内定をもらってから入社まで、企業はどれくらい待ってくれるのか?
内定をもらったら何ヶ月後に入社できるといえばいいのか?
この疑問について解説します。
内定から入社まで、待ってくれる期間は2、3ヶ月が妥当
ワークポートが企業を対象に行った調査によると、55%の企業が、内定を出してから入社まで2、3ヶ月は待つと回答しています。
※内定から入社まで、最長でどのくらいの期間待てますか?(採用担当者のホンネ調査 ~採用の常識・非常識~)
理由としては、
- これくらいの期間であれば人で不足でも耐えられる
- 円満退社してほしい
- 現職への退職交渉、引継ぎ、有給消化等を考慮すると2ヶ月が妥当なところだと思う
とのこと。
ただし、2ヶ月~3ヶ月というのは、在職中の場合に限ります。
在職中であれば、退職手続きや引継ぎなどがあるので、2ヶ月~3ヶ月待ってくれるということです。
一方で、離職中である場合は、それほど待ってくれない場合もあります。
極力2ヶ月、難しいなら3ヶ月後に出社できると回答する
2ヶ月と3ヶ月なら、「2ヶ月後に出社できます」と回答するほうが印象が良くなります。
2ヶ月後が厳しいなら3ヶ月後でも問題ありませんが、特別な理由なく「3ヶ月後で」などと回答するのはおすすめできません。
【回答例】
「退職手続きや引継ぎを加味すると、2ヶ月後の〇月には可能かと思います」
半年以上待ってくれる場合もあるが、優秀な人材に限る
先の調査では、半年以上待てるという企業も存在します。その理由を見てみると、半年以上待てるのは優秀な人材に限るようです。
※半年の理由
- 良い人材であれば
- せっかく内定まで進んだので半年は待てます。
- 良い人材なら仕方がない
※内定から入社まで、最長でどのくらいの期間待てますか?(採用担当者のホンネ調査 ~採用の常識・非常識~)
引く手あまたの人材であれば、企業を待たせることも可能です。一方で、決して優秀とはいえない人材の場合、2ヶ月~3ヶ月がやはり妥当なのでしょう。
とくに際立ったスキルや経験がない人が、「4ヶ月待ってほしい」といえば、「内定を辞退の可能性があるのではないか?」と疑われてしまいます。
「内定を出したらいつ入社できるか?」といった質問を受けた場合は、
「退職手続きや引継ぎを加味すると、3ヶ月後の〇月には可能かと思います」
といった回答するようにしましょう。
即入社を求められる場合もある
先の調査では「1週間以内、1ヶ月以内が妥当」と回答している企業もあります。
事実、筆者が転職活動をした時、とあるベンチャー企業から「来週からぜひ!」といわれたことがあります。
その時は無職だったので、言われた通りに「来週」から出社しましたが、そういった動きが速い企業もあるのです。
即入社を求められた時、採用側が納得できる理由があれば「2ヶ月、3ヶ月待ってほしい」という交渉も可能でしょう。たとえば引っ越しの準備がある、アルバイトを辞める必要がある場合など。
しかし採用側を納得させられる理由がない場合は「他の企業の選考待ちなのか?」「働く気がないのでは?」と疑いを抱かれる可能性があります。
もちろん在職中であれば、さすがに即入社を求められる心配はありません。在職中なのに即入社を求める企業は社員の事情を全く考慮しないブラック気質のある企業です。入社を再検討した方がいいです。
転職エージェントを利用している場合は、担当に相談する
転職エージェントを利用している場合は、担当のキャリアドバイザーがあなたの希望が叶うよう、入社日を交渉してくれるはずです。
「忙しい」「引き継ぎに時間がかかる」など要望は率直に伝えるようにしましょう。
また、これから転職活動をする方は、転職エージェントを使うことをおすすめします。
先に解説したように、転職エージェントを利用していると、担当のキャリアドバイザーが入社日の調整をしてくれます。他にも退職のアドバイスをしてくれる場合もあり、転職活動がとても楽になります。
とくに「doda」や「マイナビエージェント」などの転職エージェントはサポートが充実しているので、おすすめです。
以下のページでは転職エージェントの特徴を解説しているので、気になる方は参考にしていただければと思います。
退職できなければ意味がない
何よりも大切なことは、退職することです。
転職先が決まっていても、退職できなければ意味がありません。
また退職手続きに手間取って約束した日までに退職できない場合、入社する前から会社との間に溝ができてしまいます。内定を取り消される可能性もゼロではないでしょう。
スムーズに退職するために方法について、
退職意思の伝え方や引き継ぎの仕方については、以下にページで解説してます。