仕事・会社を辞めたいが辞める勇気が持てない、「辞めます」といえない。
そんな悩みを抱えている方もいると思います。
ではいったいなぜ仕事を辞める勇気が持てないのでしょうか。
仕事を辞める勇気が持てない理由を整理すると、以下の4つのいずれかになるはず。
▼仕事を辞める勇気が持てない主な理由
- 「辞めたら周りに人に迷惑をかけるのではないか?」という不安があるから
- 転職先が決まるかどうかの不安があるから
- せっかく採用してくれたのに辞めるのは申し訳ないという思いがあるから
- 辞めさせてもらえないのではないか、という不安があるから
それでは辞められない理由ごとに、辞める勇気を持つための方法を解説します。
理由1:周りの人に迷惑をかけるのではないのかという不安がある
仕事を辞めると上司や同僚、お客さんに迷惑をかけるのではないか?
そんな不安から退職に踏み切れないという方もいるしょう。
しかし、あなた1人いなくなっても会社はいつも通り回ります。
克服方法:あなたがいなくても会社は回ると考える
会社は突然社員が1人いなくなっても、問題なく仕事が回るように仕組化されています。
たとえばメールやタスクを部署内で共有するツール・システムがあったり、マニュアルがあったり。日報や報告書、議事録など、それらはすべて業務を共有し、万一に備えるための仕組みです。
会社は、そういった仕組みを当たり前のように備えているので、あなたがいなくても、平然と仕事は回ります。
「自分が辞めると周りに迷惑がかかる、仕事が回らなくなる」という考えはうぬぼれです。あなたは特別な人間ではありません。代わりはいくらでもいます。
嫌なら、辞めたいなら、すぐに会社を辞めていいのです。
理由2:「転職先が決まらないかもしれない」という不安がある
今、退職しても転職先が決まらないのではないか。そんな不安から会社を辞める勇気が持てないという場合もあるでしょう。
とくに、勤続3年未満の場合は、「3年で辞めると採用してもらえない」といううわさがあることから、なおさら不安になっていると思います。
しかし転職先の心配、仕事の心配は不要。
なぜなら昔に比べてさまざまな転職支援サービスが登場しており、転職が簡単にできるようになってきているから。
克服方法1:転職は難しくないという事実を知る
新聞や雑誌の求人広告で転職先を探す、もしくは縁故(コネ)で転職先を探す、という選択肢しかない時代がありました。
しかし今では、ネットの転職サイト、転職エージェント(人材紹介)やオファー型転職サイトなどさまざまな転職支援サービスが存在します。
転職エージェントにいたっても、プロのキャリアアドバイザーが無料で転職活動のアドバイスをくれます。うまく活用すれば、面接も応募書類も簡単に準備可能です。
また、自分から企業を探すのではなく、企業から探してもらうオファー型転職サイトも登場しています。
下記のミイダスというサイトでは、面接確約のオファーをもらうことができ、転職活動の効率的に進めることができます。
転職支援サービスをうまく使えば、たとえ3年未満で辞めていても、スキルや経験が乏しくても、転職先を見つけられるでしょう。
「転職先があるかどうか心配」という方は、会社を辞める前に、転職エージェントをためしに利用してみてください。
転職先の心配は、いらないことがわかるはずです。
さらに3年未満で会社を辞めることも徐々に当たり前のことになってきており、採用する側も、短期退職に寛容になってきています。
克服方法2:正社員以外にも生き方はたくさんあるという事実を知る
「できれば正社員で転職したい」という思いがあると思います。
しかし正社員にこだわるからこそ、「転職できるのか?」という不安がつきまとうものです。
人によっては、正社員にこだわる必要がないという場合もあるはずです。
たとえば正社員ではなくても、派遣社員や契約社員、アルバイトでも十分に生活できるという場合もあるでしょう。
またスキルがあるならフリーランスとして生きるという道もあります。
その他、生活保護を受けることができるなら、しばらくの間は生活保護を受けて、働けるようになったら働く、という選択肢もあります。
正社員以外の生き方もある。正社員にこだわる必要がない。といった考えを持てると、転職先が決まるかどうかの不安の少しは薄れ、仕事を辞める勇気を持てるようになるはずです。
理由3:「せっかく採用してくれたのに辞めるのは申し訳ない」という思いがある
先輩や上司が仲良くしてくれる。
紹介で入った。
など会社を辞めると申し訳ない気がするという理由で仕事を、会社を辞める勇気が持てない、という場合もあるでしょう。
せっかく採用してくれた人・会社に、お世話になった人に恩を仇で返すような行為をするのは、抵抗があります。
だからといって辞めたい会社をズルズル続けることは、あなたにとって意味のあることなのでしょうか。
克服方法1:「今の仕事を続けた先に幸せな人生があるのか?」を考える
今の仕事を続けた先に幸せな人生がまっているのか?
それとも別の仕事の先に幸せな人生がある可能性が高いのか?
人生の主役はあなたであり、上司や先輩、会社ではありません。
あなたの幸せを邪魔する権利は誰にもありません。お世話になった上司・先輩がいたとしても、自分を犠牲にする必要はないのです。
会社を辞めることがあなたにとって幸せになる道なのであれば、迷わずその道を選んでいいのです。
克服方法2:仕事を続けた場合、貴重な時間が失われることを知る
辞めるのは申し訳ないと考え、ズルズル辞めたい仕事を続ける。そんなことをしていれば、あなたの大切な時間は刻一刻と失われていきます。
時間は有限です。時間は命です。
辞めるのは申し訳ないと考え、ズルズル辞めたい仕事を続けることは、そんな大切な命を他人のためのささげるのと同じ。
あなたは奴隷ではありません。あなたの時間をあなたのためにあるのです。
上司や先輩だって、あなたの時間はあなたのためにある、人生の決定権はあなた自身にある、と理解しているでしょう。
克服方法3:会社はあなたの人生を保証してくれないと知る
たとえばあなたが会社を続けて、
他の素晴らしい会社に転職する機会を逃したとしても、
幸せになる機会を逃したとしても、
精神的に病んだとしても、
会社は何も責任を取ってくれません。
失った時間を返してくれるわけでも、稼げたはずのお金を返してくれるわけでもないのです。
上司や先輩はねぎらいの言葉をかけてくれるかもしれません。美味しいご飯をごちそうしてくれる場合もあるでしょう。
しかし失った時間や時間や機械は決して返ってきませんし、同等のものを周りの人が返してくれるわけでもありません。
上司も先輩も、その他にすべての人も結局他人。もちろん恩はあるかもしれませんが、その人のためにあなたの人生をささげる必要はありません。
後悔したくないなら、「お世話になったから辞められない」などという考えは捨てて、会社を辞める勇気を持つべきです。
理由4:辞めされてもらえないのではないか、という不安がある
「辞めるといったら怒鳴られるのではないか?」
「損害賠償などを請求されるのではないか?」
ブラック企業や体育会系の会社だと、「辞めます」といっても承諾してもらえないのではないか、という不安もあると思います。
自分の意思で会社を辞めることができない、となればそれは強制労働であり、日本では強制労働は許されていません。
勤労の自由がある日本において、退職は労働者の立派な権利。
所定の手続きを踏めば必ず退職することができます。
克服方法1:退職意思を伝えたら2週間後に辞められる
民法では、退職の意思を伝えたら2週間後に退職できるようになっています。
民法で「解約の申入れの日から2週間を経過することによって終了する」と定められています。ですから、退職願を出してから2週間が経過すれば、会社の承諾がなくても退職することはできます。
ですからいくら会社が辞めるのは許さない、といっても「辞める」といえば2週間後に辞めることができるのです。そのことはあなたの上司の承知しているはず。
どうしても辞めさせてもらえない場合や会社からの報復が怖い、損害賠償を請求すると脅されているなど、自力ではどうしても解決できない状況の場合は、無料の労働相談窓口を活用する、もしくは退職代行というサービスもあります。
【退職代行サービスの一例】
- 弁護士法人みやび(弁護士が対応してくれる退職代行サービス)
【無料労働相談先】
さいごに:打開策が見えないならキャリアのプロに相談してみる
仕事を辞める勇気を持てない。
本当に仕事を辞めるべきかわからない。
悩みや不安をたくさんあると思います。1人で黙々と考えていても打開策が見えない場合は、キャリアのプロに相談してみるようにしましょう。
たとえば転職エージェントを利用するプロのキャリアアドバイザーに無料で相談することができ、今の状況を打開するアドバイスをくれます。
1人で悩んでいても時間と体力を消耗するだけ。早く解決策を見出して、そのために行動すべき。
少しでも早く問題を解決するならキャリアのプロに相談することをおすすめします。
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