「仕事をやめたい。じゃあ転職だ!」と考えるのは短絡的です。
「仕事をやめたい」という悩みを解決する方法は転職だけではありません。
ここでは「仕事をやめたい」という悩みを解決する手順を紹介します。まずはこのページを参考に、冷静になって仕事をやめるかいなかを考えていただければと思います。
ステップ1:仕事をやめたい理由を整理して書き出す
「給料が安くて生活が苦しい」「残業が多い」「付き合いが多くて自分の時間が持てない」「仕事がつまらない」など、仕事をやめたいと思ったら、なぜ仕事をやめたいのか、考えを整理して書き出してみましょう。
紙でもスマホのメモ帳でも構いません。
書き出して整理することで、漠然としていた「仕事をやめたい理由」が明確になります。明確になることで、その問題の解決策を具体的に考えられるようになります。
ステップ2:今の職場で解決できないか検討する
仕事をやめたいと思う理由が具体的になったら、次はその不満・問題を今の職場で解決できないか探ってみましょう。
「仕事をやめたい!」と思ったら、同時に頭に浮かぶのは「転職」の二文字。ですが、転職には時間と労力がかかります。まずは今の職場での解決を目指すべきです。
考え方・仕事の取り組み方を変えることで解決できる場合も
今の仕事を会社のためにやっていると考えると、やりがいやおもしろさは感じられないものです。しかし、お客様のためにやっている、世の中のためにやっているなど、考え方を変えるだけで今の仕事がおもしろくなってくる場合もあります。
まずは今の環境で、どうすれば今の仕事がおもしろくなるのか、やりがいを感じられるのかを考えてみるべきです。
また残業が多い、仕事が忙しいという場合も、仕事の取り組み方を変えることで改善できる場合があります。
たとえば2時間かかる仕事を1時間でこなせるようになれば、残業を1時間減らすことができます。ボーっとしたり、考え込んでしまう時間を減らせば毎日1時間はやく帰れるかもしれません。
もちろん仕事の内容によっては、そういった工夫の余地がない場合もありますが、どうにか仕事を効率化できないかひとまず考えるようにしましょう。
部署異動で解決できる場合も
社内にやりたい仕事がある、移りたい部署があるという場合、希望の部署に異動できれば「仕事をやめたい」という問題を解決できます。
また上司が気に入らない、一緒に仕事をする社員が気に入らないという場合は、部署を変えれば人間関係をごっそり入れ替えることができ、一気に解決できます。
異動の希望が通らない場合もありますが、異動で解決できるならわざわざ転職する必要はありません。
「最悪転職すればいい」と考えれば大胆に動ける
有休を取得しにくい、残業が多い、休日出勤が多い、給料が少ないなど労働環境の問題については、上司や人事に意見する必要があり改善が難しい場合もあります。
しかし、「最悪転職すればいい」ということを心に留めておけば、少し大胆なこともできるはず。
ダメもとでもいいので上司、人事に労働環境を改善できないか提案してみることをおすすめします。
それで改善されるなら、転職という余計な手間をとらずに済みます。改善されないようであれば転職すればいいだけです。
ステップ3:今の職場で解決できない場合は「転職」を検討する
今の職場での解決法を色々と試してみたけど解決できない。
そもそも今の職場で解決できるような問題ではない。
という場合は転職しましょう。
解決したい不満を明確にする
後悔しない転職を実現させるためには、今の仕事・会社の不満を明確にすることが大切です。
つまり、「転職によってどんな不満を解決したいのか?」を明確にするのです。
先に、「仕事をやめたいと」と思う理由を整理して書き出していると思います。書き出した「やめたい理由」は、つまり今の仕事に対する不満です。
転職先を選ぶときは、その不満を解決できる会社を選ぶようにしましょう。
「なんとなく転職」は失敗する
逆に解決すべき不満が明確でないまま、なんとなく転職しても失敗します。
解決すべき不満が明確でないと、企業の知名度や企業規模、年収の高さ、職種の華やかさなど、わかりやすい要素だけで転職先を選んでしまう危険性があります。
それでは仕事から感じていた不満は解決できません。転職してもまた同じ理由で転職を繰り返すだけ。
転職して失敗・後悔をしないためにも、「転職によってどんな不満を解決したいのか?」を明確にし、その不満を解決できる転職先だけを探すようにしましょう。
転職エージェントにも相談する
転職エージェントを使うと、仕事や転職市場に詳しいキャリアアドバイザーに相談できます。
「今の仕事・会社にこんな不満を抱えている」
「こんな不満を解決したい」
など、相談すればその不満を解決する方法や、解決できる仕事・会社を紹介してくれます。
また職場の環境や社風など企業の具体的な情報を教えてくれたり、職務経歴書の添削や面接アドバイスももらえるので、1社は転職エージェントを使うべきです。
- リクルートエージェント(知名度、利用者ともにトップクラスの総合転職エージェント)
- マイナビエージェント(20代、30代の転職サポートに強みあり)
- 第二新卒AGENTneo(20代の未経験、第二新卒専門のエージェント。充実したサポートが強み)
その他にも様々な転職エージェントがあります。以下のページでまとめて紹介しています。
衝動で転職はおすすめできない
転職サイトをみればおもしろそうな仕事、楽そうな仕事はたくさんあります。
だからといって「仕事をやめたい。ならば転職だ」と衝動的に転職活動をはじめるのはおすすめできません。
転職活動は時間も手間もかかります。転職すれば勤務地が変わります。人間関係を一から構築し、仕事の進め方も一から覚えていく必要も。
逆に、今の職場で解決できるなら、他の条件を変えず、不満だけを取り除くことが可能です。余計なリスクや手間を負わずに問題を解決できるのです。
まずは極力、今の職場で解決できないか検討してみましょう。転職を考えるのは万策尽きたときです。