転職エージェントを選ぶ際、ネットの口コミ・評判を参考にする人もいるでしょう。
しかし、転職エージェントに関する口コミ・評判は、まったく参考になりません。見るだけ無駄です。
そのような、参考にならない口コミ・評判で転職エージェントを選ぶのは危険です。転職そのものが失敗します。
転職エージェントを口コミや評判で選んではいけない理由
なぜ、口コミ・評判で転職エージェントを選んではいけないのか?
その理由は、転職エージェントの良し悪しは、口コミや評判では、判断できないからです。
つまり、いくらポジティブな口コミが多くても、実際は転職者の希望を無視する劣悪なエージェントの可能性もあるのです。
なぜそこまで言えるのか? 理由は3つ。
- 口コミ・評判の信憑性が低いから
- どのキャリアアドバイザー(コンサルタント)に対する口コミ・評判なのかわからないから
- 利用者の対応によって、キャリアアドバイザーの対応も変わるからから
ネットの口コミ・評判は信憑性がまったくない
転職エージェントを紹介するサイト・ブログには、転職エージェントに関する口コミ・評判が記載されています。
しかし、このようなサイトに掲載されている口コミ・評判は誰が投稿したものなのかまったくわかりません。実際に利用した人なのかどうかもわかりません。
口コミ・評判は誰でも投稿できる
転職エージェントの口コミ・評判を掲載しているサイトは、どうやって口コミ・評判を集めているのでしょうか。
実際に利用した人を一人一人取材している場合もあるかもしれませんが、ほとんどはネットで募集しているものです。
たとえば、クラウドソーシングの仕事募集ページをみると、転職エージェントの口コミを書く仕事がたくさん見つかります。
しかもこのような転職エージェントの口コミを書く仕事は、誰でも応募可能です。もちろんあなたでも。
以下の画像はクラウドソーシングのサイト、「クラウドワークス」で見つけたものです。
また以下は、同じクラウドソーシングのサイト「ランサーズ」で見つけたものです。
画像は、転職エージェントの口コミを募集する仕事です。
応募条件には、「実際に転職エージェントを利用した人」と書かれています。
しかし本当に転職エージェントを利用したどうかの調査があるわけではありません。自己申告です。
転職エージェントを利用していない人でも、転職エージェントの口コミ・評判を投稿できるのです。
このように転職エージェントの口コミ・評判は、誰が投稿したのかもわからない信憑性が低いもの。
もちろん、一部には実際に利用した人の口コミを集めた誠実なサイトもあるでしょう。しかしその誠実なサイトは、外見からではまったく判断ができません。
どのキャリアアドバイザー(コンサルタント)に対する口コミ・評判なのかわからない
大手の「リクルートエージェント」や「doda」であれば、何十人ものキャリアアドバイザーが在籍しています。
対応マニュアルのようなものはあるでしょうが、キャリアアドバイザーによって対応が大きく異なります。
口コミ・評判がどのキャリアアドバイザーについてなのか、それがわからない以上、口コミ・評判には何の意味もありません。
たとえば、ポジティブな評判がたくさんある転職エージェントを使ったとしても、その転職エージェントのなかで最も態度が悪いキャリアアドバイザーが担当になる可能性もあるのです。
ですから、口コミ・評判で転職エージェントの良し悪しを判断することなどできないのです。
利用者の対応によって、キャリアアドバイザーの対応も変わる
キャリアアドバイザーも人間です。人によって態度が変わることはあります。
たとえば、転職する意欲が強く、また学歴もスペックも高い利用者であれば、どんなキャリアアドバイザーも丁寧に接してくれるでしょう。
また、たとえスペックが低くても転職意欲が強く、対応も親切丁寧であれば、キャリアアドバイザーも親身になって転職をサポートしてくれるでしょう。
逆に、態度が悪い、連絡が遅い、転職する意欲が低いといった利用者なら、どんなに評判のいいキャリアアドバイザーでも、対応が悪くなるかもしれません。
このように、利用者の態度、対応やスペックなどによって、キャリアアドバイザーの対応も変わります。
ですから、口コミ・評判で転職エージェントの良し悪しを判断することなどできないのです。
転職エージェントのおすすめランキングも信頼できない
転職エージェントおすすめランキングという記事を見かけることがありますが、このようなサイトのランキングも信頼できるものではありません。
なぜならランキング付の基準があいまいだから。
ランク付けの基準があいまいで信頼できない
たとえばランキングをつける基準が、サイト管理者のおすすめ順という場合があります。
また、信憑性ない口コミ情報をもとにランキング付けしている場合や、主観的な基準でランキング付けしている場合もあります。
つまり、「おすすめランキング」「口コミランキング」などというものは、まったく信頼できるものではないのです。
転職エージェントは、転職という人生の大きな選択のパートナーになる重要な存在です。
そのパートナーをまったく信頼できない口コミやランキングで決めるべきではありません。
転職エージェントはどうやって選べばいいのか?
では、どうやって、何を基準に転職エージェントを選べばいいのでしょうか。
転職エージェントを選ぶうえで重要なのは、以下の3つです。
- 実際に担当のキャリアアドバイザー(コンサルタント)と話して判断する
- 希望業界・職種・業種の転職サポートに強いかどうかで判断する
- 1社絞らず、3社~4社登録して比較する
実際に担当のキャリアアドバイザー(コンサルタント)と話してみる
結局のところ転職エージェントの良し悪しは、実際に登録してみないと判断できません。
やはり実際に登録して、担当のキャリアアドバイザー(コンサルタント)と話して、自分と相性が合いそうか、いい人そうか、仕事ができる人どうかといったことを確かめるべきです。
また、実際に登録して面談を受ければ、求人も紹介してもらえます。実際の求人からも、その転職エージェントが自分にふさわしいかを判断できるのです。
幸い、転職エージェントはどれだけ利用しても無料です。
口コミなどという信頼できない情報で判断するのではなく、実際に利用して判断するべきです。
1社絞らず、3社~4社登録して比較する
「知り合いのキャリアアドバイザー(コンサルタント)がいる」「応募したい求人がそのエージェントにしかない」などの場合は別ですが、
そうでない場合は、転職エージェントは1社に絞らないことが大切です。
1社絞ると、キャリアアドバイザーの態度が悪い場合や、良い求人がない場合に、転職活動がうまくいかなくなります。
そういったリスクを回避するためにも、3社~4社に、一気に登録し、キャリアアドバイザーとの相性や紹介してもらえる求人を比較するべきです。
希望業界・職種・業種の転職サポートに強いか
希望の業界、業種、職種が決まっているなら、その業界、業種、職種の転職サポートに強い転職エージェントを利用するようにしましょう。
たとえば、Webやゲーム業界で転職を考えているなら、「Geekly」や「レバテックキャリア」のような、IT・WEB系の強い転職エージェントを使う。
第二新卒なら、第二新卒専門の転職エージェントである、「UZUZ」や「マイナビジョブ20's」を使う、といったように。
また希望の業界・職種が決まっていない、やりたいことがわからないなどの場合は、「doda」や「パソナキャリア」などの総合転職エージェントを使うようにしましょう。
このように狙っている業界や職種、業種に合わせた転職エージェントを利用することで、質の高い求人と転職サポートを受けられる可能性が高まります。
※各分野に特化した転職エージェントは以下のページで紹介しています。転職エージェントを選ぶ際はご覧いただければと思います。