「やりたい仕事がわからない」という悩みを抱える人は少なくありません。自己理解の不足、社会的プレッシャー、過去のトラウマ、自信不足など、その原因は様々です。しかし、諦める必要はありません。本記事では、なぜやりたい仕事がわからないのか、その理由を探り、具体的な対処法を紹介します。
なぜやりたい仕事がわからないのか?
自己理解が不足している
自分が本当に何を求めているのか、どんな価値観を持っているのかが明確でない場合、やりたい仕事を見つけるのが難しくなります。自己分析を十分に行っていないことや、過去の経験を振り返る機会が少ないことが理由として考えられるので、まずは自己分析を今一度行うのがおすすめです。
自己分析におすすめのサイト:リクナビ適職診断
社会的プレッシャーや期待にとらわれている
親が喜びそうな仕事に就きたい、見栄を張れる仕事に就きたいなど、家族や社会の期待、経済的安定、名声など、外部からのプレッシャーに縛られて、自分が本当にやりたいことではなく、周囲が期待する「理想のキャリア」を選ばなければならないと感じてしまうことがあります。そういった周囲のしがらみを一度取っ払って見るのも有効な方法です。
過去の失敗やトラウマを引きずっている
過去の仕事やプロジェクトで失敗を経験や、人間関係での失敗などがトラウマになり、仕事の選択肢を狭めてしまっている可能性があります。
自信不足やスキル不足の不安
やりたい仕事があっても、「自分にはそのスキルがない」と感じてしまい、挑戦する前に諦めている場合もあります。特に、他の人と比較して劣等感を感じると、どんな仕事も自分に向いていないのではないかと感じることが多いです。
目的やビジョンが明確でない
長期的な目標やビジョンが明確でないと、やりたい仕事を選ぶ基準が定まらず、何を目指せば良いのかがわからなくなります。楽しい仕事をするのが人生の目標なのか、あるいは経済的に余裕がある暮らしをするのは目標なのか。そういった長期の目標を一度明確にする必要があります。
変化を恐れている
新しい仕事や分野に挑戦するには変化が伴いますが、変化に対して不安や抵抗感を感じることが、やりたい仕事を見つけられない原因の一つになります。現状に満足していないが、現状を変えることが怖いという心理が働くためです。このような心理は誰にでもあるものですが、思い切って新しいことに挑戦しようと考えることで、やりたいと思えることが見つかる場合もあります。
情報不足や未知の分野への無関心
自分に合った仕事が実はまだ見つかっていないだけで、情報不足や未知の分野に対する無関心が原因で、それに気づいていないケースもあります。徹底した情報収集をするだけで、やりたいと思える仕事が見つかる場合もあります。
やりたい仕事がわからない時の対処法
対処法1:とりあえず働いてみる
実際に働いたことがない場合、向いている仕事や、やりたい仕事がわからないのは当然です。勉強、部活、サークル、バイトが中心の生活で、働くことが中心の生活を経験したことがありませんし、ネットや本、人から聞いた話である程度情報はあるかもしれませんが、実体験で得られるものとは大きな差があります。仕事について、実体験を伴う情報がない状態で、やりたいと思える仕事や適職を探すのはかなり難しいです。
そのため、まずはとりあえずでも良いので働いてみるのがおすすめです。やりたい仕事や向いている仕事がわからなくても就職は可能です。実際に働いてみて、
- どんな仕事が好きなのか
- どんな仕事が嫌いなのか
- どんな環境で働くのが好きなのか
- どんな環境で働くのが好きなのか
- 一人でもくもくと取り組む仕事が向いているのか、好きなのか
- 周りとコミュニケーションを取り合って取り組む仕事が向いているのか
色々なこと探ってみましょう。
やりたい仕事、向いている仕事がわかったら転職すればいい
就職した会社が全然向いていないとわかった場合は転職しましょう。現在は人手不足の業界はたくさんあります。また転職サイトや転職エージェントなど、転職を支援してくれるサービスは山程あります。よほど条件を絞らない限り、仕事に困ることは基本的にはないでしょう。
「せっかく就職した会社をすぐに辞めるのは申し訳ない」と思うかもしれませんがそれは気にする必要はありません。すぐに辞めてしまっても何の問題もありません。転職は自分が幸せになるためにすることです。企業が人の幸せを妨げる権利なんてありません。
企業側も辞める人間いることなんて予想していますし、そもそも社員が働き続けたいと思えるような職場環境を整備してこなかった企業側にも責任があります。自分に合った仕事、環境が分かったらすぐに転職しましょう。
対処法2:企業研究、自己分析をさらに進める
あなたに適した仕事があるにもかかわらず、あなたがそれを知らないという可能性もあります。あるいは適職が目の前にあるのに、自分自身が適職であることに気づいていないという可能性も。これは情報不足によって起こるものです。それを解説するには、企業研究、自己分析をさらに進めることが大切です。
自己分析におすすめのサイト:リクナビ適職診断
企業研究や自己分析について解説した書籍はたくさんあります。まずは一冊でも読んでみることをおすすめします。
対処法3:仮でもいいから条件を決めてみる
仮でもいいので条件を設定してしまえば、転職活動を進めることができます。また企業選びの条件があったほうが志望動機を考えやすくなります。仮の条件を設定し、合致した企業に応募し、どんどん転職活動をすすめるのです。考えてから行動するのではなく、考えながら行動する、といった感じです。
実際、転職活動をはじめていろいろな企業と出会うことで、やりたいことがわかる場合もあります。やりたいことがわからない場合でも、「この企業なら長く働けそうだ」という企業に出会えるはずです。
対処法4:「パラドックス・オブ・チョイス」を理解する
「選択肢が多すぎると選びにくくなる現象」を指す「パラドックス・オブ・チョイス(選択のパラドックス)」があります。情報が溢れている昨今、自分で勝手に選択を増やしてしまい、選択肢が多いことが原因で、選んだ後も「もっと良い選択肢があったのでは?」と後悔しがちです。実は、選択肢が少ない方が満足度が高くなることもあります。
選択肢を一気に選ぼうとせず、一度に1~2つに集中して選び、その中で最善のものを決定することで、満足感が高まります。また、「完璧な選択肢は存在しない」と割り切ることが大切です。
選択肢を絞ることで、かえってやりたい仕事も明確になることがあります。
対処法5:転職アドバイザーに相談してみる
転職エージェントやキャリアエージェントと呼ばれるサービスを使い、プロのアドバイザーに相談してみるのも1つの手です。一人悶々と悩んでいても、問題は解決しません。プロのアドバイザーにアドバイスをもらったり、アドバイザーとキャリアについて話すことで、自分の頭が整理されてやりたい仕事がわかる場合もあります。
転職エージェントは基本的に無料で利用できます。相談だけして退会しても文句をいわれることはありません。ぜひ気軽に利用してみてください。
■転職アドバイザーに相談できるサービス
その他の転職サービスは以下のページでまとめて紹介しています。