「就活は適当でもいい」就活で人生のすべてが決まるわけではないので、それほど深刻になる必要はない

「失敗したら人生終わり」というくらい、就活に対して深刻になっている人が多いようなので、この記事を書くことにした。

ぼくも大学生のとき就活をした。

インターンシップに参加し、50社近くエントリーし、時間をかけて、大真面目に、そして「一生の会社を決めるんだ」「この就活で人生が決まる」という心持ちで。

結論からいえば、ぼくの就活は大失敗に終わった。しかし今のぼくの人生は決して失敗していない。

当時を振り返って思うのは、「あんなに真剣に就活をする必要はなかった」「適当でもよかった」ということだ。

なぜそう思うのか?

それは以下の2つの理由から。

  1. 大真面目に就活しても志望した会社に就職できるとは限らない
  2. 実際に働くまで、その会社が合っているどうかはわからないから
目次

理由1:この就活で人生が決まるほど人生は単純ではない

就活に真剣になるのは構わない。しかし深刻になってはいけない。なぜなら就活に失敗したぐらいで人生は終わらないからだ。

就活に対して深刻になっている人は、「失敗したら人生終わり」「いい会社に就職できれば人生バラ色」とでも思っているのだろうか。

もちろん、無名の会社よりも有名な会社のほうが周囲の評判はいいだろう。給料も福利厚生もいいかもしれない。しかしそれだけで本当に人生はバラ色になるのだろうか。本当に一生安泰なのだろうか。

未来に何が起きるかは予測できない

そうかもしれないが、そうでない可能性もある。死ぬほどがんばって第一志望に入社したとしても、最悪な人生になる可能性はいくらでもあるのだ。

先のコロナのようなパンデミックが起きたり、過去におきた恐慌が再び起こる可能性はいくらでもある。その時、あなたはクビになるかもしれないし、会社が倒産するかもしれない。

逆に、就活に失敗して入社した第30志望の会社が、そういった危機を生き残り、一躍有名になるかもしれない。

とにかく1年後、5年後、10年後は何がおこなるかわからないのだ。

この就活だけで人生が決まると思ったら大間違いだ。第一志望の会社に入社してもどん底の人生を迎える可能性はある。逆に失敗して既卒になったとしても、最高の企業の出会える可能性はいくらでもある。

人生はあなたが思っている以上に複雑だ。

「失敗したら人生終わり」などと深刻になるべきではない。「とりあえずどこかに就職できればいい」それくらいの心持ちでいるべきだろう。

理由2:真面目に就活しても志望した会社に就職できるとは限らない

真面目に就活すれば希望の会社に就職できるかもしれない。しかし逆に、希望の会社に就職できない可能性だって十分にある。

人生をかけて、お金も時間も交友関係も犠牲にして就活に臨んだとしても、志望した会社から内定をもらえる保証なんて一切ない。

また後述するが、たとえ第一志望の会社に入社できたとしても、その仕事・会社が自分に合っているかどうかは、実際に働いてみないとわからない。

だったらクソ真面目に就活なんてやらなくてもいいのではないか。肩の力を抜いて、「とりあえずブラック企業じゃなければいいかな」くらいの心持ちで就活すればいい。

転職はいつだってできるのだから。

大失敗だった私の就活

私はそれなりに真面目に就活をしていた。

2週間のインターンシップに参加し、大規模な合説には全部参加した。就職セミナーはもちろんのこと、興味がある企業の説明会参加した。

アルバイトも辞めた。飲み会の誘いも断った。

第一志望に就職するためにできることは全部した。

それでも志望度が高い企業からは内定がもらえなかった。結局、エージェントに紹介された、エントリーすれば誰でも内定を取れるような会社に就職した。

もちろん真面目の度合いなんて人それぞれで、私の真面目なんて他の人からすれば不真面目かもしれない。そもそも努力の方向性や就活の進め方が根本的に間違っていたのかもしれない。

では、正しい就活の進め方とはなんだろう。そんなものは誰にもわからない。すべてが結果論になってしまう。

だから、「こんなにクソ真面目に就活をする必要はなかったな」と思っているのだ。

もう少し力を抜いて、友人との時間も、アルバイトの時間も大切にしながら、就活をすればよかったなと。

就活は採用基準があいまいすぎる

就活には理不尽な部分や不明瞭な部分があまりにも多い。

「○○ができれば採用」
「○○の経験があれば採用」
「筆記試験で○○点以上なら採用」などという明確な基準は存在しない。

もちろん、答えがない問題に立ち向かうのが社会人だ、なだといわれればそれまでなのだが、採用基準くらいは公開しておくべきだろう。すべてがブラックボックスの中だと公平性がない。

ちなみに紹介しておくと、面接官は好感度で合否を決めているという話もある。

以下の引用を読んでほしい。

面接する人は、単に好感度だけで合否を決めています。実際にその人が有能かどうか、とは関係なしに、「どれぐらい好感度を与える人間か」によって面接の結果は決まるのです。それは私の経験上の結論であり、心理学者や社会学者による実験の結論でもあります。

出典:面接官の心を操れ! 無敵の就職心理戦略 メンタリスト DaiGo著

採用担当が「採用」といえば採用、「不採用」といえば不採用。

どれだけ学校の成績がよくても、どれだけ友達が多くても、どれだけ仕事ができても、たとえマークザッカーバーグだったとしても、採用担当者が不採用といえば不採用なのだ。

こんな就活、真面目にやる価値があるのだろうか。あるはずがない。ふんぞり返って高感度だけで採否を決めている会社の人事部に、費やすべき時間なんてあるだろうか。

そんな時間は無駄でしかない。

就活など適当にやって、適当に内定をもらって、余った時間を有意義に使ったほうがいい。

理由2:実際に働くまで、その会社が自分に合っているかわからない

「新卒で入社した人の3割は3年以内に辞める」というのは有名な話。

まじめに就活して第一志望の企業に就職しても、自分が辞める3割になる可能性がある。ちなみに会社員の約50%は、生涯のうち一度は転職を経験するそうだ。

時間をかけて就活をして、「この会社は自分に合っている」と確信できる会社に主食しても、「働いてみたら全然合っていなかった」となる場合があるのだ。

ならば就活なんて適当にやっておけばいいのではないだろうか? 

適当に就活をしておけば、就職後、会社が合っていなくても「まあ適当に選んだし」と軽い気持ちでいられる。会社に固執することなく転職できる。

逆に、その会社が自分に合っているなら、それはそれでラッキーだと思えるだろう。

自分に、本当に合っている会社を見極めるのは不可能

そもそも一発で合っている会社を選ぶなんて不可能だ。

実際に正社員として働いた経験がないのだから、見聞きした情報ですべてを判断しなければいけないし、その情報ですら限定的だ。

実際の仕事を経験できるインターンシップなんてほとんど存在しないし、就職ナビサイトや企業説明会は企業のPRばかりで、会社の本当の姿は見えてこない。会社が一番輝いているときの姿を見せられているだけだ。

このような限定的な情報だけで、一生働ける会社を選ぶなんて不可能に決まっている。

これは私が実体験から感じたことでもあるし、実際、ビジネス書でも語られていることだ。

たまたま入った会社に、自分にばっちり合った仕事があるなんて、宝くじに当たるのと同じような確率だ。「ここでは自分らしいことができない」と思ったら、さっさと次に移った方がいい

出典:人生は攻略できる

一発で合っている会社を見極めるのは不可能だ。それができると思っているヤツは自分の知識を過信している傲慢な人間だ。

多くの50%のビジネスパーソンが一度は転職を経験するわけだから、一社目にこだわりすぎるのは時間の無駄ではないだろうか。

「一発で合っている会社に就職するのは不可能」
「合っていなかったら転職すればいい」

就活なんてものは、それくらいの気持ちで適当にすすめればいい。

就活は適当に終わらせて、大学生にしかできないことをやるべき

時間をかけて真面目に就活をすれば、たとえ希望の会社に就職できなかったとしても、得られるものは何かしらあるだろう。

就活で出会う人、得られる情報、体験できることはたしかに貴重なものかもしれない。

しかし就活に時間をかけることによって失うものもある。

それは大学生時代の自由な時間です。

社会人になったら長期休みはなくなる

社会人になったら毎日仕事で、1週間以上の休みは取れなくなる。大学生のように1ヶ月、2ヶ月の長期休みを取れるのは定年退職してからだ。

「定年退職するまで長期休暇はなし」

これが社会人の宿命。もちろん最近では、リモートワークを許可してくれたり、長期の休みを取れる会社もある。

しかしそれはほんの一部だ。ほんの一部の寛容で経済的に余裕のある会社だけだ。多くの日本企業は、いまだに無駄な残業を社員の押し付けている。休みも3日が限界だ。

日本の会社にはびこる息苦しさに耐えられなくて、会社を辞めて世界一周や長期の海外旅行にでる社会人はたくさんいる。フリーターやニートになる人、フリーランスという道を選ぶ人もいる。

いずれの選択肢にも大きなリスクが伴うから、転職しない、いや転職できないで、古い価値観の会社にしがみつき続ける人がいる。これが古い体質の会社が存続し続ける理由でもある。

何が言いたいかというと、学生時代というのは、もう二度とないかもしれない貴重な時代である、ということだ。

だから就活なんて適当にやっておいて、大学生のときにしかできないことをやっておくべきなのだ。

就活はいつでも経験できる

就活なんていつでも経験できる。今ではなくても。「履歴書を送って面接」なんてことは、大学生を卒業してから何度も経験するかもしれない。

そんないつでも経験できるようなことを、貴重な貴重な大学生の時間をフルに使ってやるなんて、時間の無駄づかいでしかない。

新卒の就活なんてものは、効率的にすすめて、さっさと終わらせておけばいいのだ。そして大学生にしかできないことに時間をつかえばいい。

就職した会社が自分に合っていなかったときは、転職すればいい。仕事なんていくらでもある。

覚えておくべきことは、ただ1つ。

時間は有限であるということ。時間は戻せない。

これはすべての人間に与えられた絶対条件だ。

就活を早く終わらせる方法とは?

就活は適当にやってはやく終わらせるべきだ。

そうはいっても、「どうすれば早く就活を終わらせることができるのか?」という疑問もあるだろう。

おすすめなのはエージェントを使う方法だ。たとえば「JobSpring」がそれにあたる。

エージェントは、プロのキャリアアドバイザーが、就活を無料でサポートしてくれるサービスで、自己分析のサポート、履歴書・面接のサポートをしてくれる。

また内定をもらいやすい企業を紹介してくれるので、就活をはやく終わらせるにはピッタリのサービスだ。 実際私は、エージェントを使ったら1ヶ月で内定をもらった。

入社条件がゆるい企業だったので、「人を大量に採用してこき使うブラックかな?」と思っていたが、実際に入社してみると、残業ほとんどなし、土日祝日絶対に休みの、普通のホワイト企業だった。

普通のホワイト企業に面接一回で就職できる場合もあるのだ。

「くだらない就活。さっさと終わらせたい」と思うなら、このエージェントはかなりおすすめだ。

※参考:JobSpring

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