ウザい・合わない上司の対処法【4つの方法+事例別対処法】

「上司がウザい!」
「上司と合わない!」

このような悩み対処法は主に次の3つです。

  1. 上司に対する苦手意識をなくす
  2. 上司に対して実力行使をする
  3. 上司がいなくなるまで耐える(上司の転職、転属を待つ)
  4. 自分が上司から離れる(転職、転属など)

このページでは上記3つの対処法を軸に、さらに具体的な対処法を紹介します。

※明らかなセクハラ、パワハラを受けている場合は、転職するかあるいは人権相談ダイヤルなどに相談し、対処することをおすすめします。セクハラ、パワハラは絶対に許される行為ではありません。(人権相談ダイヤル

目次

対処法1:上司に対する苦手意識をなくす

会社の都合を考える上司

上司に対する苦手意識をなくす対処法です。

ウザい上司に対処するには自分を変える、もしくは上司か環境を変えるかの2つしかありません。なかでもこれは「自分を変える」方法です。

この方法は転職や異動の必要がないので楽ではありますが、「なぜわざわざこちらが好きになる努力をしなければいけないのか?」という疑念を持つ方にはまったくおすすめできない方法です。

「あの上司だけは絶対に許さない」という強い思いがあるなら、別の方法を検討してください。

さて、具体的には以下の3つのいずれかの方法で、苦手意識をなくせる可能性があります。

  1. 上司のいいところを探してみる
  2. 上司に対して実力行使する

上司のいいところ探してみる

上司のいいところを見つけることで、上司に対する苦手意識をなくす方法です。

たとえば、

  • 怒りっぽいが仕事は速い
  • 人に仕事を押し付けてばかりだが、仕事を任せてくれる人でもある
  • デリカシーがないが、いざという時は責任を取ってくれる
  • 仕事はまったくできないが、被害が少ない

など、何でもいいのです。

いいところはないかと考えながら接しているうちに上司の見方が変わる場合があります。

また反面教師として見るのも1つの手段です。嫌なところを見るたびに「自分はこうならないようにしよう」と思えれば、あなたの成長にもなります。

ただし「顔も見たくないほど上司が嫌い」や「上司が完全に自分のことを嫌っている」などの場合は、この対処法ではなく、即転職か転属することをおすすめします。

対処法2:上司に対して実力行使をする、意見を述べる

ウザい上司に対して、こちら側から意見をはっきり述べたり、上司の上司に報告することで状況を変える方法です。

たとえば、理不尽な依頼をしてくる上司に対して「その仕事をやるべき理由を納得できるように説明しください」といったように意見をハッキリ主張するのです。

また仕事をまったくしない上司に対しては、「上司ならもっと仕事をしてくれ」と意見をする、もしくは上司の上司の報告して指摘してもらうのです。

上司に対する実力行使がうまくいけば、上司は考えを改めてくれたり、あなたに対する接し方が変わるかもしれません。

ただし、実力行使した結果、さらに上司との関係が悪化するリスクもあります。「最悪の場合、転職する」という覚悟が必要な対処法でもあります。

対処法3:上司がいなくなるまで耐える

上司も会社員ですので転勤や異動、転職、定年退職などでいつかはあなたから離れていきます。上司が自分から離れていくその日を待つことで、「合わない上司」に対処するのです。

受け身な対処法ではありますが、転職などの面倒な手続きをしなくてすみます。

ただし、そのまま上司が消えるのを待つのは苦痛です。その苦痛を少しでもやわらげるために、次のことを実践しながら上司が消えるのを待ちましょう。

  1. なるべく上司に関わらないようにする
  2. 仕事は生活のためと割り切る
  3. 同僚に相談して愚痴を聞いてもらう
  4. 別の上司と仲良くなる

上司のスケジュール表をチェックし、それに合わせて自分のスケジュールを調整することで、上司と接する機会を減らすことができます。

また「仕事はお金、生活ため」と割り切ってしまうことも、ウザい上司がいる職場で仕事を続けるうえでは大切です。

ただし「合わない上司にストレスを感じているのは自分が未熟だからだ」といったように自分を責めるのはNGです。誰もが「仕事はお金・生活のため」と割り切れるわけではありません。

無理に割り切る必要はありません。転職や異動によって対処してもいいのです。

もう1つ大切なのが、愚痴を誰かに聞いてもらうことです。上司を知っている同じ職場の人に、思い切り上司の愚痴を話すのです。多くの人がこの方法でウザい上司に対処しています。

別の上司と仲良くして引き入れてもらう

ウザい上司に耐える場合は、別の部署の上司と仲良くしておくのがおすすめです。

別の上司となかよくなれば、その上司に部下として引き入れてもらえる可能性があります。また仲良くなった上司が、あなたを守ってくれるかもしれません。

休憩時間や終業時間を狙って別の上司にコミュニケーションをとってみてください。

対処法4:自分が上司から離れる(転職、転属する)

  • 転職
  • 異動
  • 転勤

上記のような方法で、物理的に上司から離れる対処法です。

決定権は自分にあり、自分が行動すればいいだけなので、考え方によっては楽です。またほぼ確実に合わない上司から離れられる方法ではあります。

一方で仕事内容や勤務地を変えないといけなかったり、これまで構築した人間関係がリセットされたり、失うものが多いのも事実。

異動・転勤する

上司は大嫌いだが、仕事や会社は好きな場合もあると思います。その場合は異動や転勤がおすすめです。

転職するとなると大きく給料が下がるリスクがあったり、人間関係を一から作り直す手間があったりしますが、異動・転勤ならそういったリスクや手間はありません。

もちろん異動願、転勤願が必ず受けいれてもらえるわけではありませんが、試してみる価値はおおいにあります。

転職する

合わない上司から確実離れることができる方法、転職です。

「上司と合わない」は退職理由のトップであるくらい、多くの人が上司が理由で転職しています。
転職理由と退職理由の本音ランキングBest10

「上司が合わなければ転職する」は一般的なことなのです。

もちろん、転職活動をする手間や時間、給料が仕事のランクが下がるリスクなど、懸念事項もあります。

しかし逆に、今よりもいい仕事に出会えたり、給料が大幅に上がる可能性もまたあります。そしてなにより、合わない上司から確実に離れることができるのは、何ものにも変えられないメリットです。

まずは現職を続けながら転職活動をはじめる

転職という対処法を選ぶなら、いきなり会社を辞めるのではなく、まずは仕事を続けながら気軽な気持ちで転職活動を始めることをおすすめします。

現職を続けながら、転職サイトに登録して求人をチェックしたり、転職エージェントに相談してみるようにしましょう。

※おすすめのサイト

ミイダススカウト型転職サイト。
自分の市場価値がわかる。
すぐに転職できる会社がどれくらいあるのかを知るのにも役立つ。
転職会議会社の口コミが閲覧できるサイト。
求人応募も可能。
社内の人間関係がわかるので、転職前にウザい上司がいそうかどうかを確かめられる。
doda求人数が多い転職エージェント。転職相談や選考対策、そして非公開求人の紹介などが受けられる。ひとまず登録しておいて損はない。

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事例別「ウザい上司」の対処法

事例1:責任転嫁してくる上司

本来、責任をとってくれるはずである上司が、部下にすべての責任を転嫁する、というとんでもなくウザい上司。

このような上司の対処法として重要なのは、「絶対に自分に責任があると認めないこと」です。認めた時点であなたが悪いことになります。

またあなたに責任を転嫁することでうまく逃げた上司は、また同じような状況のとき「あいつのせいにすればいい」とまたあなたに責任を転嫁するようになります。

その場しのぎのために、上司から転嫁された責任を認めてしまう人がいますが、エスカレートするだけなので絶対に認めてはいけません。

対処法:上司の上司に相談する

責任転嫁をしてくる上司への対処法は、上司の上司に相談すること。

上司の上司に、「責任を押し付けられている」とハッキリ説明し、自分の上司に問題があることを理解してもらいましょう。

問題がある上司は、その部下のモチベーションを下げることもあり、会社として害悪です。

上司の上司がまともであれば問題解決に動いてくれるでしょう。

ただし、部下に責任を転嫁することがその会社の文化である場、つまり上司の上司も部下に責任を転嫁するタイプである場合、相談したところで意味がありません。その場合、転職を考えた方がいいでしょう。問題がある会社で働いていても疲弊するだけです。

事例2:キレる・罵倒してくる上司

上司という役職は、部下にキレるため特権ではありません。

しかし「上司は部下を罵倒していい」と変な勘違いをしてしまっている上司がいるのも事実。人格否定を含む罵倒や理不尽なキレ方をする上司は、存在そのものがかなりのストレスになることも。

対処法:ハッキリ反論する

反論するとさらにエスカレートするのではないかと思うかもしれませんが、度を超えた罵倒にはハッキリとこちらの意思を示しておくべきです。

たとえばあなたが仕事でミスをしたとき、「おまえは本当にカスだな」などと罵倒された場合。

これは仕事にミスに対してではなく、あなたの人格否定であり、パワハラ、名誉毀損にもなります。この場合は「仕事に不備があったことは認めますが、『カスだな』は聞き捨てなりません」といったように反論しましょう。あるいは然るべき場所に相談するべきです。

一線を越えた罵倒であることを上司に理解させることは、上司のためにもなります。

事例3:仕事を教えてくれない・仕事を与えてくれない上司

新しい仕事をまったく教えてくれない、仕事をまったく与えてくれないなどの上司の場合です。

対処法:こちらからコミュニケーションを取る

上司が部下に無関心なのは、自分の仕事で忙しいか、仕事を増やしたくないか、あるいは部下に仕事を取られたくないなどの理由が考えられます。

黙っていても解決はしません。上司に対しては、こちらからコミュニケーションを取るしかありません。

「少しお時間よろしいでしょうか?」と断りを入れてから、仕事について質問する、仕事の相談をするなどして、コミュニケーションを取るようにしましょう。

大切なのは、上司から学びたいという謙虚な姿勢を見せること。謙虚な姿勢で接すれば上司もあなたの方をみてくれるでしょう。

事例4:「言ってない」ことを「言った」と主張する上司

何も頼まれていないにもかかわらず、「昨日頼んだ、あの仕事どうなった?」と言われる場合のような、「言ってない」ことを「言った」と言い張る上司がいます。

さらにやっかいなのは、ここであなたが「言ってない」と主張してもそれを証明できないと、上司は非を認めないこと。

対処法は逃げ道をなくすことです。

対処法:頼まれた仕事は文章に残しチーム全体の共有する

上司に頼まれた仕事はすぐに、文章化しチーム全体に共有しましょう。

メールで共有する、共有のToDoリストに書き込みなどでもいいでしょう。

「仕事の進捗を共有するため」「もしもときのための」などという理由であれば、共有することは不自然ではありません。

毎回必ず、文章で共有するようにしておけば、「言ってない」ことを「言った」と主張されても、「言ってない」ことの証明ができます。上司も自分の非を認めざるをえなくなるでしょう。

またチーム全体で指示の共有化を習慣化することで、同僚とのやり取りにおいて「言った・言わない」のやり取りを避けられます。

事例5:指示をころころ変えてくる上司

仕事が半分進んだところで急に指示を変えてくる上司や何度もなんども支持を変えてくる上司がいます。

仕事の順番がめちゃくちゃになったり、仕事が何度も振出しにもどったりして非常にストレスになるものです。

このような上司は、単に頭の整理ができない人、仕事の優先順位を決められない人である可能性が高いです。

対処法:上司からの指示をメモする

上司からの指示はすぐにメモをとるなどして、記録するようにしましょう。

指示が変わったときは「前回の指示はこうでしたので、こちらを優先させたほうがいいのでは?」と前回の指示を確認するようにしましょう。

こちらか上司の仕事を整理してあげるつもりで接するのです。

もしくは、文章化しメールで共有する、共有のToDoリストに書き込みなどで、チーム全体に共有するなどでもいいでしょう。

文章に残しておけば、上司も最初に出した指示を自らで確認できます。また全体で共有しているので、指示を変えることにも慎重になるはずです。

事例6:仕事をしない上司

部下にすべての仕事を押し付けて仕事をしない。
自分の仕事があるのにまったく仕事をしない。

そんな仕事をしない上司がいます。

上司に確認待ちの仕事があると、仕事が滞ってしまうことがありこれも迷惑な存在です。

対処法:上司の上司に相談する

仕事をしない上司に対処するには、上司の上司に相談することが先決です。

仕事をしないタイプの上司は、上からの圧力に弱いものです。

仕事をしていないことの証拠を集めて、上司の上司に直訴しましょう。上から忠告してもらえば、その上司も態度を改めざるをえなくなります。

事例7:無茶ぶりをしてくる上司

明らかにこなせない量の仕事、絶対に間に合わない仕事を押し付けてくる場合や、実現不可能な依頼をしてくるなど、無茶ぶりをしてくる上司がいます。

このような上司は断るとキレたり、文句を言ってきたりするのでかなりやっかいです。

対処法:断る、もしくは条件付きで引き受ける

無茶ぶりをされたときは、決して安請け合いせずに断るようにしましょう。

すべての仕事を引き受けていては、「いえば何でもやってくれる部下」と上司は勘違いしてしまいます。またそんな上司のために残業したり、仕事を持ち帰ったりしてしまってはあなたが社畜になるだけです。

無理な仕事は「無理」とハッキリ断ることも大切です。

ただし、「無理です」と断固拒否するような断り方だと、上司に文句を言われる可能性があります。断るときは、「時間が足りず仕事がクオリティを保つのが難しいので」「納期に間に合わず迷惑をかけるおそれがあるので」といったように断ると、上司に納得してもらいやすくなります。

事例8:仕事に関係の話ばかりをしてきて邪魔をしてくる上司

仕事関係のない話を振ってきて仕事を邪魔する上司がいます。

人間関係を円滑にするうえで適度な雑談は必要不可欠なもの。しかし度を過ぎた雑談は仕事の邪魔なだけです。

時間を奪われたことが原因で残業をしたり、仕事を持ち帰るようになってしまっては社畜です。

対処法:仕事の話に切り替える

雑談を振られたときは、仕事の話に切り替えるようにしましょう。

「そういえば○○の案件についてですが、」といったように、そのときに確認事項をまとめて聞いてしまえば、あとで上司に聞きいく手間も省けます。

もしくは、
「その話は今度飲み席でじっくり聞かせてください」
「すみません、今急ぎの案件があるので」

といったように話を断る方法も有効です。

さいごに:合わない上司からは極力離れたほうがいい

上司に不満を抱えたまま働き続けると、あなたの人材価値はどんどん低下していく可能性があります。上司と合わないなら、転職や異動などの方法で、上司から離れることを個人的にはおすすめします。

たとえば、「仕事を教えてくれない」「単調な仕事ばかり任せる」といった上司と働くと、スキルや経験を積むことができません。

また「人事評価が正当でない」「人柄、性格が合わない」といった上司の場合、仕事に対するモチベーションは上がらず、消極的な姿勢で仕事に取り組むようになります。当然、スキルや経験も身につきません。

スキル・経験は増えないが年齢は増える

合わない上司と働くとスキルや経験は身につかない。しかし年齢だけは重ねていく。年齢を重ねるごとにあなたの人材価値は低下します。

20代であればスキル・経験が乏しくてもそれほど心配する必要はありません。そんな20代は山ほどいます。

しかし30代になるとどうでしょう。

豊富な業務経験、立派な実績、確固たるスキル、マネジメント経験、人脈などを兼ね備えた人材がちらほら現れるようになります。

30代なのに誇れる実績がない、アピールになるスキルや経験がまったくないという状況は悲惨です。転職したいと思っても、社外的な価値が低いためまともな条件で転職することはできません。

低い条件で転職するか、そのまま合わない上司と働き続けるか。最悪の二択を迫られることになるのです。

そんな悲惨な未来を迎えないためにも、合わない上司から何としても離れるべきなのです。

「上司と合わなかった」が退職理由でも転職は可能

「上司と合わない」

こんな理由で本当に転職できるのか、という不安もあると思います。

しかし、リクルートの調査によると上司が理由の退職は、退職理由のトップです。

【退職理由のホンネランキング】
1位:上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった 23%
2位:労働時間・環境が不満だった 14%
3位:同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった 13%
4位:給与が低かった 12%
5位:仕事内容が面白くなかった 9%
6位:社長がワンマンだった 7%
7位:社風が合わなかった 6%
7位:会社の経営方針・経営状況が変化した 6%
7位:キャリアアップしたかった 6%
10位:昇進・評価が不満だった 4%

 

※リクナビNEXT「退職理由のホンネランキングベスト10」より抜粋
http://next.rikunabi.com/01/honne2007/honne2007_01.html

つまり、上司が合わないという理由の転職は一般的なことであり、特別めずらしいことではありません。

もちろん退職理由や志望動機に関しては、ひと工夫必要です。

退職理由は「上司と何が合わなかったのか?」を具体的に説明する

「上司と合わなかったので退職を決意した」と漠然と説明して納得してもらえません。

「上司との考え方の違いに悩まされていた」
「年功序列が強く残っており、上司に意見を言ってもまったく聞いてもらえなかった」

といった具合に、何がどう合わなかったのかを具体的に説明することが大切です。

他人に責任を押しつけるような発言は絶対にNG

「自分は悪くない上司、会社が悪い」といったように、他人に責任を押しつけるような発言はNGです。

100%上司が悪くても「自分にも至らない点があった」「もっとこうするべきだった」という趣旨で退職理由・志望動機などは考えるようにしましょう。

【退職理由の回答例】
上司の考え方の違いに悩まされまして、退職を決意しました。

 

上司は、仕事の結果は関係なく、同じ出身大学の社員や趣味が同じ社員、価値観が同じ社員をかわいがるような人で、私はその上司と共通点が少なかったため毎日怒られていました。

今思えば、もう少しこちらから趣味を合わせたり、話を合わせたりするべきでしたが、今から溝を埋めるのは厳しく退職を決意しました。

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