なぜ一発で適職に就くのは不可能なのか?

第二新卒の転職を成功させる方法とは

一発で自分に合った会社に就職するなんて不可能です。時間をかけて企業研究と自己分析をして、これだと思える会社を見つけ、その会社に就職できたとしても、失敗する可能性があります。

なぜか?

この記事では、その理由について解説します。

僕も過去に就活を経験しました。「この会社は、この仕事は自分向いている!」そう確信できる仕事、会社に就職したのですが、実際仕事が始まってみると、まったく自分に合っていないことがわかったのです。

そんな経験があるからこそ、一発で自分に合っている会社に就職できるなどと思ってほしくないのです。

僕の経験を交えながらも就活について解説します。

目次

一発で自分に合った仕事・会社を見極めるのは不可能である理由

理由1:働いた経験がないから

実際に働いた経験がなければ、ある仕事・ある会社が自分に合っているかを見極めることはできません。

たとえば、フランス料理を食べたことがない友人が、「私はフランス料理が大好きだ」といっていたら、

「食べたことがないのにどうして好きかどうかがわかるんだ?」と思いますよね。

仕事も同じです。

たとえば、あなたが「営業の仕事が合っている」と思っていても、実際に経験していない以上、本当に合っているかどうかはわかりません。

仕事をした経験が一度もないのに、ある仕事が自分に合っているかなんて判断できないのです。

アルバイトと正社員は違う

「似たような仕事ならアルバイトで経験している」

という意見もあると思います。

たしかに、アルバイトも経験も、仕事の役には立つでしょう。

しかしたとえ同じ仕事であっても、アルバイトと正社員とでは、求められる責任や求められる成果が違います。

また労働時間にも違いがあります。

アルバイトであれば、シフトの範囲で働けばいいのですが、

正社員になると、最低週5日、8時間は必須。さらに残業・休日出勤があります。

このペースで毎日仕事をすることがどんなものか?

自分にとって楽なのか? それともキツイのか?

その判断ができないとどの仕事が自分に合っているのか? そもそも正社員という働き方が自分に合っているかは判断できません。

理由2:会社や仕事の本当の姿を事前に知るのは不可能だから

会社の雰囲気や仕事内容、仕事の進め方など、会社・仕事の本当の姿は入社してからでないと判断できません。

ゆえに入社する前からその会社が自分に合っているかどうかなんて判断できなないのです。

ネット情報や説明会からでは、会社の本当の姿を知るのは不可能

会社の情報が掲載された就職サイトや、企業のホームページ、会社四季報、会社説明会など、

会社の情報を知る場はたくさんあります。

しかしそこから会社のリアルな姿をしるのは不可能です。

会社のネガティブな情報は事前にはわからない

まず、就活サイトや求人サイト、企業ホームページなどのネットの情報は、会社側が一方的に発信している情報です。

そこには、「業界トップクラスの技術」「売上〇〇%アップ」などポジティブな情報しか書かれていません。

「残業が多くて帰れない日がある」「育休取得率0%」などネガティブな情報はいっさい書かれていませんよね。

会社説明会にしても同じです。

登壇した社員から説明されるのは、「自社がいかに良い企業であるか?」ということ。

社員の口から「仕事ができない上司ばっかりでイライラする」なんて言葉は絶対にでません。

ネットの情報も会社説明の情報も、すべて会社にとって都合の情報ばかりです。

そんな情報から会社の本当の姿を知るなんて絶対に無理です。

実際に働いてやっと会社のネガティブな面がわかる

実際に働いてみて初めて、会社のネガティブな面がたくさんみえてきます。

たとえ第一志望の会社だったとしても、実際に働いたら、必ず会社の嫌なところが見つかるものです。

私の場合、思っていた以上に仕事がつまらない、社長の人柄が好きになれない、といったことに入社後気づきました。

入社前は、「世界を舞台にした仕事ができる」「世界トップクラスの技術に携われる」など、大袈裟な話をきいており、何か特別な仕事に携われる会社なのだと考えていました。

しかし実際に入社してみると任されるのは、とても地味な仕事ばかり。

毎日エクセルを使ったデータの整理やスキャンした書類と実際に書類が間違っていないかをチェックする仕事など、

アルバイトでもできるような作業の毎日でした。

また意外と社長がワンマン経営者で、社員がどんどん辞めていく、社内の雰囲気が悪い、といったことも感じました。

このように実際に働いてみないとわからないことが、絶対にあります。

もちろん、入社前の情報収集は大切です。しかしそれでも100%会社の姿をしるのは不可能ということは、覚えておいていただければと思います。

理由3:「誰と働くか?」は入社してからでないとわからない

どんな上司、先輩、同期と働くことになるのか?

職場の人間関係は、仕事の満足度を決める上でかなり重要です。

しかし「どんな人と働くか?」は、入社してみないとわかりません。

ですから入社前に100%合っている会社を見極めるのは不可能なのです。

誰と働くかで仕事の満足度は決まる

どんな仕事をするか?

どんな会社で働くか?

といったことも重要ですが、「誰と働くか?」も非常に重要です。

なぜならどんなに好きな仕事でも、うざい上司や先輩がいたり、同期との間の問題があったりすれば、仕事の満足度は下がるからです。

実際に、多くのビジネスパーソンが、職場の人間関係や上司・先輩を理由に転職しています。

また、エン・ジャパンの調査では、「職場の人間関係」「上司との関係」を理由に転職した人は、2番目に多くなっています。

※参考:「転職理由の「本音と建前」ランキング、それぞれ1位だったのは……?」

それくらい「誰と働くか?」は仕事の満足度を決める上で重要なのです。

しかし、「誰と働くかは?」は入社してみないとわかりませんよね。

説明会や面接で上司や先輩と話す機会があるかもしれませんが、その数分の会話で、人柄を見抜くのは不可能です。

おわりに:合わない会社はすぐに転職すればいい

働いた経験もなければ、会社のリアルな姿もわからない。このような限られた情報のなかで、自分に本当に合っている会社を見極めるのは不可能です。

もちろん情報収集は無駄ではありませんが、どれだけ時間をかけても会社の裏の事情や、上司の本性はわかりません。

「一発目で当たりの会社を引くのは不可能」という前提をもって会社選びを行うべきです。

また実際に働いて、もしその会社が合わないときは、すぐに転職しましょう。

合わないとわかっている会社・仕事を続けるのは時間の無駄です。

何度も申し上げている通り、一発目で当たりの会社を引くのは不可能です。

仕事が、会社が合わないときは、「運が悪かった」と思って、すぐに転職しましょう。

これは以下の著書でも語られていることです。

たまたま入った会社に、自分にばっちり合った仕事があるなんて、宝くじに当たるのと同じような確率だ。「ここでは自分らしいことができない」と思ったら、さっさと次に移った方がいい。

※引用:人生は攻略できる 橘玲著

転職して、色々な仕事、色々な会社を経験し、自分に本当にあっている会社を探すのです。

自分に本当に合っている仕事・会社を見つける唯一の方法は、色々な仕事・会社を実際に経験してみることです。

自己分析や適性診断をすることではありません。実際に経験するのが一番です。

 

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