「苦手な人は?」
「人間関係のトラブルは?」
面接では、これまでの人間関係を必ず聞かれます。やはり人間関係を理由で退職する人が多いので、採否を決める上では重要なのです。
ここでは、人間関係に関する質問の例と回答の仕方、回答例を紹介します。失敗しないように質問例だけでもチェックしておくようにしましょう。
上司と意見が合わない場合、どうしますか?
「上司と意見が合わない場合、どうしますか?」
この質問には、上司と意見が違った場合でも、不平・不満をもらさず指示を素直に受け入れられるか? を確かめる意図があります。
意見を受け入れる姿勢と自分の意見を伝える姿勢をアピール
「言うことは何でも聞きます」という回答も、「自分の意見を最後まで主張します」という回答も印象がよくありません。
大切なのは、以下の2つのどちらも持ち合わせていること。
- 上司の意見を受け入れる姿勢があること
- 自分の意見をしっかり言う姿勢があること
例えば、「まずは受け入れ、自分の中に落とし込みます。それでもやはり納得できない時は、自分の意見を率直に伝え、上司と話し合うようにしています」といったように回答すると、異なる意見を受け入れる素直さがあることと、単なるイエスマンではないことをアピールできます。
上司と意見が食い違った時であっても、冷静に上司の意見を聞くようにし、その趣旨を理解するよう努めます。一度、自分の中に落とし込むことで、実は自分の意見とさほど変わらないと気づく時や、根底では同じ意見であることに気づく場合があります。
自分の中に落とし込んでも納得できない時は、意見の違いをしっかり伝えます。もちろん誠意をもった上で。陰で不平、不満を言うよりも、率直に意見を伝えることのほうが、同じ会社の一員としては大切だと考えております。
前職でも、商品のプロモーションについて上司と意見が食い違ったことがありましたが、提案ベースで私の意見を伝え、詳細なレポートや過去のデータなどを用いて交渉しました。その結果、上司に私の提案を一部、取り入れてもらいました。
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苦手な人とはどのように接しますか?
質問の意図は、「苦手な人が職場にいても、仕事に影響しないか? 苦手な人が原因で仕事を辞めないか?」を確かめるためです。
どのような職場でも苦手な人・合わない人は存在するものです。
そういった避けられない障害にどう対処するのか、どう向かっていくかを、苦手な人・合わない人への対処の仕方から確認するのです。
逃げずに向き合うことをアピールする
まず、「嫌な人、合わない人がいたら、接しないようにします」といった回答は当然NGです。
「人間関係で問題があるとすぐに辞めてしまう」と判断されます。
企業側は、苦手な人がいても「決して逃げない、避けない」という確固たる覚悟を求めています。
「苦手ない相手がいても、逃げずに向き合っていく覚悟」をしっかりと語れるようにしましょう。
苦手な相手が原因で仕事に支障ができるようなことがあっては、ビジネスマンとして失格だと思っております。
やはり、お金をもらって仕事をしている以上、企業の利益のために、苦手な相手ともしっかりと向き合っていくのがプロフェッショナルです。
また、苦手意識をもって接してしまうと、同じように相手からも苦手意識をもたれる場合もあるので、お互いのためにも、私は苦手な相手であっても積極的に接するようにしています。
人間関係でトラブルがあった経験はありますか?
質問の意図は以下の2つです。
- 応募者が対人面の職業適性や問題解決力はあるかを確認するため
- 職場に馴染めそうかを確認するため
解決できた事例をあげ、どのように対処したかを示す
人間関係の「トラブルをどのようにして解決したのか?」「トラブルについてどのように考えたのか?」を回答するようにしましょう。
また、「人間関係に問題はありません」という回答はNGです。人と接していれば、何かしらトラブルは発生するものです。
「人間関係で悩んだり、困ったりしたことはありません」と言い切ってしまうと、嘘ではないかと疑われます。
先輩との関係で溝ができたことがあります。今の職場は仲間同士のようなムードがあり、つい上下関係を無視した発言をしてしまい、それが原因で先輩との間に距離ができました。先輩に謝罪をすることで、トラブルは解決できたのですが、それが原因で、チームのメンバーにも迷惑をかけてしまいました。
これを機に、業務上の権限の尊重が需要なことに、改めて気づき、反省しました。以降は常に「先輩のいいところを吸収させていただこう」と思うことで、自然と先輩に対して謙虚に接するようになりました。
周りからどのような人だと言われますか?
質問の意図は、
応募者の自己評価と他人評価が一致しているか?
ネガティブな他者評価があった場合、それとどう向き合っているか?
これらを確かめるためです。
自己PRと矛盾しないように回答する
たとえば、「どんなことに対しても失敗を恐れずチャレンジできる大胆なところが長所です」と語っていたにも関わらず、「繊細で慎重になりすぎるところがあると言われます」と話してしまうと、自己PRと矛盾してしまいます。
このように他者評価と自己評価が乖離していると、「自己分析が不足している」「偽りのアピールをしている」と受け取られる可能性があります。
自己PR以外にも、志望動機や転職理由など、面接全体の発言と矛盾が生じないように注意しましょう。
ネガティブな内容の場合、フォローを加える
「繊細で慎重になりすぎるところがあると言われます」といったようにネガティブな他者評価を語る場合、その評価をどのように受け止めているか、どのように向き合っているかも一緒に伝えるようにしましょう。
例えば、
一方で、効率的に仕事を進めるために、慎重に計画するのも重要だと思っています。また、物事に対して慎重な分、どのようなことがあっても冷静でいられます。
上記のようにネガティブな面について自分なりのフォローを入れると、自己PRにもなります。
周りの人からよく、慎重な人だと言われます。何事においても計画なしに始めることができません。まず自分なりにしっかりと計画を立てた上で、どうすれば効率的に仕事を進められるかを考えてから動きます。
周りの社員も若いので、勢いで取り組んでしまうことがあるのですが、私はそういった雰囲気に流されず、自分のやり方を守るのも大切だと思っています。またその分、どのようなことがあっても冷静でいられます。こういった姿勢が評価されて、周りの人からは意見を求められることもあります。
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