転職マニュアル本といっても、
- 転職活動のすべてを網羅したもの
- 面接に特化したもの
- 自己啓発本に近いもの
など様々タイプがあります。
ここでは数ある転職本の中から12冊を厳選し、タイプ別にまとめて紹介します。
自分の今の状況や、自分が身につけたい転職ノウハウなど、目的に合わせて選んでみてください。
総合的に転職ノウハウを学べる転職マニュアル本
履歴書、職務経歴書の書き方から面接対策など転職ノウハウが総合的にまとまった本を紹介します。
誰にも聞けない転職の正解がわかる本
スケジュール管理、転職時期、自己分析、企業研究、履歴書・職務経歴書の書き方、面接対策、退職方法、引き継ぎのコツなど、転職活動の各フェーズにおいて大切なことをコンパクトにまとめた良書です。
全ての項目に関して、重要ポイントだけを簡潔に解説しています。
厚い本ではありませんが、大事な要素を一通り学べます。
1冊目の転職マニュアル本として最適です。
絶対にやってはいけない!!NG転職活動
タイトルの通り、転職活動でやってはいけないことがまとめられた一冊です。
内容は履歴書、職務経歴書、面接、転職の心構えについてです。
履歴書・職務経歴書でNGなこと。面接でのNGなポイントがコンパクトにまとめられています。
どんなに頑張っても状況が変わらないという理由から転職を考える人もいるでしょう。
しかし転職先でその不満がすべて改善するとは限りません。転職先に感情な期待を抱いていると、転職後、期待していたことと現実のギャップを感じ、転職自体を後悔することになる可能性があります。
※「心構えNG! 転職すれば、すべてが好転すると思っている」 より
採用側のホンネを見抜く 超転職術
著者は、株式会社リクルートのキャリアアドバイザーとして活躍してきた方。
図や表などはほとんどない活字中心のものですが内容は「なるほど!」と思える点が多くあります。
本書でのテーマは、以下の2つです。
- 企業が何を求めているのかを掴む
- 自分がこれまで積み上げてきたビジネスの力を分析する
採用されるための転職対策を行っていくための方法が書かれた内容になっています。その他、転職エージェントとの上手な付き合い方も紹介されているので、読んでおいて損はない一冊です。
あなたには、限られた面接時間で、いかに自分が相手(企業)の求める人物像とマッチしている人材か、をプレゼンテーションしなくてはならないというミッションが発生しているのです。
そのミッションを成功させるためには、2つのことを徹底的に行なう必要があります。
1 その企業が何を求めているのかをつかむ(=企業視点をもつ)
2 あなたが積み上げてきたビジネスのチカラを分析する(=ビジネス筋力の顕在化)※「はじめに」より
面接ノウハウを学べる転職本
転職活動の最終関門である面接対策に特化した転職マニュアル本を紹介します。
転職面接の話し方・伝え方
顧客満足度96%の転職コンサルタントが紹介する面接ノウハウ本です。テーマは「自分に合った働き方を手に入れる」こと。
職務経歴書や退職理由、志望動機など定番の質問に対する答え方が解説されているのはもちろんのこと、面接で本音を伝えるためのコツ、話し方のコツについても解説されています。
例えば、転職で給料を上げたい人の場合、志望動機や退職理由の伝え方、本音の伝え方が具体的に解説されています。
他の転職本にはない内容が盛りだくさんの良書です。
長年の経験で私は、転職で「幸せになる人」と「後悔する人」の差は、能力ではないことに気づきました。もったいぶらずに言うと、その差は「転職の目的が明確になっているかどうか」と「その目的を面接で正直に話しているかどうか」です。
※中略※
本書では、「後悔する転職」を防ぎ、「幸せになれる転職」を実現する方法を紹介しています。
※「希望が叶わない転職はする意味がない」より
成功する転職 たった3秒で面接官の心をつかむ受け答え
面接での様々な質問例や事例別に、具体的な回答例や対処法が豊富に紹介されており、面接に突破のテクニックを学ぶのに役立つ一冊です。
例えば、面接の最後に必ずある「最後に何か質問はありますか?」という質問の対処法。
その他、面接官が前職の上司と知り合いだった時の対処法などがモデルトークと共に解説されています。
面接におけるあらゆるマニュアルがコンパクトにまとめられた非常に読みやすい転職本です。
この本には、転職面接で確実に成功するテクニックとコツが書いてあります。他の面接本には書かれていない質問別のモデルトークも豊富に掲載してあるので、あなたの面接で必要な答えが必ず見つかるでしょう。
※「はじめに」より
採用側の本音を知れば転職面接は9割成功する
面接での質問に隠された採用側の意図や、面接で採用側がチェックしているポイントなどが細かく解説された一冊です。
例えば「なぜ圧迫面接があるのか?」についての解説や、
「本日はどのようにして来られましたか?」という何気ない質問に隠された意味が紹介されています。
面接まで時間のある方は、一度、目を通しておくことをおすすめします。
面接担当者は採用人数の何倍、ときには十倍以上にもなる大勢の応募者と面接を行い、自社の事情やニーズに最も合う人を探すために質問を繰り出します。つまり、優秀な人が採用されるのではなく、ニーズに合う人が選ばれて採用されるのです。
※「転職面接の質問はマッチングを確認するためのもの」より
転職の心構え、転職に備えた働き方を学べる転職本
細かいテクニックやマニュアルではなく、転職活動を成功させるための心構えを学べる本を3冊紹介します。
このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法
転職を考えるすべての人に読んで欲しい一冊です。
本書で学べるのは主に以下の3つ。
- 今の仕事の寿命を知る方法
- 今後伸びる業界・会社の見極め方
- 転職活動を進める上での心構え
きれいごとを述べたマニュアル本や、ネットで調べれば簡単に分かるような情報はありません。
これまでの転職系の本とは圧倒的に違います。目新しさと納得感は随一。
「他の転職本は読まなくても良いけど、この一冊は読んで欲しい」というくらいおすすめのです。
また単なる解説ではなく、ストーリー形式で話が進んでいくので、頭にも入りやすい構成になっています。
断言しますが、普通の転職エージェントに登録しても「自分にピタッと合う会社」は絶対に教えてくれません。
なぜなら、ほとんどの転職エージェントは短略敵な視点でしか物事を見ておらず、加えて彼らのビジネスモデル上(詳細は本文で述べます)、1秒でも早く「企業との面接」をするように勧めてくるのは当然だからです。
※「はじめに」より
面接官の心を操れ! 無敵の就職心理戦略
メンタリストの「DaiGo」が、心理学や自身の経験、過去の研究データなどを用いて面接突破方法を解説した本です。
面接官は単に効果度だけで合否を決めている。
面接官は応募者の能力や学識を正確に判断できない。
面接官はウソを見抜けない。
など、ほかの転職本に書かれていないことが紹介されています。
DaiGo自身、面接官を経験したことや企業の採用担当者に人材採用アドバスをした経験があるそうです。
その経験をもとに面接突破方法が紹介されているので、かなり説得力があります。
面接の突破方法だけでなく、仕事の選び方や人生を良くするためのコツなども紹介されています。
面接対策にはもちろんのこと、「仕事に悩んでいる」「転職しようか悩んでいる」という方にも、おすすめしたい一冊です。
面接する人は、単に好感度だけで合否を決めています。
実際にその人が有能かどうか、とは関係なしに、「どれぐらい好感度を与える人間か」によって面接の結果は決まるのです。それは私の経験上の結論であり、心理学者や社会学者による実験の結論でもあります。
※引用:面接官は「第一印象」だけで判断する より
下剋上転職
前半は、いつでも転職できるように、日ごろの仕事で転職力を養うためのノウハウが書かれた自己啓発本のような内容。
例えば、“転職できる人の働き方”を紹介する章では、「会社に自分の人生を委ねるな」「会社に『長くいる』ことを前提にしない人生設計を」という見出しで、転職力を養うための働き方を紹介しています。
後半では自分に合った会社を見極めるための情報収集の方法や、面接に臨む上での心構えなどが紹介されています。
単純なテクニックを紹介するのではなく、
「採用条件の裏にある真の条件とは何のか?」
「応募する会社は自分が投資したいと思える会社か?」
といった内容があり、マニュアル本からでは学べないことが豊富に解説されています。
極端なことをいえば、転職においては職務経歴書や面接以前の段階で九割がた勝負はついているのです。マニュアル本に書いてある職務経歴書の書き方をマネしたところで、採用側に響く職務経歴書がかけるようにはなりません。
ですから本書は、転職の成否を左右する普段の働き方についても、徹底的に妥協なく書いていきます。
※「はじめに」より
「売れ残る時代」の転職術──あなたの価値は「相場」で決まる
2009年に書かれた少し古い本ですが、常識を覆すような斬新な内容が書かれた本です。
著者は「ドラゴン桜」を生み出した漫画家の三田 紀房とモーニング編集部です。
「仕事にやりがいを求めるな」
「自己分析ではマイナスの感情を掘り下げろ」
など斬新な内容なのですが、理屈も通っており納得できる内容ばかりです。他の転職本とは一線を画す一冊です。
転職するべきか悩んでいる人におすすめの本
転職マニュアル本ではありませんが、転職という大きな人生選択に悩んでいる人におすすめしたい本を2冊ほど紹介します。
ここで紹介する2冊は両方とも転職をすすめる本です。
人生の9割は逃げていい
「転職はただの逃げではないか?」
「逃げてもまた同じ悩みを抱えるだけなのではないか?」
「環境のせいにしているだけなのではないか?」
このような悩みで転職に踏み出せない方におすすめしたい一冊です。本書はタイトルの通り、「嫌なこと、環境からは逃げていい」「環境を変えれば上手くいく」という趣旨の本です。
「嫌なことからは逃げてもいい!」という日本人の一般的な価値観とは反するような内容なので、本書を読んでも「いやいや、嫌なことから逃げてばっかりじゃダメでしょ」と思う人はいるでしょう。
一方で「そっか。逃げてもいいんだ!」と納得できる人もいるはずです。
多くの人が、自分の理想とする道を探すことができていません。それは、ほとんどの人が逃げていないからです。 今まで受けてきた教育のせいで、「無理やり耐える」ということが習慣化されているのです。 本当に好きなことだったら、忍耐力など勝手についてきます。
※「逃げることでワクワクする生き方ができる」より
「天職」がわかる心理学 いまの仕事で心が満たされていますか?
天職とはいったいどんな仕事なのか?
天職は、本当に好きなことはいったいどうやって探せばいいのか?
この方法が解説された本です。
この本を読めば「もしかしたら自分がやりたいのはあれかもしれない」といったように、やりたいこと、天職と呼べるものを見つけられるかもしれません。
「もしもあなたが、いまの記憶を持ったまま生まれ変わったら……。 今度はどんな仕事に就く人生を、歩んでみたいと思いますか?」
※「ifの世界でやりたいこと」より