「こんな人は転職で失敗する」という、転職で失敗する事例を5つ紹介します。
本来、「失敗なんて気にせず思い切って転職するべき」と言いたいところですが、失敗なんてしないに越したことはありません。
ここで紹介する事例に当てはまる場合は、自己分析や企業研究など、転職活動の進め方を変えるようにしましょう。
1:未経験なのに広報、企画、マーケティングなど華やかな職種を希望する
広報や企画、マーケティングなどの一見華やか職種を希望すること自体は悪いことではありません。
しかし、自分の適性や、職種のやりたいこと、自分ができることを考えず、単に「世間体が良いから」という理由だけで転職をしても失敗します。
職種の実態を理解していないから失敗する
問題なのでは、職種の実態を理解せず、「華やかだ」「楽しそうだと」いう理由で希望してしまう点です。
広報や企画、マーケティングなどの職種にはもちろん、戦略立案や対外的な折衝という業務は存在します。
しかし、それらの職種は、社内の地道な調整業務、情報の伝達、現場の意見を聞くことなど、社内からの支援を得られるかどうかがポイントとなります。
華やかな業務も確かにありますがそれ以外にも、地味で面倒な業務が無数に存在するのです。
選考では、そのような職種の本当の姿を理解した上で、活かせるスキルと実績があり、活躍できることを説明しなければいけません。
これを、採用担当者が納得できるように説明できないと「目立ちたいだけなのではないか」「地味な仕事が嫌なだけではないか」と推測され、「どうせすぐに辞めるだろう」と不採用になるだけです。
仕事を理解した上で、役立つスキル・経験をアピールする
広報や企画、マーケティングに限った話してではありません。その他の職種に応募する時も、その仕事の本当の姿を理解することが大切です。
そして選考でも、「職種を理解している」「働く姿をイメージできている」ということを匂わせて、活かせるスキル・経験をアピールしなければ、内定を勝ち取ることはできません。
2:ブランド、世間体を優先して企業選びをしてしまう
知名度のある有名企業を希望するのは悪いことではありませんが、その動機が重要です。
「大手だからこそやりたい仕事、できる仕事がある」という有名大手企業を志望する確固たる理由があるなら、採用担当者も納得するでしょう。
しかし、有名企業を単にブランドとしてとらえている、もしくは、自分のなかで会社を格付けして、ここなら世間的に評価されるから、という大学生が考えそうな理由では失敗します。
ブランド、世間体では志望動機が弱い
会社がどれぐらい有名なのか、どれぐらい大きいのかを気にしない人はいないでしょう。
しかし、給料が低くても、残業が多くても、仕事がつまらなくても、「有名企業だから」という理由で我慢できるでしょうか。
世間の評価を軸に転職活動をし、無事転職先が見つかったとしても、その後、不満が出てきたらまた転職をするだけです。
また、そんな理由で転職しても、自分の将来につながりません。
3:資格にこだわりすぎてしまう
資格にこだわりすぎると転職は失敗します。
なぜなら資格は、仕事で成果を出せることの裏付けにはならないからです。
中途採用では実務経験が重視される
例えば、弁護士資格を持っていたとしても、法廷で争った経験がなければ、弁護を頼みたい人なんていません。
同じように、中途採用では、資格よりも業務経験や結果を出してきたスキルが重視されます。
資格を持っていることは、その分野の知識があることを意味しますが、知識があっても必ず成果を出せるわけではありません。知識に加えて、仕事そのものを円滑に進めていく経験、スキル能力があってこそ成果に結びつくのです。
資格を持っていただけでは市場価値は上がりません。資格の勉強に励むより、実務経験や実績を出すことに励むべきです。
もちろん職種によっては、資格のあるなしで転職率が変わるものあります。例えば医療事務は、資格がなくて就ける職業ですが、資格を持っていた方が、転職のしやすさや待遇に差がでます。
このような職種の場合は、資格を持っていた方が断然有利です。
資格にこだわって転職先を決めてしまう
もう一つ問題なのは、「資格を取得するのに時間とお金をかけたから、なんとかこれを活かしたい」と思って転職先を決めてしまうことです。
仕事に活かすための資格のはずなのに、資格を活かすための仕事になってしまっては本末転倒です。
「資格を活かす」よりももっと大切な仕事選びの条件があるはずです。過度にこだわらず、バランスよく考え、割り切ることも必要です。
4:情報収集は求人広告と会社ホームページだけ
求人広告や会社ホームページは会社側が、都合の良い情報だけを発信できるメディアです。
当然、会社にとってマイナスな情報は掲載しないため、会社の本当の姿を見抜くのは困難です。
例えば、商品やサービスに自信がない企業は、求人広告でやたら会社の雰囲気や社風をアピールする傾向があります。
「アットホームな会社です」とPRしたり、社員の集合写真を載せて、雰囲気の良さを演出したりするのですが、裏の事情を知らないと「あ、雰囲気の良い会社なんだ」と会社の本当の姿を見ずして転職してしまうことになるのです。
IR情報から会社の本質を見抜く
具体的な情報が包み隠さず掲載されているIR情報はとても役立ちます。
IR情報は株主向けの情報であり、不都合な事実もルールに沿って公開しなければならないものです。平均勤続年数や、売り上げ、利益率、経営指標などが公開されています。
数字がずらっと並べられているため、慣れないと解読するのは大変ですが、会社の実態を知るのにかなり役立ちます。
IR情報を分からない単語が出てきたら、検索して調べるなどして、会社の本当の姿を見抜きましょう。
転職エージェントから情報をもらう
転職エージェントは利用者の紹介する企業に、事前に訪問して企業の雰囲気や仕事の進め方を実際に目で確認している場合があります。
企業によっては、訪問していない場合がありますが、実際にエージェントが足を運んで見た会社の様子を聞くことができます。
また、過去に、同じ会社に転職した人が「現在どのような働き方をしているのか」「長く働いているのか」を聞くこともできます。
このような生の情報を得ることができるので、転職エージェントは情報収集をする上でもかなり役立つのです。
5:会社選びの軸がぶれる
「大きな仕事を任せてもらえる仕事に就きたい」が転職理由であるにもかかわらず、ベンチャー企業や規模の小さい企業は嫌だ、といったように会社選びの軸がぶれてしまうパターンです。
そもそも社員が多い大企業では、相当のスキルや実績を持っていないと、大きな仕事を任せてもらえるポストに転職することはできません。初めは小さな仕事をコツコツ進めていくのが当たり前です。
そのため、大きな仕事を回せる会社に転職するなら、ベンチャー企業に転職することが最短ルートとなります。
それにもかかわらず、「知名度のない企業は嫌」「忙しいのは嫌」といったように、何が理由で転職したのかわけが分からなくなってしまうのです。
こうなると、「大きな仕事を任せてもらえる仕事」という会社選びの軸は何の意味もありません。
軸が明確でないと面接で失敗する
会社選びの軸が明確になっていないと、面接でも一貫した回答ができません。
話に矛盾が生じてしまうため、印象も最悪です。「どうせすぐに辞めるだろう」と思われ不採用になるだけです。
あれも欲しい、これも欲しいと欲張って転職活動をしてしまうと、だらだらと長引いてしいます。そうなってしまっては、時間もエネルギーも無駄です。
希望を100%満たしてくれる企業なんて存在しない
給料も良くて、知名度もあって、福利厚生も充実していて、残業はほとんどなくて、やりたい仕事もできる。
こんなすべてが理想的な仕事は存在しません。
物件を選ぶ時でも、駅から近い、綺麗なマンションに住もうと思ったら、確実に家賃は高くなります。家賃を低くするなら駅から遠い場所で探すしかありません。
企業を選ぶ時も同じです。何を優先したら何かを犠牲にしないと転職先なんて見つけるはできないのです。
大切なのは、「これだけは譲れない」という企業選びの条件を設定し、その条件を満たせるのなら、他の条件は仕方がないと、折り合いをつけることです。
転職の不安や疑問は転職エージェントで解決できる
転職について不安や疑問があるなら転職エージェントを使うことをおすすめします。
転職エージェントを使えば、プロのキャリアアドバイザーに転職について相談可能です。
さらに希望と適性にあった企業を紹介してくれたり、面接や職務経歴書のアドバイスをしてくれたりするので、転職活動がぐっと楽になります。
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