第二新卒が面接で聞かれる可能性が高い13の質問・回答ポイント

面接を受ける会社員

ここでは第二新卒が面接で聞かれる可能性が高い質問を一覧で紹介します。また質問と共に回答のポイント、回答例なども併せて紹介しています。

面接で聞かれる質問を完璧に予測することはできません。圧迫質問や外資系コンサルで聞かれるような難解な質問は、準備のしようがありません。

しかし、志望動機や退職理由のように必ず聞かれる質問に関しては、しっかりと対策しておくようにしましょう。

また面接が不安・苦手という方は、転職エージェントを利用し、面接のアドバイスをもらう、模擬面接をしてもらうなどしてもらうようにして万全の対策を行いましょう。

目次

これまでの仕事について教えてください

最初に聞かれる職歴に関する質問です。第二新卒であれば、経験しているのは1社、2社程度だと思うので、それほど長くなることはないと思いますが、ダラダラと長くならないように注意しましょう。

応募企業が求めている人物像に合致する部分中心に、完結に職歴を伝えるようにしましょう。

弊社を志望した理由を教えてください(志望動機)

志望動機は、どの企業の面接を受けても必ず聞かれます。第二新卒は特にポテンシャル、入社後の伸びしろを重視されており、面接官は志望動機の内容からその資質を判断しようとします。

面接全体を通していえることですが、面接では、自分を採用するメリットを語らなければいけません。よく「御社の商品が好き」「成長できると思った」などと語る人がいますが、このような志望動機では、面接官は採用するメリットを感じることができません。

採用するメリットを伝えるには、「応募企業で生かせる経験・スキル」を語ることが大切です。

また、よく言われることですが、どこの企業でも通用する志望動機はNGです。差別化するために、「業界・職種・企業の魅力」を語るようにしましょう。そのためには企業研究をしっかりしておく必要があります。

【志望動機で語るべきこと】
  • 応募企業で生かせる経験・スキル
  • 業界・職種・企業の魅力

NG志望動機の例

■「家から近かったので」
⇒他の会社でも語れる志望動機は基本的にNG。また企業の立地を理由に挙げているのも印象が悪い。
■「月収が○○円だったので」
⇒他の会社でも語れる志望動機なのでNG。
■「福利厚生が充実しているので」
⇒企業から何かしてもらうという受け身な姿勢が見える志望動機は評価されない。
■「昔から御社の商品・サービスが好きだったので」
⇒商品・サービスが好き、というだけでは採用するべき理由にはならない。また誰でも語れるうえに、「好きは」は主観的であり、好きの度合いを測れない。
■「成長できると思ったので」
⇒企業は学校ではないので、成長させて欲しいという受け身な姿勢は評価されない。自分はその企業で何かができるのかをアピールする。
■「やりがいのある仕事がしたかったので」
⇒やりがいを企業に求める、という受け身な姿勢が見え隠れしているため、面接官によっては評価されない。
■「人の役にたつ仕事がしたかったので」
⇒人の役に立っていない仕事は存在しない(反社会的、違法な仕事を除いて)のでNG。

回答例

「御社は業界トップの技術力を持っており、業界での影響力も大きいです。だからこそ優秀な人材には長い間働き続けてもらうことが大切だと思います。私は2年間という短い期間ですが、人事部で、社員の福利厚生や研修、労働環境の整備を経験してきました。御社の人事部でも、これまでの経験を生かせると思っております。さらに、私自身もさらなるキャリアアップに繋がると思い御社を志望しました」

退職した理由・退職を考えている理由を教えてください(退職理由)

退職理由は、志望動機と並んで確実に聞かれる質問の1つです。特に、新卒入社した企業を短期で辞めている第二新卒の場合、採用側は退職理由を重視しています。

面接で退職理由を聞かれるのは、「入社してもすぐに辞めないかどうか」を判断するためです。ネガティブな退職理由はいけないと言われるのは、すぐに辞めると判断されるからです。

退職理由は、いかにポジティブに聞こえるように語るか、がポイントです。退職理由は本来、前職への不満です。しかし不満を不満のように語らないことが大切です。

退職理由の事例別回答ポイント

■人間関係が不満
⇒間違っても上司や同僚の悪口は言わない。人間関係の悩みはどの職場でもあるものと考えられがちなので、できれば仕事内容やキャリアの見通しなど、別の退職理由を語る。
■残業が多い、体力的にきつい
⇒具体的に語り、前職の大変さを相手も理解できるように語る。例えば、「前職は毎日終電まで仕事をし、毎週のように休日出勤をしていました」といったように具体的に語るのがポイント。
■やりたい仕事ができなかった
⇒「自分がやるべきことはしっかり果たしたのか」「その仕事をする能力がこの人にはないと会社が判断したのでは?」といった疑問を持たれる場合があります。与えられた仕事に全力で取り組み成果を上げてきたこと、そのうえでステップアップを希望したが、会社の都合で叶わないこと、などを伝えるのがポイント。
■会社の将来が不安
⇒会社に経営が厳しいなか、会社に貢献するためにどんな努力をしたのか、について問われる場合がある。会社ためにやるだけのことはやったことをアピールする

前の会社の良い点ばかり言うのはNG

ポジティブに聞こえる退職理由を意識しすぎて、前の会社の良い点ばかりいうのはNGです。

何かしら前の会社の不満があったから転職活動をしているわけです。それにも関わらず、転職理由を聞かれて、前の会社に良い点ばかり話してしまうと、面接官は「良い印象を与えようと思って、耳障りのいいことを言っている」と判断します。

自己PRをしてください

面接では質疑応答の流れのなかで自己PRを述べていく場合がありますが、単刀直入に「自己PRをしてください」と質問される場合があります。

この質問をされた後は、どんなことを話してもよく、自分ことを思う存分アピールできる時間です。しかし、前後の回答内容を考えずに何となく用意した自己PRを話してしまっては、せっかくアピールタイムが無駄になってしまいます。

ポイントは以下の3つです。

  • 職歴、転職理由の繰り返しにならないようにする
  • ダラダラ長くならないようにする
  • 「したいこと」ではなく「できること」をアピールする

またやる気をアピールする際は、単に「頑張ります!」ではなく、「何をどう頑張るのか?」といった具体的なプランも併せて述べるようにしましょう。

回答例

「華奢な体つきですが、実は心身ともにタフです。社会人になってから週に2回はジムに通い、時間がある時は、20キロほどランニングをすることもあります。

また睡眠時間が3時間程度の日も多いですが、それでも業務に全く支障をきたしていないという自信があります。

元々、どんなに嫌なことがあっても、どんな失敗をしても後に引きずることはありません。切り替えの早さは、他の人に負けない強みの1つです。営業は何かと負担のかかる仕事ですが、これらの強みを生かして、御社での結果を残していきたいです。」

※参考記事

仕事で経験した大きなミスについて教えてください(失敗談)

この質問では、ミスへの対応利欲、挽回力、失敗から学び成長する人物かどうか、といったことが見られています。

こんなミスをした、で終わらせるのではなく、そのミスをどう対処したか、そのミスからどんな教訓を得たのかを併せて語るようにしましょう。

NG回答

■「特に有りません」と回答する
⇒仕事にミスはつきものです。反省する謙虚さがないと判断されるので、何かしらミスを答えるようにする。
■法律違反、業務違反など、度を起こしたミスを語る
顧客情報を持ち出した、会社のお金を横領した、など度を超したミスはNGです。採用を躊躇されます。

回答例

「入社して間もない頃、私の手違いで得意先への納品が遅延してしまったことがあります。上司の許可を得て、得意先に駆けつけ、作業を手伝いました。改めてお詫びにいくと、先方から逆に感謝されて何とかなりました。しかし、それを機に納品作業の流れを見直し、業務効率の改善をすることができました。また、この失敗を機に、日常業務の1つずつが持つ、影響の大きさを認識するようになったと思います。」

※参考記事

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長所と短所を教えてください

企業側は長所と短所を聞くことで、「自己認識力」「自己分析力」などを判断しようとしています。第二新卒の場合、ポテンシャルや入社後の伸びしろを重視されるので、特にしっかりと回答しておく必要があります。

ポイントは以下の3つです。

  • 第三者が納得できるよう、客観的に説明する
  • 「長所を仕事でどう生かせるか?」「短所をどのようにカバーしていくつもりか?」を語る
  • 応募先の職場の業務と関連しやすいエピソードを選ぶ

また、「朝が苦手」「足が速い」といった、身体的な長所や容姿に関する長所、業務に支障をきたす可能性がある短所を語るのはNGです。

回答例

「私の長所はチームをまとめるのが得意な点です。前の職場では所属部署が異なり、年齢差もある方々と働く機会が多く、いつも連絡役を任されていたので、同僚からは『調整力がある、交渉力がある』といわれてきました。

短所は、後輩指導の際になどに必要以上に面倒を見てしまう点です。陰ではおせっかいと言われることもあったようです。新しい職場では、この長所を活かし……」

※参考記事

前の会社の在籍期間が短いようですが?

退職理由と似たような質問になりますが、第二新卒の場合、改めて質問される場合があります。面接官は「入社してもまたすぐに辞めるのではないか」という懸念を持っているので、この懸念を払拭できるような回答が理想です。

「やりたいこととのミスマッチに気づいたので、早めに軌道修正をしようと考えた」
「すぐに辞めることになり反省している」
「短期ではあったが、○○を学んだ」

といったことを伝えられると、転職における意気込みを伝えられるので、さらに理想的です。

回答例

「短期間での退職は、企業研究が不足していたことが原因です。その反省から、今回は企業研究に時間をかけ、御社のことをしっかり理解したうえで応募いたしました」

前職での人間関係はどうでしたか?

スキルや経験が乏しい第二新卒の場合、入社後、社内で良好な人間関係を築いていけるかどうかは重要です。面接官も嫌いな人な上司や同僚がいるのは当たり前のことだと理解していますので、正直に回答するのは悪いことではありません。「人間関係のトラブルに対してどのように対応したか」を回答するようにしましょう。

逆に、単なる批判や悪口で終始しないように注意しなければいけません。

回答例

「上司と意見が合わないこともありましたが、その場合でもお互いが理解できるまで話し合い、納得をしたうえで仕事をすることができました」
「チームで時々飲み会を開くことがあり、その際には幹事を務めておりました。普段は話せないことを話せたと思います」
「同じチームの同僚が何を考えているのか聞き出すため、ランチに誘い、一対一で話を聞くように心がけていました。個人的な相談を受けることもよくあり、良い関係が築けたと思います」

急な残業や休日出勤にも対応できますか?

「対応できる」「対応できない」どちらの回答をする場合であっても、その根拠を伝えることが大切です。

「対応できる」なら過去のエピソードや具体的な方法論を交えて回答します。例えば、「前職では残業、休日出勤が当たり前だったので問題なく対応できます」といったように回答します。

「対応できない」なら「親の介護があるので」「子供がいるので」など、面接官が納得できるような理由付けが必要です。

回答例

「できるだけ対応いたします。そのような緊急を要する事態であれば、他のよりも仕事を優先するべきだと思います。前職でも、終業後や休日に、緊急を要する仕事が入ることがありましたので、そのような事態に備えること、対応することは慣れています。」

いつから出社できますか?

不採用を決めた人にこの質問をすることはなので、「いつから出社できますか?」と聞かれたら内定は近いです。面接官がこの質問をするのは、応募者の入社意思を確かめるためです。

「1週間後なら可能です」といったように具体的な入社可能日と、その根拠を述べるようにしましょう。

ただし、「明日からでも可能です」はNGです。採用する企業側に社員を入れるための準備があります。また在職中の場合は、仕事をバックレることになるので、印象がかなり悪いです。最短でも1週間後と回答するようにしましょう。

回答例

「1ヶ月後には入社できるかと思います。本来でしたら「明日からでも」とお答えしたいこところなのですが、現在は在職中であり、しっかりと引き継ぎを完了し、責任をまっとうしたうえで退職したいと思っております。

しかし、引き継ぎの問題などで、この1ヶ月よりも長引きそうであれば、もう少し短期で退職できないか、勤務先と交渉してみたいと思います」

他の企業の選考状況を教えてください

自社どれぐらいの志望度なのかを探るために面接官はこの質問をします。

基本的に、選考状況は正直に話しても問題ありません。面接官もの数社同時に応募しているだろうと思っているので、無理に嘘をつく必要はありません。選考状況を正直に話したうえで、「御社が第一志望です」と伝えるようにしましょう。

回答例

「御社の他にR株式会社の面接を受けています。しかし私はどうしても○○の仕事がやりたいので、是非、御社に入社したいと思っています」

本日は仕事を休まれたのですか?

平日に面接があり、さらに在職中の場合、面接の時間をどのように捻出したのかを聞かれる場合があります。

ここでの回答は、「有給休暇を取得した」「半休を取得した」がベストです。

逆に、「本日は仕事をサボってきました」「体調不良と連絡して会社を休みました」「会社が近いので、仕事の途中で抜け出してきました」などの回答は絶対にNGです。会社を平気でサボるような人だと判断されれば、内定はもらえません。

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最後に何か質問はありますか?(逆質問)

最後の逆質問ですが、質問を1つ、2つ用意しておくようにしましょう、質問がないと、興味がないと判断されてしまいます。

また、どんな質問でもいいというわけではありません。ネットで調べれば簡単に分かるような質問、残業時間や給料などの労働条件に関する質問は「働く意欲がないのか?」と思われる場合があるので、避けるべきです。

理想の質問は以下のようなものです。

  • これまで話した内容と辻褄が通る質問
  • 入社意欲・仕事への意欲がアピールできる質問

回答例

「未経験から入社した方で、現在活躍している方はどのような方でしょう? 仕事に対する姿勢に関して何か特徴があったら教えていただけますでしょうか?」
「本日お伺いした話で、ますます入社したいという思いが強まりました。もし可能であれば、この面接の後で社内見学をさせていただけないでしょうか。雰囲気だけでも味わたいと思いまして。」
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また、どんな質問が聞かれるかを事前に教えてくれる場合もあるので、面接に不安がある方におすすめです。

面接対策の他にも、履歴書・職務経歴書の添削、自己PR対策、退職・転職理由対策など、転職を成功させるために必須のサポートを受けられます。

※転職エージェントまとめ

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