「御社では、毎月40時間以上の残業が当たり前だと、ネットの口コミサイトで見たのですが、実際どうなのでしょうか?」
面接では、上記のようにネットで得た情報に関する質問は、するべきではありません。
なぜなら、口コミがどうのこうと質問されると、面接官は「ネットに書き込まれていることを鵜呑みにしてしまう情報収集のセンスがない人」と判断するからです。
また、面接官からすれば、まるで会社のあら探しをするかのようなマイナス視線での質問は、非常に気分が悪いものです。そのため、「デリカシーがない人だ」と判断される場合もあるからです。
ネットの口コミは参考にしても、面接では言及しない
「2ちゃんねる」や「転職会議」「キャリコネ」など、企業の口コミを見られるサイトはたくさんあります。なかには実際の給与や具体的な残業時間、休日出勤日数、社内の雰囲気なども記載されており、企業研究にとても役立ちます。
特に、転職が初めてであれば、情報収集のやり方がわからず、そういった口コミに頼ってしまうのも分かります。
しかしすべての情報が正しいとは限りませんし、また口コミサイトに書き込みをする人は、基本的にその会社を辞めた人です。何かしら不満があって会社を辞めるわけですから、当然、書き込みの内容もネガティブになります。
得た情報が正しいか、正しくないかは別として、その書き込みを「世間の声」として鵜呑みのしてしまい、面接で質問するのは問題です。
面接官からすれば、「そんな口コミサイトの情報をなんか鵜呑みにしやがって」といった感じになります。当然、印象も良くないわけです。
質問の仕方には工夫が必要
応募した企業に「3か月休みがなかった」「終電で帰れるのが当たり前」といったネガティブな口コミがあれば、不安になります。その口コミの内容が真実なのか、はっきりさせておきたいものです。ただし質問するときは「口コミサイトで見た」といった言葉は避けるようにしましょう。
例えば、口コミサイトに「激務で帰れない日もある」という書き込みがあり、その真相を確かめたい場合は、
といった質問をします。
もし、そうである場合「そうですね」と回答してくれますし、そこまで忙しくないのであれば「そんなに残業したことはありませんよ」といったように回答してくれます。
このように具体的な数字を出して、YESかNOで回答できる質問の仕方をすると、面接官に働くイメージを持てていることをアピールできます。ネガティブな印象を与えることもないでしょう。
企業の口コミを見たいなら転職者向けの口コミサイトを使う
「2ちゃんねる」は単なるネット掲示板です。様々な年代の人が閲覧でき、また書き込みができるので、当然、信憑性に乏しくなります。
ある会社の労働環境がどうのこうとの書かれていても、まったくその会社で働いたことがない人が書き込みをしている可能性もあります。
信頼性のある企業の口コミを見たいのであれば、転職者向けの口コミサイトを利用することをおすすめします。
転職者向けの口コミサイトして有名なのが以下の2つのサイトです。
会員登録をして、職務経歴書などを登録しないと企業の口コミを書けない仕組みになっています。書き込まれた口コミに対しては、サイトの管理者が目視または、ツールを使って管理しています。
これらのハードルを設けることで、いたずらによる書き込みを防いでいるため、ある程度、信頼性のある口コミだけを閲覧できます。それでもすべてを信じていいわけではありませんが、「2ちゃんねる」を見るよりも参考になることだけは間違いありません。
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