して求人を紹介してもらうことです。
例えば以下の2つの転職エージェントでは、転職希望者に紹介する企業を1つ1つ調査しています。
例えば、若手を育てる環境が整っているか、離職率が高くないか、社会保険は整っているか、など様々な基準を設けて企業を厳選しています。つまりブラック企業は紹介していないのです。
上記の転職エージェントを利用すれば、綿密な企業研究をしなくてもブラック企業を避けることができます。
周りの人に反対されないか不安……
主に家族や、友人、恋人に転職を反対されるのはないか、という不安を持っている方もいるでしょう。
特に、大企業や有名企業の方であれば「せっかく入社したんだから」などと反対に遭うことも予想されます。
ただ、人生は一度切りです。もっと自分に向いている仕事があるんじゃないか。やりがいを持てる仕事があるんじゃないか、とモヤモヤしながら生きる一生はつまらないでしょう。
転職して人生が変わる可能性があるならば、その可能性にかけて突き進むべきです。
特に、20代前半からなか頃の人材であれば、欲しい企業はいくらでもあります。転職で失敗したとしても、軌道修正は簡単です。
しかし、30代になってからでは、転職の難易度は一気に上がるので、失敗することなどできません。
と、ここまでの内容を説明すれば、転職に対して理解を示してくれるのではないでしょうか。
結婚をしていて養う家族がいるのであれば、転職は慎重になるべきですが、そうでないのなら周りにどういわれようと関係ありません。「人生が良くなる」と思える方向に突き進むべきです。
退職できるかどうかの不安……
辞める側が所定の手続きを踏んで退職を申し出ても、会社側がそれを認めないということがあります。例えば退職届を受け取ってもらえない、ということはよく耳にします。
ブラック企業に勤めている方であれば、すんなり辞めさせてくれるのか、不安になるのも無理はありません。
退職届を提出できれば退職できる
法律では、退職届を出した14日後に退職できることになっています。会社が退職を認めない、ということは原則不可能なのです。
ただし、会社側が受け取ってくれない、ということもあるかもしれません。その場合は、内容証明書郵便で退職届を会社に送りましょう。内容証明郵便で送れば、退職届を会社に提出したことを証明できます。
あとは労働基準監督署に相談し、退職するためのアドバイスをもらいましょう。その他、退職したのに離職票を渡してくれない、未払金賃金がある、などの場合も労働基準監督署に相談してみることをおすすめします。
※退職の手順については以下のページで解説しています

転職ぐせがつきそうで不安……
転職しても、またすぐに転職したくなって、転職を繰り返してしまうのではないか? 転職ぐせがついてしまうのではないか?
そんな心配を持っている方もいると思います。
その理由は2つあります。
- 転職を繰り返すほど、自分にとっての理想の職場が明確になる
- 転職を繰り返すのは悪いことではない
転職を繰り返すほど、自分にとっての理想の仕事・職場が明確になる
転職をする時はかならず、「こんな職場なら理想の働き方ができるはず」という仮説を立てます。実際に転職して、その仮説が正しかったどうかを確かめます。
その仮説が正しくなければ、つまり理想の仕事・職場でなければ、また新しい仮説を立てて検証します。
仮説と検証を繰り返すほど、自分にとっての理想の仕事・職場が明確になります。つまり転職すればするほど理想の仕事・職場に近づいていくのです。
そして最後には、理想の仕事・職場を手に入れることでき、転職する必要もなくなります。
もしくは、理想の仕事・職場は存在しないと結論付けられるようになるかもしれません。そうなれば、今の仕事を最大限に楽しむ方法を考えようと思うようになります。
いずれにせよ、転職を繰り返すことはなくなるのです。
転職を繰り返すのは悪いことではない
転職を繰り返す人を、忍耐力がない、飽きっぽいと判断する人がいます。
しかし、そもそも転職を繰り返すことが悪いことなのでしょうか。
現状に満足せず、より良い条件・環境を求めて転職することは何も悪いことではありません。個人の生き方の問題なので、他人にとやかく言われるようなことではないでしょう。
1つの会社で落ち着きたいという人はそうすればいいし、色々な仕事を転々としたい人はそうすればいいのです。
転職を、極力すべきではないもの、として扱う人は多くいます。
しかし他人がどうであれ、自分の意思で仕事を選ぶ決心を持つことができれば、転職ぐせがつくのではないか、という不安もなくなるでしょう。
新しい会社でうまくやっていける不安……
新しい仕事を問題なくこなしていけるか、新しい職場の人とうまくやっていけるか?
まず仕事に関しては心配する必要はないでしょう。第二新卒の採用であるならば、教育体制をしっかりと整えているはずだからです。
第二新卒の中途入社は研修から始まる
即戦力が求められる一般的な中途採用であれば、入社後、すぐに高いレベルの仕事を求められます。
一方、第二新卒は、最初は研修を受けて業界の知識を学んだり、スキルを身につけたりします。
いきなり配属され、仕事を任される場合もありますが、レベルの高い仕事を任されることはありません。あくまでできる範囲の小さな仕事を最初は任されます。
いずれにせよ、一般的な中途入社とは違う第二新卒が、最初から高いレベルの仕事を任されることはありません。仕事をうまくやっていけるかどうかを心配する必要はないでしょう。
「良い人が入社した」と周囲の社員に思ってもらえるように振る舞う
次に新しい会社での人間関係についてです。例外もありますが、基本的に新入社員に対いしては優しくしてくれます。
しかしその後の振る舞いや行動によっては、距離を置かれてしまうこともあります。
そうならないために、転職したら以下の3つここがけることが大切です。
- 最初の仕事で結果を出すことを心掛ける
- 人より早く出社してやる気を見せる
- 報告・連絡・相談を通じて社員とコミュニケーションを取る
