転職は異世界に飛び込むことと同じです。
転職先は、言葉も価値観もカルチャーも違う世界です。そしてその世界に順応していくことができなければ、転職先で良好な人間関係を構築することはできません。
転職先の人間関係で失敗したくないなら、異世界に飛び込む覚悟を持ちましょう。
異世界に飛び込む覚悟で転職する
同じ業種であっても、今まで当たり前のように使っていた言葉が通用しないこともあります。
いわゆる会社方言というもので、逆にその会社だけで使われている特有の言葉があって、最初は何を言っているのか理解できない、となる場合もあります。
同じ職種であっても会社が変われば、働いている人の価値観やカルチャーが違います。その会社のやり方、物事の進め方、会議の進め方、根回しなど、すべてが違い、異世界に飛び込んだような気分になるのです。
そういった違いをすべて、素直に受け入れる覚悟がないと、転職先で良好な人間関係を構築することはできません。そして仕事で成果を上げることもできません。
「前の会社では……」は禁句
よく転職者が「前の会社では……」と言い訳をすることがあります。
しかし、こんなことは絶対に言ってはいけません。逆に立場になって考えてみれば、「前の会社のことなんて知らないよ」となるはずです。例えば、転職してきた人に、仕事にやり方について「前の会社では……」と口を挟まれたら、いい気はしないでしょう。
よほど合理的な指摘でない限り、「前の会社では……」から始める発言は、仕事についていけない言い訳としか受け取られないのです。
すべてをリセットする
新しい会社では、仕事の進め方、書類の作成方法、社内用語、そして人間関係など、すべてが変わると覚悟しておきましょう。
その上で、これまでの仕事生活で形成されてきた価値観のすべてを「リセット」して、新しい会社に臨むことが大切です。誰も知っている人がいない、海外の企業に入社するぐらいの気構えでもいいぐらいです。
まずは「聞く」ことが大切
人間関係で失敗しないためには、自分の意見はひとまず隅に置き、相手の意見を聞くようにしましょう。
謙虚に受容するのです。
「意見を言わないと舐められる」「即戦力として入社したのだから何か言わないと」なんて思う必要はありません。
とにかく第一印象に注意する
良好な人間関係を構築するために、第一印象はとても大切です。最初から、既存の社員の意見に反論していたのでは、「扱いづらいヤツ」というレッテルを貼られてしまいます。
また、新入社員は注目の的ですから、挨拶や言葉使い、マナー、電話対応なども絶対に気を抜いてはいけません。
一度、悪い印象がついてしまえば、それを覆すのは困難です。むしろ、絶対に覆せない、くらいの気持ちで振る舞ったほうがいいでしょう。
入社早々、人間関係にトラブルを抱えてしまっては、仕事にも支障がでます。通勤が億劫になってしまい、「転職しなければよかった」となるのは、最悪の結末です。
とにかく、最初の数か月は、自分を押さえて会社に順応することに専念しましょう。