年収や福利厚生、仕事内容、会社の将来性などは企業選びをするうえでとても重要な要素です。
しかしそれ以上に「誰と働くか」も会社を選ぶうえで重要です。
その理由について解説します。
「誰と働くか」で会社を決めるべき理由とは?
評判が良く福利厚生も整備されている企業であっても、職場の雰囲気が悪い、パワハラ上司がいる、同僚とは全く気が合わないなどの職場なら、続けるのがツラくなると思いませんか?
「誰と働くか」で会社を決めるべき理由は、人間関係が悪いと、そのほかの要素がよくても仕事を続けるのがツラくなるからです。
すべての悩みは人間関係である
心理学者のアルフレッド・アドラーは、「すべての悩みは対人関係の悩みである」という名言を残しています。
また、転職を考える多くの人が、人間関係が理由であるという調査結果もあります。
※転職理由と退職理由の本音ランキングBest10
多くの悩みは対人関係が原因という事実は、あなた自身も納得できる点があるはず。
学校のような「卒業」が存在しない会社は、ツライと感じても、定年を迎えるか退職しない限り、苦痛が続くことになります。
逆に、給料がそれほど高くなくても、仕事があまり面白くなくても、人間関係が円満なら満足することもできます。
だからこそ、会社を選ぶ時は「誰と働くか?」も重要なのです。
会社の人間関係・職場の雰囲気を事前に知る方法とは?
転職をする場合、新卒の時のようにOB・OG訪問をすることはできません。インターンシップもありません。
一般的な転職において「誰と働くか」を見極めるのは難しいことのように思えます。
しかし、完璧ではないにしても事前に、会社の人間関係や職場の雰囲気を知る方法があります。
それが以下の3つです。
- 面接官の雰囲気から人間関係や雰囲気をチェックする
- 転職エージェントを活用して、企業の情報をもらう
- 企業の口コミサイトを利用する
1:面接官の雰囲気から人間関係や雰囲気をチェックする
面接官を務めるのは、現場の社員であることがほとんど。しかも社内ではエース級の社員で、入社した場合、直属の上司となる人です。
面接官のレベルは会社のレベルを表しているといえます。
また面接官の雰囲気は、企業の雰囲気をそのまま表しています。
つまり面接は、その企業の人間関係や職場の雰囲気を知る手がかかりが隠された場なのです。
面接官をこちら側から面接し、入社後、この人と一緒に仕事をしたいかどうか、見極めましょう。
2:転職エージェントを活用して、企業の情報をもらう
転職エージェントを活用すると、担当のキャリアドバイザーから応募企業の情報をもらえます。
たとえば上司の雰囲気・人柄、社風・価値観、職場の雰囲気など、ネットからは得られない貴重な情報をもらえる場合も。
なぜ、転職エージェントを使うとそのような情報を得られるのか?
その理由は、担当のアドバイザーが求人企業に足を運んでいたり、人事と密なやり取りがあるからです。
また知りたい情報があれば、担当のキャリアアドバイザーがあなたに代わって、企業に質問してくれます。「人間関係はどうか?」「上司の人柄はどうか?」など、直接聞きづらい質問も代わり聞いてくれるのです。
ほかにも雰囲気の良い企業だけを紹介してくれたり、面接のアドバイスをくれたり様々なサポートを受けられます。
転職エージェントは1社以上利用することをおすすめします。
おすすめの転職エージェント
・リクルートエージェント
・doda
※エージェントのサポートの内容については、以下のページで具体的に解説しています。
3:企業の口コミサイトを利用する
職場の雰囲気や残業・休日休暇、職場の雰囲気などについて、元社員による口コミが投稿されたサイトがあります。
たとえば、キャリコネのようなサイトです。
このようなサイトでは、企業ホームページや求人サイトでは決して閲覧できないような、元社員によるリアルな情報を閲覧可能です。
職場の雰囲気や人間関係、上司の雰囲気などを、「誰と働くか?」を見極めるうえで非常に役に立ちます。
掲示板サイトは違い、運営者が口コミをチェックしているので、ある程度の信憑性があります。
積極的に活用することをおすすめします。
人間関係が理由の退職はありか?
本ページで解説してきたように、仕事において「誰と働くか?」は非常に大切です。
また以下の調査結果では、多くの人が人間関係を理由に退職していることが証明されています。
※転職理由と退職理由の本音ランキングBest10
もし今の職場の人間関係が良くないのであれば、人間関係で悩みを抱えているなら、それは辞めるべき立派な理由となります。
理想の職場を求めて転職活動を始めるのも十分にありということです。
今の仕事がツラいなら転職サービスに登録して「転職」に備えておく
今の仕事がツライ。転職しようか悩んでいる。
このような場合は、転職サービスに登録して、転職という選択肢を持つだけでも気持ちが楽になる場合があります。
実際に転職活動をしないまでも、転職サイトを眺めたり、転職エージェントを使ってキャリアドバイザーに相談したりすることで、自分のなかに「転職」という選択肢を持つことができます。
すると「今の職場にしがみつく必要がない」「いつでも転職できる」と考えられるようになり、心理的にとても楽になる場合があるのです。
転職サイトや転職エージェントは、転職の目途が立っていないという場合でも利用可能です。
気軽に利用して、転職気分だけでも味わってみてください。