【徹底解説】転職エージェントとは何か? サービス内容から費用、メリットとデメリット、利用時の注意点など

転職エージェントは無料にもかかわらず、企業に推薦してもらたり、非公開の求人を紹介してもらたえり、色々なサポートを受けられるサービスです。

本記事では転職エージェントについて、そのサービス内容を具体的に紹介します。

目次

転職エージェントではどんなサポートを受けられるのか?

【エージェントで受けられるサポートの内容の一覧】

  • 求人紹介(非公開求人含む)
  • カウンセリング(キャリアプランや適職、転職の流れなどを教えてくれる)
  • 履歴書・職務経歴書の添削
  • 面接対策(模擬面接をしてくれる場合も)
  • 推薦状の提出(応募時は推薦してくれる)
  • 条件交渉代行(企業との条件交渉を代行)
  • 面接日程の調整、入社日の調整
  • アフターサポート(内定後フォロー、入社後フォローなど)

上記はあくまで一例であり、各社内容は微妙に異なる。

転職活動をサポートしてもらえる

転職エージェントは、無料で転職の手伝いをしてくれる人です。

転職エージェントとは、人材紹介サービスのひとつです。求職者が抱える様々なお悩みを解決し、その求職者にとって最適な転職をお手伝いしています。

<中略>

求職者の中には「転職活動を自分1人で進めていくのが大変だ」「どのような企業が自分に合っているかわからない」「自分の強みがはっきりしない」など、悩んでいる人もいるでしょう。

転職エージェントはそうした一つひとつの声に耳を傾け、後悔のない選択をサポートしています。

https://mynavi-agent.jp/service/about_employment_agency/

ひとことでいうなら、「転職エージェントは、あなたの転職を最初から最後まで手伝いってくれる頼もしい存在」ということです。

エージェントによっては、セミナーがあったり適性診断を受けられたりします。無料で、サポートはかなり充実しています。丸投げでもいいというほどに。

各業界に精通した人が助けてくれる

転職エージェントでは、「キャリアアドバイザー」と呼ばれる人が転職をサポートしてくれます。「キャリアアドバイザー」は、転職活動や転職市場に精通したプロの人です。

また特定の業界に精通した人もいます。たとえば、あなたがインターネット業界出身で、同じ業界に転職するのであれば、インターネット業界に詳しいキャリアアドバイザーが担当になります。

利用する転職エージェントによって、

  • 「キャリアアドバイザー」
  • 「キャリアカウンセラー」
  • 「コンシェルジュ」

など様々な言い方をしますが、どれも同じです。ただし、「キャリアコンサルタント」は別物です。「キャリアコンサルタント」と名乗れるのは、国家資格であるキャリアコンサルタント試験に受かった人のみです。

「キャリアコンサルタントによる転職サポート」と記載されている場合は、国家資格を保有した人に転職活動をサポートしてもらえる、ということになります。

電話やZOOMで面談をする場合も

ほとんどの転職エージェントでは、キャリアアドバイザーと直接会って、面談や各種対策を受けられますが、電話、メール、リモート面談のエージェントもあります。また面接対策などのサポートはなく、求人紹介のみの転職エージェントも。

とくに看護師、保育士、介護士などの医療・福祉系のエージェントは、電話面談で、求人紹介だけ、というケースが見られます。

各社のサポート内容は、転職エージェントのWEBサイトに記載されているので、登録する前に確認しておきましょう。「履歴書の添削を頼みたかったが、その機会がなかった」という失敗はないようにしましょう。

転職エージェントにはどんなメリットがあるのか?

転職エージェントのメリット

  • 適職を教えてくれる
  • 他では掲載されない求人を紹介してくれる
  • 面接や職務経歴書のアドバイスをくれる
  • 企業の採用担当者とのやりとりを代行してくれる
  • 企業に推薦してくれる
  • 転職に関する疑問を気軽に相談できる
  • 転職活動を丸投げできる

大きなメリットは、「他では掲載されない求人を紹介してくれる」「企業に推薦してくれる」の2つでしょうか。

他では掲載されないお宝求人があったり、人気企業に倍率が低い状態で応募できたりします。また応募するときは、キャリアアドバイザーがあなたを推薦してくれます。第三者の視点からみたあなたの魅力を企業に知らせてくれるのです。当然、通過率も上がります。

転職エージェントのデメリット

転職エージェントのデメリット

  • アドバイザーとのやりとりが面倒
  • アドバイザーの営業トークに流されて、転職に失敗する危険性がある
  • 転職に時間がかかる場合がある
  • アドバイザーが使えない人だと、転職活動に悪影響が生じる

詳しく掘り下げていきます。

デメリット1:キャリアアドバイザーとのやりとりが面倒

エージェントを使うと、キャリアアドバイザーと会って面談をしたり、メール・電話のやりとりが発生したりします。

まずは登録後の面談。直接会って面談するのが一般的で、エージェントのオフィスを訪問しなければいけません。(遠隔地の場合は電話やメールでも対応してくれる)また企業の面接後は、必ずキャリアアドバイザーに連絡します。面接の手応えや、面接の内容について。

その他にも様々なやりとりがあり、転職活動が長引いたり、スケジュールが詰まっていたりすると面倒に感じることも。

デメリット2:アドバイザーの営業トークに流されて、転職に失敗する危険性がある

転職エージェントは、転職してもらわないと稼げないビジネスです。また個々のキャリアアドバイザーには、ノルマもあります。目標達成のために、言葉巧みに転職に誘導してくる可能性があるのです。

たとえば転職が最良の選択肢ではないのに、転職をおすすめしてきたり、「内定をもらったが、他の企業の選考結果も待ちたい」という状況で、早く決めるように急かしてきたり。

自己中心的なキャリアアドバイザーは少数ですが、騙されないためには複数の転職エージェントを掛け持ちして、複数のキャリアアドバイザーから意見をもらうのがベストです。

デメリット3:転職に時間がかかる場合がある

面談をしたり、応募依頼をしたり、アドバイザーに仲介してもらったり。転職エージェントは転職に時間がかかる場合があります。

転職サイトであれば、企業と直接やりとりすることになるので早ければ1週間で採用が決まることもありますが、転職エージェントでは2週間から1ヶ月程度かかります。スピーディーに転職したい場合、その旨を必ずアドバイザーに伝えましょう。対応してくれる場合があります。

デメリット4:アドバイザーが使えない人だと、転職活動に悪影響が生じる

あなたの職場に使えない社員がいるように、アドバイザーのなかにも使えない人がいます。

たとえば、

  • 希望を話しても全然理解してくれない
  • アドバイスが的外れ
  • 推薦状の内容がひどい
  • 連絡が遅い

など、コミュニケーション力が低かったり、雑な人間であったりする場合も。そういったアドバイザーが担当になってしまうと、転職活動にも悪影響です。「この人使えないかも」と思ったときは、アドバイザーを変更してもらうか、他社のエージェントを使うようにしましょう。

転職エージェントと転職サイトの違いとは?

「リクナビNEXT」や「マイナビ転職」など、アドバイザーのサポートがないものを転職サイトと一般的に呼びます。「リクルートエージェント」や「マイナビエージェント」など、アドバイザーのサポートがあるものを一般的に転職エージェントと呼びます。それでは更に詳しく違いを解説します。

エージェントはサポートがあるが、転職サイトはない

転職エージェントでは、キャリアアドバイザーによるサポートがあります。サポートの内容は前述の通りです。一方、転職サイトはサポートがありません。面接対策や職務経歴書の作成は、ぜんぶ自力でやらなければいけません。

逆に、転職活動をするのが初めてで、「職務経歴書の書き方がわからない」「退職理由についてアドバイスをもらいたい」といった方は転職エージェントがおすすめです。

エージェントはアドバイザー経由で企業に応募する

転職エージェントでは、キャリアアドバイザー経由で求人に応募します。面接日程の調整や合否連絡もアドバイザー経由です。転職サイトは、企業に直接応募します。日程調整や合否連絡も、企業から直接受けます。

エージェントのほうが保有求人が多い

世の中にでている求人のうち、約7割は非公開であると言われています。転職サイトを使った場合、応募できるのは公開されている3割の求人のみ。

一方、転職エージェントは、非公開の7割の求人に応募できる可能性があります。すべての求人を紹介してもらえるわけではありませんが、転職エージェントが膨大の数の求人を保有しているのは確かです。

ちなみに大手の「リクルートエージェント」は10万件、「パソナキャリア」は4万件の求人があると公表しています。

エージェントは紹介してもらった求人にしか応募できない

転職サイトを利用する場合、公開されている求人には、すべて応募できます。たとえば、ハイクラスな条件で、応募条件を満たしていない求人であっても、すべて応募可能。一方、転職エージェントは応募できる求人はキャリアアドバイザー紹介してもらった求人のみです。利用者の希望に見合った求人を紹介してくれますが、「この企業は受からない」と判断した求人は紹介してもらえません。

転職エージェントはなぜ無料なのか?

転職エージェントは無料です。どれだけたくさん求人を紹介してもらっても、どれだけ転職活動が長期化しても無料です。

無料の理由は、採用企業から手数料を受け取っているから。転職先が決まった際、想定年収の30%程度を紹介手数料として、企業から受け取ります。ゆえに転職者は無料なのです。

転職エージェントは、転職者からお金をとってはいけない

ちなみに、転職エージェントは、転職者からお金をとってはいけないことになっています。

求職者(労働者)側から手数料を受け取ることは原則として禁止されています(職安法32条の3第2項)。例外的に、芸能家、モデル、科学技術者、経営管理者、熟練技能者については、一定の上限を超えない範囲で手数料を受け取ることが可能とされています(職安法施行規則20条2項)。

※https://www.jil.go.jp/

一部サービスを有料にしている「ビズリーチ」というサービスがありますが、こちらはあくまでシステム利用を有料化していることになっています。

ビズリーチ以外で、有料の転職エージェントがあったら、注意してください。

転職エージェントに登録した後の流れは?

ステップ1:ネットで登録

まず公式サイトの登録フォームから登録します。登録の際は、氏名や年齢、メールアドレス、電話番号、簡単な経歴を入力します。

嘘の情報は打ち込まないようにしましょう。真剣に転職活動をするなら、しっかり情報を記入しましょう。また、時々、職務経歴書の提出を求めてくる転職エージェントもありますが、最近は簡単に登録できるエージェントがほとんどです。

ステップ2:担当のキャリアアドバイザーから連絡がある

ネットでの登録を済ませると、だいたい1営業日以内に担当アドバイザーから、電話かメールで連絡があります。ここで面談の日程を決めるので、対応するようにしてください。

ステップ3:アドバイザーとの面談

続いてキャリアアドバイザーとの面談です。面談場所は、エージェントによって異なりますが、エージェントのオフィス、カフェ、電話のいずれかになります。

服装は「自由」が一般的ですが、短パンやサンダル、清潔感ない服装はNGです。ビジネスカジュアル、もしくはスーツが無難です。面談では、希望条件や転職活動のスケジュールなどを話し、そのまま求人を紹介してもらいます。良い求人があればそのまま応募し、選考に進みます。

ステップ4:応募・面接

応募手続きを進め書類選考に合格したら、面接です。面接の日程調整はキャリアアドバイザーが代行してくれます。

また親身なキャリアアドバイザーなら、面接できかれる質問の例や通過するためのアドバイスを教えてくれます。模擬面接をしてくれる場合もあるので、希望の場合はお願いしましょう。

ステップ5:内定・入社

内定の場合は、キャリアアドバイザー経由で内定通知があります。承諾する場合は社日の決めるのですが、ここでもキャリアアドバイザーが代行してくれます。

他社の選考結果をまつ場合や、内定を辞退する場合も、キャリアアドバイザーが連絡してくれます。内定辞退の連絡をする必要がないのも、転職エージェントの利点です。

ステップ6:アフターサポート

転職エージェントによっては、入社後もサポートしてくれます。入社前に提示された条件が守られているか、働く上で何かトラブルはないか、といったことをきいてくれます。

転職エージェントは掛け持ちしてもいいの?

掛け持ちしても問題ない

転職エージェントは複数利用しても問題ありません。1人1社までという決まりは存在しません。むしろ転職エージェントは絶対に複数利用するべきです。複数利用すれば、求人も多くなりますし、複数のキャリアアドバイザーから意見をもらえます。

掛け持ちする場合は伝えた方がいい

複数利用している場合は、その旨を各エージェントに伝えましょう。正直に伝えた方が、掛け持ちしていることを考慮して面接日程を調整してくれます。また競合がいることを意識させた方が、キャリアアドバイザーも躍起になってくれます。

転職エージェントをうまく活用する方法


転職活動を全面的にサポートしてくれる転職エージェントですが、注意点もあります。

具体的には以下の3つです。

  • 転職エージェントは1社ではなく2社、3社利用する
  • 掛け持ちする際は、掛け持ちしていることを伝える
  • 連絡は小まめにする

転職エージェントは1社に絞るのではなく2社~3社利用する

前述の通りですが、キャリアアドバイザーは優秀な人ばかりではなく、仕事ができない人や、自分の利益ばかり優先する人、態度が悪い人なでもいます。そういった質の悪いキャリアアドバイザーが担当になると、転職もうまくいきません。リスクを回避するためにも、転職エージェントは1社だけではなく、2社、3社利用しましょう。複数利用して、キャリアアドバイザーとの相性やサービスの質、紹介される求人を比較してください。その上で、本当にいい転職エージェントを使うようにしましょう。

連絡は早く、小まめに

求人応募のときや面接日程の調整のときなど、キャリアアドバイザーから連絡を求められることがあります。その際、連絡は早くするようにしましょう。キャリアアドバイザーはレスポンスが早い人や、小まめに連絡してくれる人に、優先的に良い求人を紹介します。

また、面接日程を決める際、希望が通りやすくなる場合もあります。面倒くさがらず、連絡を早く、小まめにするのがおすすめです。

希望は明確に伝える

「こんな求人を紹介してほしい」

「〇〇について教えてほしい」

「面接対策を重点的にしてほしい」

など、希望ははっきり、明確に伝えるようにしましょう。転職エージェントはあなたの希望を100%理解できるわけではありません。しっかり伝えないと興味がない求人ばかり紹介されたり、的外れなアドバイスばかりになってしまいます。

転職エージェントとの面談内容について

すぐに転職したいのか、いい求人があったら転職したいのか、数か月後に転職したいのか、など転職希望時期によって面談内容は異なります。

また、利用する転職エージェントによっても面談内容が異なる場合もありますが、おおむね以下の通りです。

転職エージェントとの面談で話すこと

  • これまでの仕事や転職理由、今後のキャリアについて話す
  • 転職の希望条件を話す
  • 転職活動のスケジュールを決める
  • 求人を紹介してもらう
  • 履歴書・職務経歴書の添削してもらう

希望条件が具体的に決まっていれば、条件に合った求人をすぐに紹介してもらいます。いい求人があれば、応募手続きを進めてもらいます。対面面談の場合は、履歴書や職務経歴書を添削してもらうことも可能です。(電話面談の場合は、履歴書・職務経歴書をメールや郵送で送信すれば、添削してもらえる)

その他、転職に関して疑問や悩みがあれば、この面談で相談し、解決してくれます。

面談形式は対面か電話

多くの転職エージェントは、担当のキャリアアドバイザーと直接会って面談をします。基本的にエージェントのオフィスを使いますが、小規模の転職エージェントではホテルのラウンジやカフェなどを使う場合もあります。

面談時間は1時間程度

面談の内容にもよりますが、おおむね1時間程度で面談は終わります。

面談時の服装について

「服装自由」としている転職エージェントが大半です。ただし、短パンやサンダルはNGです。また清潔感がない服装もNGです。

面談は面接ではありませんが、第一印象はとても大切です。なぜならあなたから受け取る印象で、紹介する企業も変わるからです。「仕事ができそうな人」という印象を与えられれば、良い求人を紹介してもらえる可能性も高くなります。

逆に清潔感がない服装だと、アドバイザーは「仕事ができなさそうだな」という印象を持ちます。すると良い求人を紹介してもらえない場合があるのです。オフィスカジュアルぐらいの服装が無難でしょう。

わからない場合、スーツを着ていけば間違いありません。仕事が私服の場合は、「友人の結婚パーティがある」などと会社に説明しておけば、スーツでも違和感がなく、転職活動中であることを隠せます。

面談時の持ち物について

持ち物に関して指示がない場合は、

  • 履歴書
  • 職務経歴書
  • 筆記用具
  • メモ帳
  • 資料を持ち帰れる大きさのカバンなど

を持っていくようにしましょう。履歴書・職務経歴書が準備できない場合は、無理に持っていく必要はありません。あった方がスムーズに進む、程度のものです。また、資料をもらう場合があるので、必ずカバンなどを持っていくようにしましょう。

無断遅刻、バックレは厳禁

無断遅刻は厳禁です。仕事の都合で遅れる場合は、必ず連絡します。またバックレも同様。面倒になった場合でも、適当な理由をつけてキャンセルするようにしましょう。

面談の印象で、紹介してもらえる求人や、サポートの質が変わる場合があります。極力いい印象を持ってもらえるように行動するようにしましょう。

その意味では、転職エージェントの面談も面接だと心得るぐらいの方が、いいでしょう。

転職活動の状況は、正直に伝える

転職を掛け持ちしている場合や、転職サイトを利用して選考が進んでいる場合など、転職活動の状況は正直に伝えるようにしましょう。しっかりと伝えておけば、他のルートでの応募状況や選考状況を加味した上で、転職活動のスケジュールを調整してくれます。また、キャリアアドバイザーの正直に伝えてくれた方が、仕事を進めやすいです。

面談では自分の売りをアピールする

自分や売りをしっかりとアピールしましょう。基本的に転職エージェントは、採用される可能性のある求人しか紹介しません。スキルや経験、売りをしっかりアピールすれば、その分、紹介してもらえる求人の幅も広がります。転職エージェントとの面談に臨む際は、自分のアピールポイントをしっかりとまとめておきましょう。

転職エージェントはどうやって選べばいいの?

ポイント0:実際に使った上で確かめる

転職エージェントの質は、実際に使ってみないとわかりません。転職エージェントに関する口コミやおすすめランキングなどがありますが、それらはどれも参考になりません。なぜなら転職エージェントの質は、キャリアアドバイザーによって大きく変わるからです。

人気のエージェントを使っても、使えないキャリアアドバイザーが担当になれば、転職は失敗します。逆に知名度の低いエージェントでも、優秀なアドバイザーが担当になれば、転職は成功します。

つまり、転職エージェントの良し悪しは、キャリアアドバイザーを確かめないとわからないのです。まずは2社、3社、面談を申し込みましょう。実際にアドバイザーと話した上で、そのエージェントを使うかどうか、判断しましょう。

ポイント1:通える場所に拠点があるかどうか?

新宿に拠点があったり、丸の内に拠点があったり、転職エージェントによって拠点場所が異なります。転職エージェントを利用するとこの拠点を何度か訪問し、転職サポートを受けることに。電話やメールでも対応してくれますが転職エージェントの恩恵をフルに受けられない場合も。また、個別のサポートのみならず、セミナーを実施しているエージェントもあるので、エージェントの拠点がどこになるかは、意外と重要です。

エージェントの拠点もチェックしておくようにしましょう。

東京外の方はとくに拠点に注意

「東京にしか拠点がない転職エージェント」
「東京、大阪、名古屋などの地方都市には拠点がある転職エージェント」

転職エージェントのなかには上記の2種類があります。東京に住んでいる方であれば、どんな転職エージェントでも利用できますが、東京以外の地域に住んでいる方は、近所に拠点があるかチェックしましょう。

住んでいる都道府県に拠点がない場合は、電話やメールでサポートを受けることになります。

ポイント2:希望している業界・職種の転職サポートに強いかどうか?

転職エージェントによって、強い分野に違いがあります。

たとえば、IT・WEBに強い転職エージェントがあったり、20代に強い転職エージェントがあったり。そういった強みを把握した上で、転職エージェントを選びましょう。

■インターネット・WEB業界を希望している場合

⇒インターネット・WEB業界の転職サポートに強い転職エージェントを選ぶ

■外資系企業を希望している場合
⇒外資系企業の転職サポートに強い転職エージェントを選ぶ

■第二新卒の場合
⇒第二新卒の転職サポートに強い転職エージェントを選ぶ

上記のように、希望している業界や職種などに強い転職エージェントを選びましょう。分野に特化した転職エージェントであれば、サポートも求人も質が高くなります。

ポイント3:希望している業界・職種の求人が豊富かどうか?

ITエンジニアの求人を探しているのに、ITエンジニアの求人が乏しい転職エージェントを使っても、いい求人は見つかりません。希望している業界・職種の求人が豊富かどうかは、満足のいく転職をするために重視したいポイントです。

「希望している業界・職種の求人が豊富かどうか」を確かめる方法

転職エージェントは基本的に求人が非公開であるため、希望の求人が多いかどうかは、事前に確かめるのが困難です。

ただし、希望業界・職種に特化した転職エージェントがあるなら、希望の求人は豊富です。たとえば、ITエンジニアなら、ITエンジニア専門の転職エージェントを利用すれば、当然、求人は豊富です。

このように特化した転職エージェントを選んでおけば間違いありません。希望業界・職種に特化した転職エージェントがない場合は実際に利用して確かめましょう。

登録後に行う最初の面談で、求人を紹介してもらえます。複数社の転職エージェントを利用して、

「どれぐらい求人を紹介してもらえるのか?」
「希望のマッチした求人はどれぐらいあるのか?」

といったことを自分の目で確かめるのです。転職エージェントは掛け持ちしても問題ありません。また、希望の求人がなければ利用停止も可能です。

面倒かもしれませんが、満足のいく転職をするなら手間をかけましょう。

転職エージェントだけでなく転職サイトも併用する

転職サイトを使う


転職エージェントだけでも十分に転職活動は可能です。

しかし「リクナビNEXT」や「ミイダス」といったサポートがないタイプの転職サイトも併用すべきです。

なぜなら転職サイトには、

  • 転職エージェントには求人が見つかる可能性がある
  • エージェントからでは得られない情報を得られる

などのメリットがあるからです。

絶対に利用するべき転職サイト

転職で失敗したくないならここで紹介するサイトは絶対に利用しましょう。

転職エージェントには便利さがあります。

ミイダス

転職サイト「ミイダス」キャプチャ

ミイダス」では、自分のスキル・経験を求めてくれる企業の数と、転職した場合の年収が診断できます。

経歴や保有スキルなどのプロフィールを登録すると、興味もってくれた企業からオファーが届きます。

オファーをもらった企業はすべて書類選考通過済み。オファーに応えれば、すぐに面接に進めます。

つまり、オファーをくれる企業は、あなたのスキル・経験を必要としてくれる企業ということ。

また、転職した場合の想定年収も表示されます。

登録後は放置していても問題ありません。自分の市場価値をしるために絶対に登録しておくべきサイトです。

公式サイト:ミイダス

転職会議

転職会議」はリブセンスが運営する企業の口コミサイトです。

企業の口コミサイトは、元社員による口コミ投稿を閲覧できるサイトです。

たとえば「株式会社リクルート」を見ると、どんな社風だったか、職場の雰囲気はどうか、といった元社員による口コミがあります。

すべての口コミが信頼できるものとは限りませんが、転職エージェントでは得られないリアルな情報もあります。

企業選び、企業研究に非常に役立つサイトです。必ず一度は目を通しておくべきです。

ちなみに企業の口コミサイトは「転職会議」以外にもありますが、「転職会議」は約50万社の口コミが登録されており、口コミサイトのなかでもトップクラスとなっています。

公式サイト:転職会議

【分野別おすすめの転職エージェント】

第二新卒におすすめの転職エージェント3選

マイナビジョブ20’s

サイトマイナビジョブ20's
対象地域全国
拠点東京(新宿)、大阪(梅田)、名古屋(名古屋)

大手マイナビの20代・第二新卒専門の転職エージェントです。

大手マイナビが持つリソース(求人情報や企業情報、優秀キャリアアドバイザーなど)を活用できるのは大きなメリットです。

また信頼性の高い適性診断も受けられます。

「適職を知りたい」
「どの転職エージェントを使おうか迷っている」

という方におすすめです。

公式サイト:マイナビジョブ20's

第二新卒エージェントNEO

第二新卒エージェントNEO
サイト第二新卒AGENTneo
対象地域東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、名古屋
拠点東京(新宿)、大阪(梅田)、名古屋(名古屋)

続いておすすめしたいのは、第二新卒や既卒の転職サポートに完全特化した転職エージェントである、「第二新卒エージェントNEO」です。

厳しい調査によってブラック企業を除外し、優良企業だけを紹介してもらえるのが大きな特徴。

求人数は多くはありませんが、しっかりサポートを受けたい方、企業選びで失敗したくない方におすすめです。

公式サイト:第二新卒AGENTneo

20代の転職相談所

20代の転職相談所 (1)
サイト20代の転職相談所
対象地域全国
拠点東京(新宿)、大阪(梅田)、名古屋(伏見)、横浜

「20代の転職相談所」は、あまり知名度がない転職エージェントですが、

「ブラッシュアップジャパン」という若手の就職・転職支援では実績のある企業が運営しているエージェントです。

他の転職エージェントとは違い、セミナーを豊富に開催しています。

「マンツーマンのサポートではなく、セミナーやイベントに参加する形で転職活動を進めたい」という方におすすめのエージェントです。

最後に【そもそも転職エージェントとは何か?】

転職エージェントとは人材紹介のこと

一般的に「転職エージェント」と呼ばれているのは、「人材紹介」というサービスです。企業の採用活動の手伝いをすることが主なビジネスです。逆に、求職者に対しては、希望に合った求人を紹介したり、転職活動を円滑に進めるためのサポートを提供したりします。

転職エージェントの顧客は採用企業

転職エージェントは、求職者のためのサービスであると思われがちですが、実際の顧客は企業です。人材紹介会社は企業に人を紹介し、採用が決まった際に、企業から手数料を受け取ります。

※数か月の勤務後、手数料を受け取る人材紹介会社もある

「○○な人を採用したい!」という企業の採用ニーズがあってこその、転職エージェントなのです。転職エージェントにとってのお客さんは、企業です。転職者はいうならば商品です。

では、転職者はまともなサービスを受けられないのでしょうか。そんなことはありません。

人材紹介会社(転職エージェント)の価値は、いかに優秀な人材を、紹介できるかで決まります。より優秀な人材を、より多く紹介するためには、多くの求職者に登録してもらわなければいけません。

「顧客は企業だから」といって、求職者に対して横柄な態度を取るわけにはいかないのです。求職者が集まらなければ、採用企業にニーズにマッチした人を紹介できなくなり、手数料を得られなくなります。転職エージェントは利益を出し、事業を存続させるために、求職者に対しても質の高いサポートを提供しなければいけないのです。

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