入社して1年未満で辞めても後悔しないか?
1年未満で辞めるメリットは何か?
「新卒で入社した企業を、1年未満で辞めようか考えている」そんな方にとって退職は不安が尽きないものです。
私は、新卒で入社した企業を半年で辞めましたが、退職する前はあれこれ不安でした。
不安を少しでも解消してもらえるように、ここでは、新卒で入社した企業を1年未満で退職して後悔したこと・良かったことを、私の経験から解説します。
新卒で入社した企業を1年未満で退職して【後悔したこと・失ったもの】
同期との繋がりを失った
会社を辞めてから1、2年は、時々連絡をとり合っていた同期がいました。
しかしその同期とも徐々に疎遠になり、そのうちつながりは完全になくなることに。
毎日同期と会っていると、そのありがたみはわかりませんが、辞めてみると同期は貴重な存在であったことがわかります。
同じ時期に、同じ会社で、同じ研修を受けて、同じ仕事をこなす。
つらさや苦労を分かち合った仲間であり、仕事や会社のことなら何でも相談できる存在。
そんな同期という存在は、転職をするといなくなります。
もちろん転職しても気軽に飲みにいけるほど親しくなる人もいますが、同期のような固い絆というか、同じ苦労を分かち合った親近感はありません。
転職をすると貴重な同期を失う。新卒で入った会社を辞めるデメリットとなる人もいるでしょう。
ビジネスマナーを身につけられなかった
辞めるまでの5か月で経験したことは研修のみ。
名刺交換、電話対応、ビジネスパーソンとしての言葉づかいの研修です。実際に社外の人を相手にした経験はありませんでした。
社会人を5か月経験しているものの、退職した当時の状態は「座学でビジネスマナーを勉強した大学生」というくらい。
転職後は電話対応、メール対応、名刺の渡し方などを一から覚えることに。自然にできるようになるまでかなり苦労しました。
ExcelとWordの使い方くらいしか身につかなかった
新卒で入社した会社は5ヶ月しか勤務していなかったので、他の企業で使えそうなスキルはまったく身につきませんでした。
唯一身についたスキルといえばExcel、Wordの基本操作と、「ctrl+C」「ctrl+V」といったような初歩的なショートカットキーくらい。
同業種に転職するのであれば、身につけた知識をアピールできたかもしれません。
しかし別の業界、別の職種に転職したかったので、選考でアピールできるような知識、スキルはまったくありませんでした。
人脈をまったく作れなかった
研修期間中に退職したため、社内で面識があるのは同期と研修の面倒を見てくれた人事の人、1つ上の先輩くらいです。
仲良くしてくれる先輩は数人いましたが、退職後はまったくつながりがありません。
当然、取引先との繋がりもなし。
人脈という人脈はまったくなかったのです。
仕事を紹介してくれたり、働き方についてアドバイスをくれたり。そんな人脈という人脈はまったく作れなかったのです。
新卒で入社した企業を1年未満で退職して【良かったこと・得たもの】
視野が広がった
転職活動を経験したり、新しい環境で働いたりすることで、
世の中にはさまざまなビジネスがあることや、驚くべき方法で収益を得ている企業があるなど、様々な情報を得ることができます。
たとえば、中途採用を行っている企業の数は、新卒採用を行っている企業よりも圧倒的に多くあります。
転職者向けの転職サイトには、新卒専用のナビサイトよりも、たくさん企業があり企業規模、事業内容も多種多様。
社員3人のベンチャー企業や、少し怪しい雰囲気のある企業(実際は全然怪しくないのですが……)の人と話す機会もあります。
不採用になった企業が大半ですが、転職活動をしなければ、絶対に知り得なかった企業を知ることができたのは、振り返ってみると大きな収穫だと思っています。
新しい会社で刺激的な社員との出会いがあった
転職すると、基本的に仲良くなるのは他社から転職してきた人です。まったく違う業界、業種、職種から転職してきた人。
7回転職を繰り返してきた強者や起業して失敗した人、リストラ、会社の倒産などさまざま。
年齢もさまざまですが転職者という同じ立場で、他の業界や仕事を経験してきた人と仕事ができるのはとても刺激的です。
他の業界、業種、職種についてなど、転職先での人との出会いによってかなり色々なことを学びました。
自分にとって最適な仕事が分かった
転職活動の時、もう一度自己分析したのですが、二度目に行う自己分析は大学生の時に比べ、さらにふかい自己分析が可能になります。
やはり一度、社会人を経験していると仕事についても、自分についても理解が深まります。
大学生の時は仕事をした経験がないにも関わらず、自分に合っている仕事を見つけなければいけませんが、
「仕事とはどういうものか?」
「会社とはどういう場所か?」
をある程度知った上で自分を見つめなおすことができます。
5ヶ月という非常に短い期間ではありますが、毎日満員電車に乗って通勤し、朝礼に参加し、上司に怒られるということを経験することで
どんな仕事が何が嫌いなのか? 好きなのか?
どんな時にモチベーションが上がるのか?
どんな仕事をつらいと思うのか?
といった“仕事と自分”についてより具体的に理解できるようになるのです。
「3年我慢」という世間の常識がきにならなくなった
5ヶ月で会社を辞めることは一般的にみれば、「忍耐力がなくて、わがままで、嫌なことがあったらすぐに逃げ出す若者」です。
そんな世一般的な考えを気にして退職を躊躇する人がいます。私も3か月くらいは「周りの目もあるから3年は続けよう!」と考えてました。
しかし、「つまらなくてつらい仕事をズルズル続けて不幸な人生で終わりたくない」と本気で考えたとき、世間体・周りの目はどうでもよくなりました。
5か月で退職することを決意する。「3年未満に辞めてはいけない」という一般的な考えがどうでもよくなる。
すると思い切った決断ができるようになります。心にも余裕ができるようになり。
このメリットは5か月で退職を経験していなければ得られないものでしょう。
つまらない仕事に耐えなくて良くなった
何より大きなメリットは、つまらない・つらい仕事に耐えなくても良くなったこと。
退職する前は毎日が憂鬱でした。
つまらなくて、つらい仕事をしていると月曜から金曜日が憂鬱な日になります。
さらに日曜日は昼過ぎからもっとも憂鬱に。実質的に楽しいのは金曜日の夜と土曜日くらいであり、人生の80%以上ががつまらない日になります。
しかし、つまらない仕事をさっさと辞めて、求めていた環境に転職できるとつまらない日の割合はガラッと変わります。
転職しても憂鬱になる日もあります。毎日楽しいわけではありません。
それでもつまらない・つらい仕事をしていた時に比べたらたら、仕事にやりがいもあるし、達成感もあります。日曜日の夕方も憂鬱にならなくなりました。
転職すれば誰でも理想に仕事に就けるとは限りません。しかし転職しなければ理想の仕事に就く可能性はゼロです。
これは退職する大きなメリットです。
1年未満で退職して後悔が1%、満足は99%
以上、新卒で入社した会社を1年以内に辞めて後悔したこと、良かったことを紹介してきました。
後悔したこともたくさんありますが、それ以上に得るものが大きかったのは事実。
「満足の方が圧倒的に高い」とはっきりいえます。
転職するなら早い方が良い
今の職場に不満を感じているなら早めに転職するべきです。
“3年は我慢”と言われますが3年後、今抱えている不満が解消されている保証なんてどこにもないのですから、速めに軌道修正をした方が絶対に得です。人生は有限なのですから。
1年未満で辞めても転職できるのか?
「新卒で入社した企業を数ヶ月以内にやめて、本当に転職できるのか?」
そんな不安を持っている方もいるでしょう。
結論からいえば、数ヶ月で会社を辞めていても、転職は可能です。
最近では、第二新卒や既卒といった若手の採用に積極的な企業も増えています。
ただし、転職活動をすべて自力で進めるのは、かなり大変です。
なぜなら、職務経歴書の準備、求人探し、ブラック企業の選別、面接対策など、面倒な準備や作業がたくさんあるからです。
転職が初めての第二新卒にとっては、かなりの負担です。
では、どうすれば、効率的に、楽に転職できるのでしょうか?
第二新卒の転職活動を楽にする方法があります。それが転職エージェントを使うことです。
エージェントを使えば転職は難しくない
「第二新卒AGENTneo」や「doda」のような転職エージェントを使えば、短期退職でも十分に転職可能です。
転職エージェントを使うと、
- エージェントが企業に推薦してくれる
- ポジティブな退職理由の伝え方を教えてくれる
- 第二新卒の採用に積極的な企業を紹介してくれる
上記のように、転職エージェントでしか受けられないサポートを受けられます。
自力で転職活動をして内定をがもらえるほど、転職は簡単なものではありません。
転職エージェントは、資格や学齢、経験がない人でも無料で利用できます。うまく活用して良い企業に、効率的に転職するべきです。
とりあえず登録だけでもしておく
「転職したい」と少しでも思っているなら、今すぐ転職エージェントに登録するのがおすすめです。
なぜなら後回しにすると転職活動をはじめるのが面倒になってしまい、結局なにも変わらないツライ人生が続くことになるからです。
逆に、今のうちに登録しておけば、とりあえずあとはエージェントの指示に従って転職活動をすすめるのみです。黙っていても転職活動が進みます。
転職エージェントは途中退会しても問題ありません。合わなかったらメールで「やっぱり退会します」と伝えて退会してしまえば大丈夫です。
ツライ仕事、嫌いな仕事は、ダラダラ続けていても消耗するだけです。下手に歳を取る前に、自分に合った仕事を見つけるようにしましょう。
「本当に転職できる?」転職の可能性を確かめたいならこのサイト
「転職できる会社はあるのか?」「自分を必要としくれる企業はあるのか?」など「自分の転職市場での価値」を知りたいという方もいると思います。
そんな方におすすめなのが、「ミイダス」という転職サイトです。
経歴や年齢、スキルなどを登録すると、「転職した場合の想定年収」と「書類選考なしで面接できる企業の数」がわかります。
「書類選考なしで面接できる企業」とはつまり、「スキル・経験は合格済みの企業」ということ。
それは、自分を必要としてくれる企業です。
自分の転職市場での価値が具体的にわかる数少ないサイトです。
転職エージェントではないので、市場価値をチェックしたらあとは放置しておいても問題ありません。
辞めづらい会社にいるなら「退職代行」を使う
「今の会社を辞めたいが、退職を言い出せる雰囲気ではない」
「ブラック企業で、退職を認めてもらえない」
そんな方に検討していただきたいのが「退職代行サービス」です。
退職代行サービスとは、その名の通り、あなたに代わって退職手続きをしてくれるサービス。
退職代行サービスがしてくれるのは以下の通り。
- あなたに代わって退職手続きをしてくれる
- 会社に行かずに退職できる
- 即日対応してくれる
お金はかかりますが、退職届を提出したり、バックレたりする精神的ストレスを考えれば、決して高くはありません。
また「会社から訴えられたりしないのか?」という疑問もあると思いますが、裁判をするコストをかけるくらいなら新しい人材をさっさと採用したほうが安いので、わざわざ訴えてくることはないようです。
嫌いない仕事、キツイ仕事、ツライ仕事を続けて、心身を消耗してしまうくらいなら、退職代行サービスを利用してスパッと会社を辞めてしまうのも、妥当な選択肢です。
おすすめの退職代行:弁護士法人みやび