【既卒向け】全24例|答えづらい質問・圧迫質問の対処法と回答例まとめ

面接 (1)


面接では、志望動機や自己PRといった定番の質問だけではなく、回答に困るような難しい質問をされることもあります。

例えば、「日本の電柱の数は何本だと思いますが?」「渋谷ハチ公前にお店を出せるとした、何の店にしますか?」など、パッと答えられないような質問だったり様々です。

このページではそういった答えづらい質問の例と、回答のポイント、回答例を紹介します。

面接で聞かれる可能性があるすべての質問を網羅することはできませんが、できる限り紹介したいと思います。

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目次

自分に関する答えづらい質問

自分を色に例えると何ですか?

どんな色を答えても問題ありません。重要なのは「なぜ、その色を選んだのか?」ということです。この点をしっかりと述べるようにしましょう。

【回答例】
色に例えると青です。青は、冷静や静寂、調和をイメージする色です。そして私は、冷静に周りの状況をとらえることができるので、青を選びました。

 

例えば、学生時代所属していたサークルでは、仲間に入りづらい人を見かけると私から声をかけ、輪の中に入れようと配慮していました。

自分をモノに例えると何ですか?

例として選んだモノと、そのモノを選んだ理由を述べましょう。ポイントは、「なぜ、そのモノを選んだのか?」をつじつまが合うようにしっかりと述べることです。

【回答例】
私はテレビです。仕入れた情報を誰かに伝えることで、学びを得ているからです。

 

知識として仕入れ、情報発信をするためには、内容を理解することが重要です。そのためには、何をどう伝えればいいかを考え、失敗を恐れないで、色々な人に学びを伝えます。

伝えた後に感想や意見を聞くことで、さらに学びを深めることもできます。

情報を仕入れ発信する私はテレビだといえます。

あなたを一言で表現してください

簡潔に結論から答えるのがポイントです。だらだらと話してしまうと「質問の意図が理解できていない」「コミュニケーション力がない」と判断されてしまいます。

【回答例】
私を一言で言うと、「行動から学ぶことを大切にしている」です。その理由は、頭で考えているだけでは、リアルな答えを出せないと思うからです。

あなたのモットーは何ですか?

モットーとは、具体的には、自分の目標や行動指針、軸になるものです。目標は答える場合は、「遅刻をしない」「はきはきしゃべる」といった、当たり前、だと受け取られる可能性があるものは避けましょう。

【回答例】
私は常に複数の視点で物事を考えることをモットーにしています。

 

例えば学生時代、部活で先輩に理不尽だと思えるような指示を出されることがありました。

その際、短期的に考えると非合理に思えるかもしれないけど、長期的に考えると合理的なことなのかもしれない、先輩の立場だと理不尽ではなく、当然のことなのかもしれない、といったように、様々な視点で考えるようにしていました。

そのおかげで、どんな指示に対しても腐ることなく、やりがいを持って取り組むことができました。

友人は何人いますか?

友人の人数はどうでもよく、面接官が知りたいのは、「その友人と、どのようにして友人関係を築いたのか?」についてです。

また、自分が思う友人の定義について、簡単に話すのもポイントです。例えば、「困った時に助けてくれる友人と言える存在は○○人います」といったように。

「友達と呼べる人はいません」といった回答や、単に友人の多さを自慢するだけで終わらないように注意しましょう。

【回答例】
何でも話せる友人は5名程です。その友人とは、けんかしたり、お互いの意見を遠慮なくぶつけあったりしている中で、関係が深まりました。今では、落ち込んだり、壁にぶつかった時にお互いに励まし合ったりしています。

昔はどんな子供でしたか?

成長の過程を確認するための質問です。面接官はこの質問によって、応募者のポテンシャルや伸びしろを判断します。

「昔はこうだったけど、今ではこうなった」といったように成長プロセスが伝えるように話すのがポイントです。

【回答例】
小さい頃は勉強が大嫌いで、友人と遊んだり、ゲームばかりしていましたが、高校に入学すると同時に勉強の面白さが理解できました。

 

勉強をすることで、自分が今まで知らなかった世界のことを知ることができ、視野を広げることの面白さに気付いたからです。

今までの人生に点数を付けるとしたら何点になりますか?

付ける点数は何点でもよく、なぜその点数を付けたのか、その根拠と、「今までの人生に誇りを持っているか?」について話すのがポイントです。

また、できれば自己アピールになることを述べたいので、これまでの人生で学んだことや、これからの今後の目標なども含めて述べると良いでしょう。

【回答例】
30点です。これまでの人生は、嫌なことや面倒なこと、やらなければいけないことから逃げ続けてきました。

 

そんな自分を変えたいと思いながらも、いざ何かに挑戦しようとすると、いつもやらない理由ばかり考えてしまし、現状維持を選択し続けてきました。

しかし、挑戦するのが怖くても、面倒でも、まずは一歩を踏み出さないと自分を変えることはできないと思い、現在、就職活動に取り組んでいます。

企業に関する答えづらい質問

あなたを採用するメリットを教えてください

企業が欲しいのは利益を出してくれる人です。その視点でアピールすることが大切です。

既卒の場合は、秀でたスキルや仕事経験が無いので、やる気やポテンシャルなどをアピールしましょう。

【回答例】
私は、営業で一番になるという目標を持って仕事に挑むので、このモチベーションは御社にとって必ずメリットになります。

 

「もうだめだ」ではなく「今からどうすればいいのか?」ということを常に考えています。

高い目標を持つことで、達成しなかった時の悔しさを、モチベーションに変えて行動できます。将来はトップ営業マンになるつもりです。

当社の優先順を教えてください

「優先順位は1位です」と答えるのが大前提です。「第一志望郡です」といった曖昧な回答はNGです。

そして、応募企業の魅力が自分の意思決定に大きく響いているということをアピールしましょう。

【回答例】
御社の優先順位は1位です。御社の「インターネットコミュニティでより良い環境を作り、孤独の人を救う」という方針は、他社にはない大きな魅力です。

 

また、実際は私の御社のサービスによって救われたことがあります。過去の私と同じ境遇にある人を救えること。これができるのは、御社以外にありません。

当社に落ちたらどうしますか?

応募の本気度を確認するための質問です。面接官が知りたいのは入社意欲の強さです。

圧迫するような質問の仕方をすることで、応募者を動揺、本当に自社に入社する気があるのかどうかを確かめるのです。

この質問をされたからといって、不採用と決まったわけではないので、動揺せず毅然とした態度で回答しましょう。

アピールすべきことは、ただ1つ。「絶対に入社したい!」という気持ちです。

【回答例】
御社は第一志望であり、御社の一員として、○○のサービスを成長させていきたい、という強い想いがあります。
今は何が何でも、御社に入社したい、という思いでこの面接にも臨んでいます。

正直、もし不採用になったら非常に残念だとしか言いようがありません。また申し訳ございませんが、今は、この次のことまで頭が回りません。

当社のCMについてどう思いますか?

CMについて質問される可能性は低いと思いますが、CMを放送しているような大きな企業に応募する場合は、しっかりとCMをチェックしておきましょう。

ポイントは、そのCMは何を訴えたいのか、という切り口で回答することです。

また、そのCMを「どう思っているのか?」「なぜそう思ったのか?」といったこともアピールすると評価されます。

【回答例】
今まではターゲットを絞ったCMが多かったように思いますが、御社の新商品のCMは、すべての女性に向けて発信したCMで、斬新さを感じました。

 

これまで、ターゲットを絞ることがマーケティングの鉄則だと思っていただけに、私にとってはとてもインパクトのあるCMです。

当社のホームページについてどう思いますか?

ホームページ全体に話しをすると、話の印象が薄くなってしまうので、特定のページにのみ言及するようにしましょう。

【回答例】
誰かに紹介したくなるような内容で、見ていてとてもわくわくします。

 

例えば、○○の商品サイトですが、パロディやツッコミどころを、要所に取り入れており、なおかつ商品の魅力もしっかりと伝わってくる、という内容になっており、魅力的でした。

当社が潰れそうになったらどうしますか?

回答に困る質問ですが、ポイントは「会社に依存しません」というところアピールすることです。

逆に「そうなってみないと分かりません」といった曖昧な回答はNGです。

本音では、「直ぐに辞めます」と言いたいところですが、そういった回答も避けましょう。

【回答例】
この社員は絶対に残しておきたい、と思われるぐらい、もしくは他の企業からヘッドハンティングが来るぐらい圧倒的な能力とスキルを身につけたいと思います。

 

仕事に関する答えづらい質問

計画と行動、どちらを優先しますか?

計画と行動、どちらが正しいということはありません。単純に、どういう特性を持った人なのかを知るための質問です。

気を付けたいのは、「計画だけで全行動を起こさない人」「何も考えないでただ行動する人」という印象を与えないような回答することです。

どちらを優先させるとしても、両立をある程度兼ね備えている、ということを伝えるようにしましょう。

【回答例】
計画が20%、行動が80%ぐらいです。まずは考え込まずに行動しながら考えるようにしています。

 

先に行動するので「もう少しこうすればよかった」と思うこともありますが、先に動くからこそ分かる部分もたくさんあります。

意図しないところに壁が存在する時もありますが、その都度どうすればいいのかを考えるので、状況対応力はあると思います。

入社してから会社が合わないと感じたらどうしますか?

応募者のストレス耐性を判断するための質問です。ネガティブな回答をすると「直ぐに辞めるかもしれない」と判断され、採用見送りになります。

【回答例】
合わなかったとしても「どうすれば合わせることができるのか?」を考えて行動します。自分の考え方が常に正しい訳ではないので、違いを感じた時は、何が合わなかったのか、きちんと向かい合いたいと思います。

 

成果を出して会社に貢献できるようになるまでには数年かかると思いますが、そうなった際には、きちんと自己主張もしつつ、自らも改善するようにしていきたいと思います。

その他の答えづらい質問や圧迫質問

今日、ここに来るまでに気になったことは何ですか?

このような、準備のしようがない質問をすることで、面接官は状況対応力を判断しようとしています。

どんなことが印象に残ったのかを答えるのはもちろんですが、その理由も述べるようにしましょう。当然ですが「特にありません」はNGです。

【回答例】
同じ企業でも、部署によって社員の雰囲気や顔つきが違うことに気づきました。

 

本日、ここへくる途中、間違えて営業課のオフィスがある階を訪問してしまったのですが、そこで見かけた社員のほとんどは、力強さや「成果を上げてやるぞ」という雰囲気を持っていました。

一方、人事部や総務部があるこちらの階でお会いした社員の方は、物腰が柔らかく、サポートが得意そうな雰囲気を感じました。

最近の経済で興味を持ったことは何ですか?

普段から経済的な視点を持って物事を見ているか、を判断するための質問です。

聞かれる可能性は低いですが、普段から経済的なニュースなどをチェックする癖を付けておきましょう。

また、経済だからといって無理に、通貨や株がどうのこうの、という話をしなければいけないわけではありません。例えば、SMAPのコンサートの経済効果について話してもいいでしょう。

【回答例】
サッカーで○○チームが優勝しましたが、競っていたチームとの経済効果の差に興味を持ちました。

 

優勝したチームより、準優勝したチームの方が、経済効果が5億円ほど高いということに驚きました。

ファンの多さや地域的要因かと思っていましたが、実際はマーケティング手法が大きく関係しているらしく、今後、さらに詳しく調べてみたいと思っています。

あなたは当社に向いていないと思うのですが

圧迫面接で聞かれるような質問です。カチンとくるかもしれませんが、ムキにならずしっかりと自己PRすることが大切です。

【回答例】
私は御社に向いていると思っています。なぜなら私が1年アルバイトを通して取り組んだ姿勢や成長したことが御社で生かせると思うからです。

 

もうひとつは、御社での仕事が大変でもやりがいを感じながら仕事をしている自分の姿をイメージできるからです。

一社も受からなかったらどうしますか?

この質問は応募者のストレス耐性を判断するための質問です。仕事では頑張っても結果がでないことがあります。

そういう時、どういった行動をとるのか、といったことが見られています。

「諦めずに頑張り続ける」と回答することが前提となりますが、その理由なども述べた方が良いでしょう。

【回答例】
一社も受からなければ、もう一社受けます。それでも受からなければもう一社受けます。

 

とにかく内定をもらえるまで受け続けます。そうすることで自身の課題も見えると思います。

フリーターなので、時間だけはあります。前回の課題を改善し続け、挑戦し続けたいと思います。

暗いですね

このようなことを言われたカチンとくるのが普通です。

しかし、ここで熱くなっては面接官の思うつぼです。冷静に自己PRにつなげるような回答をするようにしましょう。

【回答例】
見た目はそう見えるかもしれませんが、内面は燃えています。

 

友人にも落ち着いているが、よくよく話してみると熱い人間だと良く言われます。

あなたにとってお金とは何ですか?

単に「生活に必要なもの」「生きるために必要なもの」といった回答をするのではなく、お金とはどういう価値があるものなのかを自分の視点で述べることが大切です。

【回答例】
これから社会人になる私にとってお金とは、自分自身が社会に貢献した価値を表すものだと思います。

 

お金をいただくということは、お金を支払うだけの価値がある仕事をした、という証明になると思うからです。

良い仕事をして利益を出して、価値のあるお金をいただきたいと思います。

今日はどうしてそのネクタイを選んだのですか?

面接官はこの質問によって、突発的な質問にも根拠を付けて話を構築できるかを判断しようとしています。

「気分で」「何となく」といった回答は避け、面接官が納得できるような回答をするようにしましょう。

【回答例】
今日は面接ですので、落ち着いた色にしようと思ったので、このネクタイにしました。

 

目立つ色や派手な柄では、話す相手が気になってしまうと思いましたので。

今日の面接に点数を付けるとしたら何点ですか?

自分自身を振り返る能力を確認するための質問です。

いいところ課題、課題に対する具体的な解決策をアピールするようにしましょう。

【回答例】
本日の面接は40点です。入社から着席まで、とにかく元気よく、という意識を持って取り組めたのは評価できる点だと思っています。

 

ただし、面接が始まってから頭の中が真っ白になり、緊張をして何を話したのか、今すぐに思い出せない状況です。

ここは課題だと思っています。もう少し冷静に面接に臨むためには、今まで以上に話す練習をしなければいけないと思っています。

※参考図書

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