
履歴書を作成する際に気を付けるべきポイントをまとめて紹介します。
履歴書は細かいミスが命取りになることがあります。なぜなら「仕事でも細かいミスをする人だ」と思われてしまうからです。
細部にしっかり注意を配り、完璧な履歴書を作成するようにしましょう。
- 志望動機や自己PRは要点をまとめて書くようにする
- 履歴書は市販のもの、もしくはネットでダウンロードできるものを利用する
- 履歴書は手書きかPCか?
- 履歴書の欄はすべて埋める・空白がないようにする
- 写真はできるだけスタジオで撮ったもの使用する
- 誤字・脱字をしない
- 修正しない・修正液や修正テープを使用しない
- 学校名や会社名、マンション名は省略しない
- 経歴の欄には、中学・高校名もできれば書く
- 年号を統一する
- 学生時代の実績はNG
- 年収は額面を記載する
- アルバイト経験が長い場合は記入する
- 派遣社員・契約社員の経歴は記載する
- 嘘を書かない
- 短期間で辞めた企業もしっかりと記載する
- 資格は応募職種に関係があるものだけを記載する
- 6ヶ月以上ブランクがある場合は、その間に何をしていたのか記入する
- 履歴書は転職エージェントに添削してもらう
志望動機や自己PRは要点をまとめて書くようにする
採用担当者は送られてきた何枚もの履歴書を読まなければいけません。
志望動機や自己PR欄に細かい文字でぎっしりと書かれていたら読んでもらえません。履歴書ではあくまでも伝えたいアピール内容を、要点をまとめて書くようにしましょう。
履歴書の志望動機の書き方についてはマイナビ転職のサイトで詳しく解説されています。
履歴書は市販のもの、もしくはネットでダウンロードできるものを利用する
履歴書のレイアウトは特に決まりがないので、オリジナルの履歴書を作成しても問題はありません。
しかし転職活動に慣れていない方は、市販されているもや、転職サイトなどでダウンロードできる履歴書を使う方が無難でしょう。
面接担当者は見慣れているので、安心感があります。
ネットからプリントアウトする場合は、レイアウトに注意する
ただしプリントアウトする時に、変な余白ができてしまったり、コピーライトが入っていたりすると違和感を持たれる可能性があります。
ネットからダウンロードしたものを利用する際はレイアウトに注意しましょう。
履歴書は手書きかPCか?
履歴書は手書きかPCかについてですが、明確な正解はありません。
手書きの履歴書を評価するという企業もあれば、「履歴書を手書きで作成するような非効率な人間は採用したくない」というPCでの作成を推奨する企業もあります。
そのため、履歴書を手書きで作成するかPCで作成するかは、応募企業によって決めるようにしましょう。
採用担当者へのアンケート によると、手書きとパソコンで作成した履歴書について、約半数である51%の人が「どちらとも言えない」という回答でした。
たとえば、文字を書く仕事が多い職業の場合、字の丁寧さはアピールポイントになります。その他、老舗の企業などでは「手書きの履歴書は人間味が伝わる」と捉える企業も。
あくまでも傾向ではありますが、ハローワークや紙媒体の求人誌など昔ながらの手法で採用活動を行なっている企業。また、歴史のある老舗企業、家族経営の企業などは、手書きのほうが好まれる可能性が高いといえます。
インターネット上の転職サイトに求人情報を掲載している企業や、ホームページから応募を受け付けている企業などは、パソコンで作成した履歴書でも問題ない可能性が高いです。
その他、ベンチャー企業やIT企業などでは、PCで作成した履歴書であっても何とも思わない傾向が強いようです。
どんな企業に入社したいかで決める
手書きの履歴書を評価してくれるような企業に入社したいなら手書きで履歴書を作成するといいでしょう。
逆に、PCで作成しても何とも思わない柔軟性のある企業に入社したいと思うなら、履歴書はPCで作成するといいでしょう。
あなたがどんな企業に入社したいかで、手書きかPCかを決めるというのも1つの方法です。
履歴書の欄はすべて埋める・空白がないようにする
履歴書には「この項目必要?」と思うような欄があります。たとえば趣味や特技、希望年収などです。
このような項目もできるだけ記入し、空欄のない履歴書を作成するようにしましょう。趣味や特技を書く際は、できれば仕事に関係したものを書きましょう。
写真はできるだけスタジオで撮ったもの使用する
写真だけで採否が決まるわけではありませんが、写真が与える印象は採用担当者に大きな影響を与えます。
当然、履歴書に貼る写真はスピード写真ではなく、スタジオで撮った写真の方が望ましいです。
多少金額は高くなりますが、写りがよく印象も良くなります。
やむを得ずスピード写真を利用する場合は、暗い印象に見えないように撮るようにするのがコツです。
その他、身体が曲がっていたり、バランスが悪かったり、写真の張り方が雑だったりすると、物事を適当に考える人だと判断されてしまいます。
細かい部分にもしっかり注意することが大切です。
履歴書の写真の撮り方については、以下のサイトで写真つきで紹介されており、とても参考になります。
※プロが教える!失敗しない履歴書写真の撮り方
誤字・脱字をしない
誤字・脱字は絶対にNGです。
どれだけ内容の良い履歴書であっても誤字が1つでもあれば、その時点で不採用になります。
日付やふりがなのような細かい部分も入念にチェックするようにしましょう。
修正しない・修正液や修正テープを使用しない
手書きの場合に限りますが、間違った部分を修正液や修正テープで修正するようなことは絶対にしてはいけません。
最後の一文字で間違った場合でも、最初から新しい履歴書に書き直しましょう。
万一、修正した跡を採用担当者に発見された場合、「仕事もミスを隠そうとする人だ」と、悪い印象を持たれる場合あります。
学校名や会社名、マンション名は省略しない
「高等学校」を「高校」と省略したり、株式会社を(株)と省略したりするのは絶対にNGです。
その他、住所の都道府県を省略したり、マンションの部屋番号も省略しないように気を付けましょう。
住所は名前の次の記載するものなので、目にとまりやすい項目です。また学校名や会社名は必ず名を通す項目です。
ここで手を抜くと、細部まで気配りができない雑な人間だという印象を与えてしまいます。
経歴の欄には、中学・高校名もできれば書く
中途採用では、職歴を重視する傾向にあるので、中学や高校が評価の対象になることはありません。
しかし、中学・高校もしっかりと書いておくと、話のきっかけになったり、採用担当者と地元が近ければ、それだけで覚えてもらえるきっかけになります。
経歴の欄に余裕があるなら、中学、高校も記載しておくことをおすすめします。
年号を統一する
履歴書にはいくつか年号を書く箇所がありますが、年号を統一するようにしましょう。
たとえば、記入日が西暦なら、生年月日も学歴、職歴も西暦で記載します。和暦なら和暦で記載します。
年号がバラバラだと整理できない人だという印象を与えてしまいます。
高校・大学の卒業・入学年は間違えないようにする
また、高校、大学などの入学、卒業年度の記載は間違えないようにしましょう。
入学年・卒業年について下記のサイトでしっかりと確認しておきましょう。
学生時代の実績はNG
第二新卒や既卒、フリーター、ニートの方は別ですが、一般的な中途採用では、アルバイトやサークル活動などの実績は記載しません。
アルバイトやサークルでの実績を書いてしまうと「学生気分が抜けていない」「他に何の実績もない人」と判断されてしまいます。
実績は、社会人になってから仕事で獲得した実績のみを記載するようにしましょう。
年収は額面を記載する
収入を書く場合は、額面の年収を記載します。
額面とは支給総額のこと。税引前の年収であり、手取りではありません。
また、住宅手当などが含まれている場合は、その旨も記載しましょう。
※[直近の年収]欄には、手取り額ではなく総支給額を記入するの? エン転職
アルバイト経験が長い場合は記入する
1年ほどアルバイトをしていた場合は、その経歴もしっかり記入しましょう。
記入しないと空白期間ができてしまい、「自分探しの旅でもしたいのか?」「働く気がない人なのでは?」などと要らぬ疑いを持たれる可能性があります。
その他、応募企業の仕事で活かせるアルバイトをしていた場合も記入しましょう。自己PRになります。
※アルバイト経験の記入例


派遣社員・契約社員の経歴は記載する
派遣社員、契約社員の経歴は記載します。
短期間で辞めてしまったものや、派遣社員としても勤務経験は、マイナスに捉えてしまいがちです。しかしこれらも貴重な経験であり、財産です。
今後の仕事に役立つものなのでプラスに考えるようにしましょう。
また、派遣社員は勤務できる期限が決まっており、契約満了による退職は自己都合退職とは違います。
そのため短期間での勤務でも、勤務企業が多くなってしまっても気にする必要はないのです。
企業が知りたいのは、あなたがどんなスキルを持っていて、どんな経験をこれまでしてきたのか、です。これまで経験して培ってきた能力をしっかりとアピールするようにしましょう。
嘘を書かない
当たり前のことですが、履歴書には嘘を書いてはいけません。
保有資格、学歴、職歴、年齢、性別、名前、住所はもちろんのこと、志望動機や趣味・特技などもです。
履歴書は、自身の経歴を証明する書類です。
入社後に嘘を発覚すれば、経歴詐称で解雇になる場合もあります。
短期間で辞めた企業もしっかりと記載する
数週間しか勤めていなかった、試用期間に辞めてしまったなど、短期間で辞めた企業がある場合でもしっかりと記入するようにしましょう。
履歴書に記載していなかった経歴があることが、採用された後に発覚した場合、「採用段階で知っていれば採用しなかった」という理由で解雇される可能性もあります。
また経歴に空白の期間があると、採用側はその間に何をしていたのか疑問に思います。
面接で空白期間を質問された時に偽りの回答をすれば、経歴詐称になる場合も。短期の経歴はしっかりと記入するようにしましょう。
資格は応募職種に関係があるものだけを記載する
持っている資格をすべて記載する必要はありません。
応募職種に全く関係のない資格まで書いてしまうと「他の職種に興味があるのではないか?」「仕事よりもプライベートの方が大切なのではないか?」という疑念を持たれる可能性があります。
また業務に必要な資格を取得するために勉強している場合は
「〇年〇月受験予定」
といったように記載しても大丈夫です。
※履歴書に書くべき資格・書くべきではない資格+履歴書の資格欄の書き方
6ヶ月以上ブランクがある場合は、その間に何をしていたのか記入する
履歴書に6ヶ月以上ブランクがある場合は、その期間に行っていたことを記入しましょう。
たとえば、「○○に関する勉強を行っていた」というように記載すれば、ブランクがマイナスにならずに済む可能性があります。
逆に、何の記載もないと、「内定がなかなか決まらない応募者だから、何か問題があるのかもしれない」などとマイナスのイメージ持たれる場合も。
病気などの理由で、長期間のブランクができてしまった場合は、「現在は完治し、業務に支障を与えない」ということを記載するようにしましょう。
履歴書は転職エージェントに添削してもらう
採用担当者の目にとまる履歴書を作成するためには、応募する職種や業種、企業によってアピールすべきポイントを見定めることが大切です。
履歴書に不安がある場合は転職エージェントを使って、専門のコンサルタントに添削してもらうようにしましょう。
第三者に添削してもらうことで、自分では気づけない改善点がみつかります。
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