転職エージェントについて、
- サービス内容
- メリット、デメリット
- 選び方
- 利用する場合の注意点
などエージェントに関するすべてを解説します。
エージェントのサービス内容
転職エージェントがしてくれることは主に以下の5つ。
- キャリアカウンセリング(適職診断、転職相談など)
- 選考対策(応募書類の添削、面接対策など)
- 採用担当の連絡役(応募企業との連絡、日程調整などを引き受けてくれる)
- 求人紹介(非公開求人含む)
- アフターサポート(年収交渉、退職手続きのアドバイスなど)
これらのサービスを無料で受けられます。
エージェントのメリット
主なメリットは以下の7つです。
- 非公開求人を紹介してもらえる
- 転職や仕事についてプロに相談できる
- 求人を選別して紹介してくれる
- 応募書類の添削、面接対策など各種選考のアドバイスがもらえる
- 面接日程、入社日を調整してくれる
- 条件の交渉を引き受けてくれる
- キャリアアドバイザーと話すことで頭の整理ができる
非公開求人を紹介してもらえる
リクナビNEXTのような転職サイトを使った場合、応募できるのはサイトに公開されている求人のみです。
一方、転職エージェントでは、ほかの転職サイトやネットには公開されていない、非公開の求人を紹介してもらえます。
ちなみになぜ非公開求人というものがあるのでしょうか。たとえば、以下のような理由があります。
- 採用計画を他社に知られたくない
- 一般公開すると応募が殺到する可能性がある
- 転職エージェントのフィルターを一度通したうえで人材を選別したい
このような事情を抱えた転職エージェントを利用し、求人を非公開にしたうえで採用活動を行うのです。
転職や仕事についてプロに相談ができる
- 「どんなキャリアを積めばいいかわからない」
- 「どんな仕事が向いているのかわからない」
- 「転職活動の進め方がわからない」
これら仕事や転職活動について、プロのカウンセラーに相談可能です。カウンセラーは業界や職種、転職活動についての知識が豊富なその道のプロです。
今後伸びる業界や役立つスキルなど、ネットでは得られないような情報を教えてもらえます。
ちなみに転職するかどうかわからない場合でもエージェントは利用できます。このカウンセリングを受けるためにだけに利用していいのです。
「今、転職するべきかどうか悩んでいる」という相談も可能です。相談した結果、「やはり現職に残る」という決断をして、転職エージェントの利用を止めることもできます。
あなたに合った求人を紹介してくれる
転職サイトでは、自力で合っている企業を探さす必要があります。
一方、転職エージェントでは希望の条件を伝えたら、キャリアアドバイザーが求人を探してくれ、あなたに紹介してくれます。これまでの経歴や持っているスキル、あなたの希望を加味したうえで、求人を選別して紹介してくれるのです。
またエージェントのなかには、優良企業だと判断した企業だけを紹介してくれるものがあります。
たとえば第二新卒AGENTneoでは、スタッフが職場に、実際に足を運び、精査した優良求人だけを紹介してもらえます。
ほかにも社会保険が完備されていない企業を除外、離職率が高い企業を除外などで、求人を厳選している転職エージェントも存在します。
※優良企業だけを紹介してもらえる転職エージェント
各種選考対策を受けられる
転職エージェントを使うと、プロのキャリアアドバイザーが履歴書・職務経歴書を添削してくれます。
「こんな経歴を書いた方がいい」「この経歴は書かない方がいい」といったこと教えてくれるので、失敗することもありません。
また面接対策を受けられるのではエージェントの大きなメリットです。
自己PR、退職理由の伝え方をアドバイスしてくれるのはもちろんのこと、聞かれる質問を教えてくれる場合もあります。
さらに模擬面接を実施してくれる転職エージェントもあります。面接に不安がある、転職活動をしているけどなかなか面接が通過しない、という方は転職エージェントを使うべき。
面接日程、入社日を調整してくれる
エージェントを利用しない場合、企業との面接日の調整、入社日の調整は、自力で行う必要がりますが、転職エージェントを利用していると、企業とのやり取りはすべてエージェントが代行してくれます。
事前にスケジュールをエージェントに伝えておけば、それに合わせて面接日を調整してくれます。仕事が忙しい人は、転職エージェントに日程調整を丸投げすることも可能です。
条件の交渉を引き受けてくれる
すべての希望が通るわけではありませんが、「前職よりも高い年収で転職したい」という希望を伝えればそのようにエージェントが交渉してくれます。
その他、残業時間や会社の雰囲気、休日出勤の様子など、企業に直接聞きづらいことも、エージェントが代わりに聞いてくれます。
キャリアアドバイザーと話すことで頭の整理ができる
キャリアアドバイザーとの面談で、自分の仕事観やキャリアについて話す機会があります。
自身の考えをキャリアアドバイザーとの面談でアウトプットをすることにより、これまで整理できていなかったことが整理されたり、新しい発見があったりするのです。
また、アドバイザーが曖昧なことを具体的に表現してくれたり、別の見方を提示してくれたりして、新しい可能性に気づける場合も。
意外と知られていないことですが「話すことで頭の整理ができる」というのは転職エージェントを利用する上で、かなり大きなメリットです。やりたいことがわからない、向いている仕事がわからないという方には、かなり大きなメリットになるはず。
エージェントのデメリット
エージェントのデメリットは以下のとおりです。
- キャリアアドバイザーとのやりとりが手間になる
- 興味がない求人を紹介される場合がある
- 内定を取ったら入社をせかされる場合がある
- キャリアアドバイザーと相性が合わない場合がある
キャリアアドバイザーとのやりとりが手間になる
転職エージェントを利用すると、担当のキャリアアドバイザーと面談したり、メール・電話でやり取りしたりする必要があります。
一方で「リクナビNEXT」のような転職サイトを使う場合は、そういった手間はありません。
転職エージェントは求人探しの手間が省けたり、選考に通過しやすかったり、全体でみれば効率的になる場合もあります。しかしアドバイザーとの連絡の手間が増えるのは避けられません。
自分のペースで、自由気ままに転職活動を進めたいのであれば、転職エージェントはおすすめできません。転職サイトだけでを利用する、もしくは利用する転職エージェントを1社にとどめておくなどをおすすめします。
興味がない求人を紹介される場合がある
転職エージェントは基本的に、あなたの希望に合致した求人を紹介してくれますが、場合によっては興味のない求人ばかり紹介されることもあります。
その場合は、利用する転職エージェントを変えるか、興味がある求人が掲載されるまで待つ必要があります。
興味がない求人を紹介される理由の1つは、キャリアアドバイザーが希望を正確に把握できていないからの場合があります。
もし興味のない求人ばかり紹介される場合は、「もっとこんな求人を紹介してほしい!」と率直にキャリアアドバイザーに伝えましょう。具体的な求人を例にとって希望を伝えるのも有効な方法です。キャリアアドバイザーとの認識のズレを解消できます。
一方でそもそもあなたの希望に合致した求人がない場合もあります。「紹介できる求人はほかにない」といわれた場合は、ほかの転職エージェントも利用してみましょう。
内定を取ったら入社をせかされる場合がある
「A社から内定をもらったが、平行して選考が進んでいるB社の結果もまちたい」という場合、「A社に入社を決めてしまいましょう」といったようにキャリアアドバイザーに入社をせかされる場合があるのです。
また辞退か内定承諾かで悩んでいるときも、「はやく入社を決めましょう」などとせかされることも。
すべてのキャリアアドバイザーが、あなたのためを思ってくれているわけではありません。なかには自分の都合を優先し、都合を押し付けてくるキャリアアドバイザーも存在します。
どんなキャリアアドバイザーが担当になったとしても、キャリアアドバイザーに流されるまま転職するのではなく、あなた自身の転職の目的、信念に従うようにしましょう。
キャリアアドバイザーと相性が合わない場合がある
相性の合わないエージェントや、仕事ができないエージェントが担当になってしまうと、興味のない求人ばかり紹介されたり、的外れなアドバイスしかもらえなかったりして、転職活動に支障がでる場合も。
あなたの仕事を決める大切な転職活動です。もし合わないキャリアアドバイザーが担当になってしまった場合は、キャリアアドバイザーの変更してもらうか、他社の転職エージェントを利用するようにしましょう。
エージェントを利用する際の注意点・コツ
エージェントを利用する際の注意点は以下のとおりです。
- 転職活動の状況を正直に伝える
- 要望・願望はしっかり伝える
- 転職エージェントが持っている情報を積極的に取りにいく
- 連絡や報告は早めにする
- アドバイザーの態度が悪い・合わない場合は変更する
転職活動の状況を正直に伝える
- 今の仕事がどれくらい忙しいのか
- 転職活動にどれくらい時間を割ける状況なのか
- 他の転職エージェントを利用しているのか
- 別ルートで企業に応募しているのか
転職エージェントを利用するなら、転職活動の状況は隠さず伝えるようにしましょう。
他の転職エージェントを併用している場合、後ろめたさがあるかもしれませんが、隠さずに伝えることで、全体を考慮したスケジュールの調整と、最適なアドバスができるようになります。
転職活動をスムーズに進められるようになるので、転職活動の状況は隠さず伝えるようにしましょう。
要望・願望はしっかり伝える
- 「○○な求人を紹介してほしい」
- 「○○についての情報が欲しい」
- 「履歴書の書き方がわからない」
など、要望や願望がある場合はしっかり伝えましょう。また「向いている仕事がわからない」といった疑問がある場合も、しっかり相談するべきです。
キャリアアドバイザーは、キャリアカウンセリングのプロではありますが、あなたの希望や疑問を完璧に把握しているわけではありません。
キャリアアドバイザーとあなたとの間で、認識のズレが生じてしまうと、興味のない求人ばかり紹介されたり、的外れなアドバイスばかりもらい、時間が無駄になります。
願望・要望がある場合は、ハッキリ伝える。疑問がある場合は相談する。これらを心掛けるようにしましょう。
興味がない求人を紹介されたらはっきり断る
キャリアアドバイザーが自分の都合を優先し、利用者の希望を無視した求人を紹介してくることがあります。
しかしまったく興味がないのに、「キャリアアドバイザーがおすすめしてくれたから」という理由で応募することはNGです。
「キャリアアドバイザーがおすすめしてくれるのだから間違いないだろう」という理由で応募してしまう人がいますが、そんな理由で応募しても転職は失敗するだけです。
そもそも説得力のある志望動機を語れないので内定はもらえません。万一内定をもらえたといしても、仕事に興味を持てないので仕事がつらくなるだけです。
どんな求人をおすすめされても興味を持てないなら応募する必要はありません。
自分のペースで進める
第一志望は選考結果待ち、第三志望の企業からは内定をもらっている、あるいは内定が出ている企業もあるが、もう少しいろいろな企業を見てみたいという状況のとき、内定が出ている企業に入社を急かされる場合があります。
アドバイザーにどれだけ急かされても、その企業・仕事に興味がないのであれば、無理やり入社する必要はありません。自分のペースで転職活動を進めるようにしましょう。
妥協して転職先を決めても、仕事がつまらなくなる、もしくはつらくなってまた辞めたくなるだけです。自分が本当に満足できる企業に転職しなければ、会社を辞めた意味がありません。
転職エージェントが持っている情報を積極的に取りにいく
転職エージェントではネットでは得られないような貴重な情報をもらえることがあります。
たとえば、過去にその企業に転職した人の現在の様子や面接で聞かれる質問など、転職本にもネットにもない、有益な情報があるのです。
しかし黙っていても教えてくれるわけではありません。積極的に質問してキャリアアドバイザーから情報を取りに行く必要があります。
わからないこと、知りたいことは積極的に質問して、有益な情報を引き出すようにしましょう。
連絡や報告は早めに、こまめに
キャリアアドバイザーから連絡や報告、提出物を求められたときは、早めに、忘れずに対応するようにしましょう。
キャリアアドバイザーは基本的に、レスポンス(返信・報告)が早い人から順に対応していきます。
連絡や報告を早めに行うと、優先的にいい求人を紹介してもらえたり、サポートにより多くの時間を割いてもらえたり、いくつかのメリットがあります。
転職エージェントをうまく活用するのであれば、キャリアアドバイザーへの報告や連絡は早めに、忘れずに心掛けましょう。
アドバイザーが合わない場合は変更する
すべてのアドバイザーが優しくて親身ということはありません。
- 自分の都合ばかり優先する
- 態度が悪い、偉そう
- 相性が合わない
といったアドバイザーが担当になることもあります。
そんなときはためらわずに担当のアドバイザーを変えるか、別の転職エージェントを利用するようにしましょう。
担当のアドバイザーを変えるときは、アドバイザーに直接「変更してくれ」と伝えるのではなく、問い合わせ窓口に連絡すれば問題ありません。
また転職エージェントを変更するときは「別のルートで転職先が決まった」と理由をつけて辞めてしまえば問題ないでしょう。
転職エージェントは未経験でも利用できるのか?
基本的に転職エージェントは、転職を考えている人であれば誰でも利用できます。
「すぐに転職したい」という方だけではなく、以下のような方でも転職エージェントは利用可能です。
- 良い求人があったら転職したい
- 転職しようか悩んでいる
- どれくらいの条件で転職できるか知りたい
- スキルや経験が乏しい
- 正社員経験がない
ただし転職エージェント側に紹介できる求人がない場合は、利用を断られる場合もあります。
転職エージェントによっては、業界や年代を絞っている場合があります。
たとえば「第二新卒AGENTneo」は20代に限定した転職エージェントです。JAICは第二新卒や既卒に特化したエージェントです。ゆえに30代が登録しても求人がありません。
「JACリクルートメント」はハイクラス人材を対象にした転職エージェントなので、スキルや経験が乏しい方が登録しても、「紹介できる求人がない」と利用を断られてしまいます。
「リクルートエージェント」や「doda」のような幅広い業界、年代を対象としている総合転職エージェントであれば、ほとんどの方が利用できます。まずはこのような大手のエージェントから登録するのがおすすめです。
もちろん年齢やスキル・経験の有無、希望勤務地によって紹介してもらえる求人の数に違いはあります。それでも大手の転職エージェントであればどんな方が利用しても、ある程度希望に合致した求人が見つかるはずです。
転職エージェントは本当に無料なのか? なぜ無料なのか?
転職エージェントのWEBサイトには、「登録無料」「完全無料」といった記載がありますが、「色々なサービスを受けられるのに本当に無料なのか?」という疑問を持った方もいると思います。
結論からいえば転職エージェントは本当に、完全に無料です。
どれだけたくさん求人を紹介してもらっても、どれだけ転職活動が長くなっても、途中で利用を中断したとしても無料です。
転職希望者が料金を取られることはありません。
転職エージェントはなぜ無料なのか?
様々なサポートを受けられるのに転職エージェントはなぜ無料なのか?
理由は、転職エージェントは企業から手数料もらっているからです。
あなたがもし転職エージェントを使ってA社に入社した場合、A社は転職エージェントに手数料を支払います。
その額は採用された時の年収の30%程度といわれています。年収500万で採用された場合、150万程度が採用企業から転職エージェントに支払われる、といったイメージです。
転職エージェントにお金を払っているのは、人材を採用する企業。だから転職活動をする転職希望者は無料で、転職エージェントのサービスをすべて利用できるのです。
転職エージェントは、厳密には「有料職業紹介事業」といいます。この有料職業紹介事業者は、原則的に求職者から手数料を徴収してはいけないことになっています。(一部例外あり)
※参考:職安法 第三二条の三
ですから一般的な転職エージェントは、無料だと考えて問題ないのです。
もし転職エージェントを利用して、身に覚えのない料金を請求された場合は、詐欺である可能性が高いので一度、警察に相談しましょう。
紹介された求人は応募を断ってもいいのか?
紹介された求人は断っても大丈夫です。
転職エージェントのキャリアアドバイザーはあなたの希望や適性を加味したうえで、求人を紹介してくれます。しかし紹介された求人のなかに興味を持てる求人がない場合は、応募を断っても問題ありません。無理に応募する必要はないのです。
興味がない求人ばかり紹介されるという場合は、キャリアアドバイザーがあなたの希望を正確に把握できていない可能性があります。そのため今一度、希望の条件(職種や業界、企業規模、社風、年収など)をしっかり伝えるようにしましょう。
希望をしっかり伝えても、興味がない求人ばかり紹介される場合は、その転職エージェントにあなたに合った求人が存在しない可能性も。
その場合は、あきらめて他の転職エージェントを利用するようにしましょう。
転職エージェントは途中退会できるのか?
転職エージェントは途中退会できます。
「他社の転職エージェントを使いたい」「やはり求人サイトで転職活動をしたい」といった理由でも退会可能です。料金を請求されることはありません。
退会する時は、担当のキャリアアドバイザーに「○○が理由で退会したい」「利用を止めたい」と伝えればいいでしょう。
退会の理由は「現職に残ることにした」でも「他社の転職エージェントを利用することにした」など何でも問題ありません。
転職する気がなくても登録していいのか?
「転職するかどうかわからない」
「どんな求人があるかだけ知りたい」
このような場合でも転職エージェントに登録して大丈夫です。
つまり、転職する気がなくても転職エージェントに登録していいのです。
また登録した理由について聞かれたときも正直に答えて問題ありません。「転職するかわからないが、どんな求人があるか見てみたい」といったように正直に説明して、求人を見せてもらいましょう。
むしろ転職する気がなくても登録しておくべきです。
その理由は以下の2つ。
- 自分の市場価値がわかる
- 転職という選択肢をもつことで心に余裕が生まれる
転職エージェントや転職サイトに登録しておくことで転職という選択肢をもてるようになり、心に余裕が生まれます。今の仕事がつらい、上司と合わない、人間関係にうんざりしている、といった状況の方にはとくにおすすめです。
転職サイトや転職エージェントに登録して求人を眺めたり、スカウトやオファーをもらったり、エージェントと話すことで「いつでも転職できる」と考えられるようになります。
すると心に余裕が生まれ、今の職場に執着する気持ちが薄れます。仕事のつらさ、人間関係のつらさが緩和されるのです。
今の仕事がつらいという方は、転職した場合の年収や自分を求める企業がわかる転職サイト、ミイダスを利用してみてください。「いつでも自分は転職できる」と実感できるようになるはずです。
転職エージェントは掛け持ちしてもいいのか?
転職エージェントは掛け持ちして問題ありません。
3社でも4社でも5社でも、利用できるなら何社でも掛け持ちしていいのです。むしろ転職エージェントは積極的に掛け持ちするべきです。
転職エージェントを1社に絞った場合、その転職エージェントでいい求人が見つからなかった時、新しい求人が入るのを待つか、求人に妥協するしか選択肢がなくなります。
またキャリアアドバイザーと相性が合わない場合でも、掛け持ちしておけば他社のキャリアアドバイザーと相談することができます。
掛け持ちすると連絡の手間が増えてしまいますが、それ以上のメリットがあるので、積極的に掛け持ちするべきです。
転職エージェントの面談内容と面談時の準備
面談では主に以下のことを話します。
- 経歴・保有スキルについて
- 退職理由・転職理由について
- 今後どんな仕事に就きたいのか(転職の希望条件)について
- 今後、どんなスキル・経験をみにつけたいのかについて
- 転職・仕事に関する疑問や悩み
上記の内容を話した上で、転職活動の進め方についてはアドバイスをもらいます。
面談時の服装や持ち物について
服装 | 基本的に自由ではあるが、ビジネスカジュアル、オフィスカジュアルなどが望ましい |
持ち物 | 履歴書・職務経歴があると望ましい。その他、筆記用具、メモ帳など |
準備しておくこと | 転職・退職理由、希望条件、キャリアプランなどを整理しておく |
最近ではリモートでの面談が一般的になっています。その場合は服装はフォーマルが無難でしょう。くれぐれも変なものが映らないように注意してください。
またリモートの場合は、履歴書などの書類はメールで送付になることが多いです。
面談当日に求人を紹介してもらえる場合も
面談後、あなたに合った求人があればその場で紹介してもらえます。
「こんな企業もあるのですが、興味はありますか?」といったように、希望とは若干異なる求人を紹介してもらえることも。
応募する気がないのであれば、紹介されても無理に応募する必要はありません。応募したい求人がある場合は、その場で応募手続きを進めてもらいます。
「転職するべきではない」とアドバイスされる場合も
面談の結果、キャリアアドバイザーが「転職の必要なし」と判断した場合、「無理に転職する必要はない」とアドバイスされることもあります。
それ受けて転職活動を止めるか、転職活動を進めるかはあなた次第です。
どうしても転職したのであれば、その旨を担当のアドバイザーに伝えましょう。サポートをしてくれる場合もありますし、「うちでは紹介できる求人がない」と利用を断られる場合もあります。
利用を断られたときは、他社の転職エージェントを利用しましょう。
ちなみに「転職の必要なし」と率直な意見をくれるのは優良なエージェントなので、意見は大切にするべきです。
担当のキャリアアドバイザーの変更の仕方
キャリアアドバイザー(キャリアコンサルタント)との相性は非常に大切です。
しかし態度が悪い、頼りにならない、合わないなどのキャリアアドバイザーが担当になってしまうこともあります。
その場合はキャリアアドバイザーを変更しましょう。
基本的に担当キャリアアドバイザーの変更はどの転職エージェントでも可能です。
担当に直接いいづらい場合は、総合受付のメールアドレス、問い合わせ窓口に、担当変更の依頼を送るようにしましょう。
担当を変更の依頼メールの例
エージェントの選び方のポイント
エージェントを選ぶ際の注意点、コツのようなもの紹介します。
ポイントは以下の通り。
- 実際に利用して良し悪しを判断する
- エージェントの得意分野を確認しておく
- 求人数だけで選ばない
実際に利用して良し悪しを判断する
もっとも大切なポイントが、実際に面談して、良し悪しを判断したほうがいいということ。
たとえば住む部屋を探すとき、いくつかの部屋を内覧してからいい部屋を決めるはずです。転職エージェントも同じように、いくつかの転職エージェントを実際に利用して、自分に合ったものを選ぶのが大切です。
ネットには転職エージェントの口コミや評判、おすすめランキングがたくさんありますが、エージェントの口コミや評判、エージェントランキングなどはほぼ参考になりません。
なぜなら、担当になるキャリアアドバイザーによって、サポートの質や紹介してもらえる求人に違いがあるからです。
いくらネットで評判のいい転職エージェントを利用しても、頭が悪くて仕事ができないキャリアアドバイザーが担当になってしまう可能性だってあるわけです。
キャリアアドバイザーの違いや紹介してもらえる求人については、ネットの情報からでは一切判断できません。転職エージェントの良し悪しは、実際に利用し、面談をしたうえで判断するようにしましょう。
エージェントの得意分野を確認しておく
転職エージェントによって、得意分野が違います。
ITに強いエージェント、未経験に強いエージェントなどがあるので、転職エージェントを選ぶ時は、この得意分野を把握しておくことが大切。
自分の転職活動の方向性に合致したエージェントを使えば、エージェントの利点を最大限に活用できるからです。
「リクルートエージェント」のような総合エージェントも有用ですが、できれば得意分野があるエージェントがおすすめです。
第二新卒AGENTneo | 第二新卒の転職サポートに特化 |
マスメディアン | マスコミ・広告業界に求人に特化 |
レバテックキャリア | ITエンジニアに特化 |
マイナビクリエイター | クリエイター・クリエイティブ職の求人・転職サポートに特化 |
JACリクルートメント | 日系グローバル企業、ハイポジションの求人・転職サポートに強い |
マイナビジョブ20's | 20代の転職に強い |
シリコンスタジオエージェント | ゲーム業界の求人・転職サポートに特化 |
求人数だけで選ばない
転職エージェントのWEBサイトを見ると「求人数9万件以上!」といった文言を見かけます。
一見、求人数が多い転職エージェントを利用すればいいかのように思ってしまいますが実際、求人数はさほど関係ありません。
転職エージェントを利用した場合、応募できるのはエージェントに紹介してもらった求人だけです。全体の求人数が1万件であろうと1000万件であろうと、10件しか紹介してもらえなければ、そのなかから選ぶしかないのです。
全体の求人数が多くても、自分が希望する業界・職種、年齢、保有経験、保有スキルにマッチした求人が多いとは限りません。たとえ求人を100件紹介してもらったとしても、良い求人が1つもない場合もあるのです。
逆に3社しか紹介してもらえなかったとしても、その3社がドンピシャで希望に合致する企業であれば、その3社で十分です。
もちろん全体の求人が多ければ、その分の希望の求人に出会える確率も高くなるでしょう。しかし、必ず良い求人があるとは限りません。
求人が少なくても条件が良い求人をたくさん揃えている場合もあるので、色々な条件で転職エージェントは選ぶべきです。
さいごに:転職エージェントは気軽に利用してもいい
転職エージェントは無料で転職サポートを受けられたり、非公開求人を紹介してもらえたり、とても便利なサービスです。
しかし「利用のハードルが高いイメージがある」「知名度が低い」などの理由で、まだまだ利用していない人が多いのが現状。
転職エージェントを使わず自力で転職活動を進めたせいで、企業選びで失敗したり、転職活動が長期化してしまったりするケースも。
本ページでも紹介した通り、転職エージェントは基本的に誰でも利用できます。どれだけ利用しても無料です。
ですからまずは、気軽な気持ちで転職エージェントを利用してみることをおすすめします。