「平均勤続年数が短いからブラック企業だ」
といったように、平均勤続年数が短い企業を選択肢から除外していませんか?
しかし、「平均勤続年数」が短いからといってブラック企業だとは、一概にいえません。
その理由について解説します。
なぜ「平均勤続年数」が短いからといってブラック企業とは限らないのか?
その理由は3つ。
- 成果主義の企業
- 転職する人が多い業界
- 急成長中の企業で、採用したばかりの人が多い
成果主義の企業の場合も
平均勤続年数が短いのは、成果を出す人だけが残り、上にのぼる成果主義の企業だから、というケースがあります。
たとえば、完全歩合制の外資系保険の営業職は、成果を出せない場合、出世はおろか給料すらまともにもらえません。
このような完全成果主義の企業は、ブラック企業というわけではないのですが、成果を出せずに辞めていく人が多くいる場合も。
ゆえに平均勤続年数が短くなることがあるのです。
転職する人が多い業界
そもそも転職する人が多い業界であり、平均勤続年数が短いという場合もあります。
たとえば、IT業界では、転職する人が多い業界です。30歳前後であれば、3~4回転職している人は当たり前。10回転職を繰り返している強者(つわもの)までいるほどです。
そのため平均勤続年数は、同業他社とも比較することが大切です。
同業他社も同程度の平均勤続年数であれば、その業界の平均勤続年数が短いということです。ブラック企業というわけではないと判断できます。
急成長中の企業の場合も
急速に大きくなったベンチャー企業では、事業拡大のために大量に人を採用することがあります。
大量の中途採用を行うわけですから、当然、平均勤続年数は短くなります。
また、そもそもベンチャー企業は、創立間もない企業が多いので、平均勤続年数が短くて当然。
ベンチャー企業の平均勤続年数が短くても、ブラック企業だと安易に判断してはいけません。
平均勤続年数が短い企業は「チャンスに溢れた企業」の可能性も
平均勤続年数が短い企業は、チャンスに溢れた会社である可能性もあります。
たとえば平均勤続年数が長い企業は、辞める人が少ないため、上のポストが詰まっている可能性が高いです。
またそういった企業は、年功序列的であるため、中途社員はそもそも出世できない場合も。
出世を目指すのであれば、平均勤続年数が長い年功序列企業よりも、勤続年数が短い企業の方が、チャンスがあるともいえるのです。
転職エージェントを使ってさらに情報収集を行う
企業選びで失敗したくないのであれば、転職エージェントを利用しましょう。
転職エージェントを利用すると、キャリアアドバイザーが企業の情報を教えてくれます。
平均勤続年数のみならず、その企業の雰囲気や社風など、自力では調べられない情報を提供してくれる場合も。
その他、優良企業だけを紹介してくれる転職エージェントもあるので、企業選びで失敗したくない方は、なおさら転職エージェントを利用するべきです。
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